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自動車の処分を解体屋に依頼したい!どんなことをしてくれるのかを徹底解説

自動車の解体屋とは、中古パーツとして使えるパーツと、そうでないパーツ、そして環境省で定められたリサイクルパーツに分ける仕事をしています。

多くの方は、解体屋でリサイクルまでされると思っていますが、実際は解体屋で解体された後、それぞれの処分業者に引き渡されてリサイクルされています。

そこで、自動車の解体屋はどのような仕事をしているのか、解体屋に直接廃車になるクルマを持ち込むことが可能なのか、詳しく解説します。

車の解体屋の仕事内容とは

クルマを廃車にする場合、解体屋を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、その仕事内容を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

クルマの解体屋は字で書いた通り、使用済みになった車を解体するのが主な仕事です。しかし解体といっても、その内容はなんでも壊してスクラップにするのではなく、使える部品と、そうでない部品、そしてリサイクル法で義務付けられた部品に分けるといった細かな作業をしています。

使用済み自動車の解体が主な仕事

解体屋では、使用済み自動車と呼ばれる廃車依頼を受けたクルマの解体業務を行っています。この依頼先は主にディーラーや中古車店、そして整備工場ですが、個人で持ち込み解体依頼する方もいます。

解体業務は、ディーラーなどの自動車関連業者から持ち込まれた場合も個人で持ち込まれた場合も同じようにクルマは解体されます。その解体方法は、闇雲にクルマを破壊して解体するのではなく、中古部品やリビルト部品として再利用可能な部品と、そうでない部品に分けて処理されます。

中古部品として利用可能な部品を外す

解体屋は、使えそうな部品を探して廃車となったクルマから取り外します。そのパーツはドアやバンパー、ボンネットといったそのままの状態で使用できるパーツと、そのまま再使用するには耐久性に問題がありそうな機関部分のパーツに分けます。

そして、耐久性が心配なパーツはさらに分解して、内部のくたびれたパーツを新品に替えるほか、綺麗に清掃して新品さながらのリビルト部品にします。

これらの使えるパーツは、NGPグループなどのリサイクル協同組合を介して全国に販売されます。

リサイクル法で義務付けられた部品を外す

クルマは、再資源化できる部品が多数使用されているほか、環境に悪影響を及ぼす部品も使われています。そこで環境省では、自動車製造業者や輸入業者に適切な役割分担を義務付けることで、自動車のリサイクルや適性に部品を処理できるよう、2005年から自動車リサイクル法が完全施行されました。

そこで解体屋では、引き取り業者から引き受けた廃車から環境省が定めたリサイクル品目を取り外します。その品目は、エアバッグ類、フロン類、そしてシュレッダーダストですが、解体屋ではエアバッグ類とフロン類は自動車製造業者や輸入業者に引き渡します

廃車から必要な部品を外したら破砕業者に引き渡す

再販可能なパーツやリサイクル品目を自動車製造業者や輸入業者に引き渡した後のクルマは、廃車ガラと呼ばれ、解体屋ではそれ以上のリサイクル品の取り出しや再資源化はできません。そこで、廃車ガラは破砕業者に引き渡されます

解体業者と破砕業者では、仕事内容をリサイクル法でも定めており、シュレッダー(破砕)の前段階で車両をせん断と圧縮しますが、これらの作業は破砕業者が担当します。

シュレッダーにかける

廃車ガラを受け取った破砕業者は、シュレッダーにかけるために圧縮して小さくしたりせん断したりします。そして、シュレッダーにかけた後は金属と樹脂に分け、樹脂はリサイクル法に基づき自動車メーカーや輸入業者に引き渡されます

金属も鉄と非鉄に分けて金属材料にリサイクルしますが、鉄を溶融して新しく金属を生成するので、金属類は製錬所に引き渡されます

解体屋に廃車のクルマを依頼する方法

解体屋は、廃車となったクルマを引き取りしていますが、カーディーラーや整備工場などの引き取り業者だけでなく、一般からも依頼があれば引き取りして廃車にする業務をしています。

しかし、リサイクル法が施行されてから解体屋が一般から廃車を請け負うことが減りました。というのも自動車の廃車には、リサイクル法で定められた解体方法のほか、廃車になったクルマを陸運局に永久抹消登録の届け出が必要だからです。

そして、これらの手続きが一般ユーザーでは煩雑なことから、手続きでトラブルに発展することを嫌い、解体屋が一般からの引き取りを拒否している場合があります。それでも地域には一般からの廃車を引き取りしている業者もあるので、問い合わせすることがポイントです。

地域にある解体業者に相談

解体屋を利用する場合、古くから知られていたのが地域にある解体屋に直接クルマを持ち込む方法です。この場合、遠くの解体屋より身近にある解体屋が運ぶことを考えても便利です。

昔は廃車になったクルマを野積みしている光景を各地で見かけましたが、最近はそういった光景は見かけません。その理由は、リサイクル法が施行される前は最終処分場が不足しており、廃車ガラとなったクルマの行き場がなく野積みされていましたが、現在は環境保護の観点から野積みはされません。

現代は、廃車として解体屋に持ち込まれると速やかに解体作業が進むので、廃車ガラを野積みにする必要がありません。そのため、街を走っていて解体屋を見つけることは難しくなりました。

そこで、地域に根付いた解体屋なら、古くから住んでいる人や友人知人に聞いて紹介してもらうと良いでしょう。

廃車買取に連絡すれば簡単に解体業者が探せる

解体業を探すには、地域の解体業者を探す方法もありますが、最も効率よく探す方法は廃車買取に連絡する方法です。

廃車買取は、使用しないクルマを買い取る業者ですが、廃車買取と地域の解体業者は繋がっていることが多く見られます。というのも、全国規模で営業している廃車買取は、提携している地域の解体屋を使い運営しています。

そのため、廃車買取で契約するとその車は解体屋が引き取りに来ます。

解体屋探しで迷ったら廃車買取が便利です。廃車買取なら全国の提携先を介して買取が可能なので、解体屋探しに動き回る必要がありません。また廃車買取なら廃車費用がかからないことが多く、しかもクルマによっては値段が付きますから今すぐチェックしましょう。

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解体業者に引き取り依頼するか持ち込むか決める

廃車にするクルマは、解体屋に解体依頼しても基本的に持ち込まなければ解体してもらえません。そこで、解体依頼するクルマをどのように運ぶか決めます。

今まで使用していたクルマなら自走して持ち込みも可能ですが、事故や故障で走行不能の場合はレッカーサービスに依頼しなければならないでしょう。

自走可能なら自分で持ち込めば陸送費はかからない

解体屋までクルマを運ぶ場合で自走不可なら、民間のレッカー業者に依頼するしかありません。それは、基本的に解体屋ではクルマの陸送をしていないことが多いからです。

廃車のクルマを陸送する場合、保管場所と届ける解体屋までの距離で陸送費が変わります。そして、一般のクルマの陸送料金と異なり、廃車になるクルマは状況により1.5倍から2倍程度の料金がかかります

そこでクルマの輸送を安くあげるなら、自走させる方法や牽引ロープを使い運ぶ方法が良いでしょう。しかし、これはタイヤが回りハンドルも回せ、しかもブレーキが利かなければできません。

廃車買取なら陸送費が無料の場合も

廃車の陸送は、10kmの陸送で20,000円程度かかるほか、クレーンでの吊り上げ料金が1時間の作業で2,000円程度かかります。

しかし、廃車買取を利用すると陸送費が無料のことがほとんどです。しかも廃車をトラックに積載する作業料も基本無料なので余分な出費がありません。

無料でできる理由は、廃車が現金化できる様々なルートを持っているからです。ただし、離島や非常に狭い道路などで作業が困難な場合は相談が必要です。

廃車にするクルマを運ぶのに陸送費がかかるといわれたら廃車買取がオススメです。廃車買取なら、引き取りから廃車手続きまで無料が基本なのでお得です。また、クルマによっては現金化も可能なので廃車買取を今すぐチェックしましょう。

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解体屋に自動車パーツのみ買取してもらえるの?

解体屋は、使用済み自動車を解体する業者であり、使えるパーツを中古パーツなどとして販売していることから、要らなくなったクルマのパーツを買い取りして欲しいと考える人もいるでしょう。

しかし、解体業者では基本的にパーツの買取はしていません。また、パーツのみの処分依頼は断られることが多いでしょう。

パーツのみは処分になることがほとんど

解体屋では、パーツの処分を断ることが多いですが、中にはパーツを引き取る業者もあります。しかし、基本的に解体屋では処分料の請求はしますが、パーツの買取はしません

一般に、パーツの処分で困る場合は、ネットオークションでも売れないようなパーツなので、そのようなパーツは解体屋も転売できないことを知っています。そのため、パーツのみの買取はしていません。

パーツの処分は、民間の処分業者や廃品回収業者により処分されます。そのため、クルマのパーツであっても、取り外してあれば解体屋ではなく金属、樹脂、ゴム、廃油といった専門の回収業者に依頼します。

廃車予定のクルマからパーツを外して販売すると違法になることも

クルマを廃車にするからと、むやみにパーツを取り外して廃車にすると違法になります。具体的には、パーツを外すことで走らなくなる場合や車検に受からなくなる部品です。

例えば、タイヤホイールがネットオークションで高値で売買できるからと、スペアのタイヤホイールを用意せずに取り外したままにすると違法ですし、ヘッドライトやドア、フェンダー、バンパーといった外販パーツも同様に違法です。

パーツを取り外しても良い場合は、後付けパーツのみのほか、カーナビやドライブレコーダー、ETCであれば問題ありません。

もしどうしてもタイヤホイールを外したいのであれば、代わりになるタイヤホイールを必ず取り付けておくなど、外してそのままではなく、機能が同じ部品を付け直せば問題ありません

パーツの処分を依頼するなら廃車を決める前に外したパーツ

パーツの処分を解体屋などに処分依頼するなら、廃車を決める前に取り外したパーツなら問題ありません

多くの場合、社外のカスタムパーツを取り付けるために、純正部品を取り外して倉庫などに保管してあることがほとんどです。これらの純正パーツなら、すでにクルマにはそれに代わるパーツが付いているので処分可能です。

このほか、クルマをぶつけて自分でドアやバンパー、ヘッドライトといった外販パーツを交換している場合もあるでしょう。このような場合は、壊れた外販パーツの処分を依頼しても新しくパーツが取り付けてあるので違法ではありません

ただし、クルマのパーツは家庭ごみとして処分できないので注意しましょう。

自動車の解体屋に関するよくある質問

解体屋に直接廃車になるクルマを持ち込んでも買取してもらえないのですか?

リサイクル法が施行された2005年以降、クルマの解体が細かく法律で決められました。解体はクルマを物理的に破壊することですが、廃車は書類上クルマを使えなくすることです。一般ユーザーは、解体に持ち込みするけど廃車手続きは自分でする人が多いので、書類上のトラブルを避けるために個人からの依頼を受けない工場が多くなっています。

解体屋から直接中古パーツを購入できますか?

解体業者にもよりますが、直接問い合わせてみれば可能なことが多いでしょう。また、解体業者は全国組織の協同組合に加入している場合が多いので、中古パーツをネットワークを通じて全国から探してもらえる可能性もあります。

解体屋は怖いイメージがあります。そのような業者に解体を任せて大丈夫なのでしょうか?

確かに昔の解体屋の店主には短気な方も多くいましたし、話を聞いてもらえないようなことも多くありました。しかし現在の解体屋では世代交代が進み、昔気質の店主は残っていません。女性が活躍する職場も増えており、解体屋は昔のイメージとは異なりクリアな仕事です。

まとめ

クルマの解体屋は、引き取り業者と呼ばれる都道府県知事の登録を受けた業者から引き受けた車を解体し、リサイクル部品や中古部品、そして廃車ガラに分ける作業をする業者です。

解体屋は、一般から廃車になるクルマを引き受けることもありますが、現在ほとんどの解体業者は一般からの廃車はトラブルを避けるために断っています。

廃車にするなら、解体屋を探すのではなく廃車買取に相談すれば、廃車手数料をかけずに廃車処分が可能です。しかもクルマによっては現金化できるのも廃車買取なので、廃車は解体屋ではなく廃車買取を利用しましょう。