クルマにローンが残っている場合、手放すことが可能なのか気になる方も多いでしょう。ローンが残っていれば、クルマは自分のものではないので手放せないと思う人もいます。しかし、基本的にローンが残っていても手放すことは可能です。
クルマは普通の商品と異なり、自分のものにするには、車検証に記載される名前も自分名義にします。そこで、ローンが残っているクルマを手放す場合、車検証を確認します。
車検証に記載される中で、所有者欄に自分の名前が記載されていれば気兼ねなく手放せます。しかし、自分とは違う名義の場合は、名義を自分名義に変えなければ自由に手放すことはできません。
しかし、ローンの残債を全て清算すれば所有権解除申請することで自分名義にでき、クルマを手放せます。そこで、クルマのローンが残っている場合に手放す方法について詳しく解説します。
自動車鈑金工場で高卒から10年ほど修行し、その後独立して自分の自動車鈑金工場を設立。中古車の粗悪さが許せず、中古車買取と鈑金修理を一つにしようとオークションに出入り。普通のクルマだけでなく修復歴車を落札して修理し直して販売や事故車を修復する仕事を20年程度行う。現在は財経新聞などにも記事提供を行うクルマ専門ライターとして活動中。
もくじ
ローンが残っていてもクルマを手放せる条件
クルマを購入する際、まとまった現金がなくてもローンを組めば購入できるので、ローンを利用している人は多くいます。このほか、手持ちの資金を減らすことなくクルマを購入できることから利用している人もいるでしょう。
しかし、ローンを組んだクルマを引っ越しなど生活環境の変化などで、どうしても手放さなければならない事情が発生することがあります。
クルマのローンが残っていると手放すには条件があり、その条件さえクリアすればローンが残っていても手放すことが可能です。
ローンの残債を全て清算した場合
ローンが残っているクルマを手放すには、ローンの残債を全て清算するのが基本です。そうすれば、名実ともに自分のクルマになるので、クルマをどうしようと問題ありません。
特に、新車・中古車問わず自動車販売店でローンを組んでいる場合は、車検証の所有者がローン会社またはディーラー名義になっています。このような状態の場合、ローンの清算が済まないと名義変更ができないので、必ずローンの残債を全て返済する必要があります。
清算する方法は、自己資金を使用して残債を清算する方法が一番理想ですが、残債が多い場合は自己資金で賄えないこともあります。そのような場合は自己資金で足りない分を新たに借り入れして返済します。
このほか、クルマを買取店で売却してそのまま清算する方法もあるので、クルマを手放したい場合には、一度買取店で相談してみると良いでしょう。
クルマを売却して残債を清算する
ローンが残っているクルマを手放す場合、クルマを売却して残債を清算する方法があります。特にクルマの残債がそれほど残っておらず、買取価格が残債を上回っている時には有効でしょう。
ローンの残債をクルマの売却金額で全て清算できるなら、そのまま売却できます。
ただし、車検証の名義が自分ではなくローン会社やディーラーの場合、クルマの売却時に残債を買取金額で全て返済できない時にどのような方法をとるのか問われるので、足りない資金についてどのように用意するか、あらかじめ予定を立てておく必要があるでしょう。
借り換えして清算する
ローンの残債をクルマの売却で全て返済できない場合は、借り換えをして清算する方法が一般的です。借り換えするには、様々な金融商品があるので、銀行で一番金利が安く審査に通りやすい商品を選ぶと良いでしょう。
また、買取店ではローンの残債を清算するのに資金が足りない人向けに、特別なローンを用意している場合もあるので、買取店で相談するのも一つの方法です。
このほか、クルマを買取店ではなく事情により親族などに譲り渡す場合でクルマを現金化できない場合は、銀行で借り換えの相談をしてみましょう。
銀行で用意しているマイカーローンは、所有者がローン会社でも使用者が本人であれば借り換えができます。
借り換えの方法は、最初に仮審査を受けて問題がなければローン会社に繰り上げ返済したい旨を伝えます。そして、仮審査した銀行に本申し込みをして清算します。
ローンを組んでいてもクルマの名義が自分の場合
クルマのローンを組む時に、銀行で斡旋しているマイカーローンを使用していると、車検証の名義は自分名義になっています。ローンを組んでいても、自分名義であればクルマの所有権は自分になるので、クルマは好きなように扱えます。
そのため、自動車販売店でのローンと異なり、手放す時も特に制約がないのが銀行で借り入れている場合です。
銀行でローンを組んでいるとクルマの名義は自分
銀行でローンを組んでいて残債が残っている場合、特別な事情がない限り自分名義であり、クルマの所有権は契約した人に帰属します。そのためクルマの転売も自由にできるので、いつでも気軽に手放せます。
多くの銀行では所有権を契約者にしていますが、銀行によっては借入金額により所有権を契約者としない場合もあるようなので、銀行でローンを組んでいても車検証の所有者名義を確認します。
車検証を確認して、売却したい本人名義であれば、クルマを手放すことは自由です。
ローンが残っているクルマを実際に手放す方法
ローンが残っているクルマを手放す場合、名義がディーラーやローン会社の場合でも自分の場合でも、その方法は最終的に同じと言えます。
というのも、手放すということは何らかの方法で今のクルマを現金化するわけなので、クルマを売るユーザーが利用できる場所が決まっているからです。
ただし、名義が誰なのかにより手続きは大きく異なり、用意する書類もそれに合わせて変わってくるので、クルマの売買の専門業者に相談しなければスムーズな取引は不可能でしょう。
クルマの名義が自分の場合
ローンを銀行のマイカーローンを使用していれば所有者は自分になっているので、クルマを手放す際に用意する書類は、一般的な名義変更書類のみで済みます。
用意する書類は、クルマの車検証、自賠責保険のほか印鑑証明書です。そして、実際にクルマを売る契約が済むと、業者側から譲渡証明書と委任状が提示され、そこに実印を押印します。
この譲渡証明と委任状への押印は自分でしても良いですが、押印する場所を間違っては困るので、業者側に実印を貸して見ている前で業者に押印してもらうことが多いでしょう。
そしてクルマは、買取店やディーラーのほか欲しい人がいれば誰にでも自由に販売できるのも、名義が自分の場合です。
売却前に法的な手続きが必要ない
ローンを組んでいると、名義変更前にローンについての法的な手続きが必要という人がいます。しかしクルマというのは、車検証の所有者がクルマについての全ての権限を持っています。
一般的にクルマをローンで購入すると、クルマを担保にしてお金を貸していると考えています。もし、担保にしてお金を借りているとすれば、クルマの所有権はお金を貸した人、つまりローン会社になります。
しかし銀行でマイカーローンを使うと所有権は契約者本人になるので、車検証の所有者に銀行名は入っていません。このことから、銀行でローンを組んでいれば自分名義の場合がほとんどなので、特別な法的手続きは要りません。
ただし銀行によっては、借入金額により名義を契約者ではなく保証人にする場合もごく稀にあるので、そのような場合は、所有者は契約者ではなく第三者の名前が記載されます。
この保証人は、未成年者の場合に自分の両親のどちらかが指定されている場合がほとんどなので、クルマを手放す時は両親と相談する必要が出てくるでしょう。
買取店やディーラーのほか個人売買でも販売が簡単
銀行でマイカーローンを組んでいると、買取店やディーラーだけでなく、どこでもクルマを買取してもらえます。
またネットオークションなどを利用して、個人売買での転売が可能なのも自分名義のクルマですから、ローンに残債があっても手放すことは簡単です。
そこで、手放すと決めたら中古車査定に依頼して現金化してしまうのも簡単です。手続きは全て依頼した中古車買取店から指示があるので、その通りに書類を用意すれば手放すことは簡単です。
また、ローンを組んでいて自分の親が保証人になっており、所有者が自分の親の場合は、親の印鑑証明書と実印を用意してもらえれば、クルマを手放すことは簡単です。
自分名義のローンが残っているクルマの売却を検討するなら一括査定が便利です。中古車買取では残債の有無に関わらず買取していますが、多くの買取店で査定したほうが高額査定を提示してもらいやすいでしょう。残債をできるだけ減らしたいなら今すぐ一括査定をチェックしましょう。
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クルマの名義がローン会社やディーラーの場合
クルマを自動車販売店でローンを組んで購入した場合、クルマの名義はローン会社やクルマの販売店になっているでしょう。
この場合は、クルマを使用していても所有者はローン会社や販売店に帰属しているので、勝手にクルマを手放せません。
そこで自動車販売店でローンを組んだ場合は、残債の確認が必要です。もし、残債がなければすぐにでも所有権を自分に変えてクルマを手放せますが、残債があれば全て清算しなければ所有権は変えられないためクルマを手放せません。
ローンの残債をローン会社に問い合わせる
ローンが残っているクルマを手放す場合、最初にしなければならないのがローンの残債の確認です。
ローンの残債は、返済予定表がローン会社から郵送されているので、それを見ればあとどれだけ未払い金が残っているか確認できます。しかし、実際に繰り上げ返済する場合、自動車販売店のローンでは手数料が発生する場合が多くあります。
この手数料は、契約書に具体的に明記されていない場合がほとんどで、実際に繰り上げ返済を申し出た時に手数料を知らされることがほとんどです。特に大手ディーラーが使用するローンでは、手数料が30,000円という事例も多いので注意が必要です。
そのため、返済予定表があっても繰り上げ返済の手数料が明記されていないことから、ローン会社に問い合わせして繰り上げ返済する予定時期を告げて総支払額の確認をします。
買取店などで買取査定額を出してもらう
ローン会社に残債金額の問い合わせが済んだら、次は今のクルマの買取額を知るために買取査定を利用します。
買取店では、車検証を見てローンが完済していないことを指摘されますが、売却前に完済するという話をして査定してもらいます。
査定することは、残債との差額分を知る大事なことなので、ローンが残っていても必ず買取査定の利用をしましょう。
また、高額査定を引き出すには多くの買取店に査定依頼するのが基本なので、一括査定を利用すると良いでしょう。
買取査定をするなら一括査定が便利です。多くの買取店に自分で出向くには時間と労力がかかりますが、一括査定なら一度に多くの業者に査定依頼ができて便利です。残債を大きく減らしたいなら一括査定を今すぐチェックしましょう。
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ローンの残債と買取査定額の差額分を返済する
買取査定を利用して、残債以上の高額査定を提示されたら、買取店でクルマを買取してもらいローンの残債を清算します。
実際に車検証の名義がローン会社になっていると、買取は基本的にできません。しかし、残債を超える価値がクルマにあれば、買取価格で残債はクリアできます。
そこで、査定時に残債分を全て買取金額で清算したい旨を伝え、返済予定表を査定士に提示して交渉します。
完済した後の用意する書類などは、大手買取店であれば詳しく教えてもらえるので、買取店で査定するなら、一括査定を利用してできるだけサービスの充実した店舗に依頼すると良いでしょう。
差額分を賄えないなら銀行でフリーローンや借り換えプランを利用
買取査定をしても、残債を全て清算できないことがあるでしょう。その場合は、差額分を銀行などからフリーローンや借り換えプランを利用して清算する方法があります。
買取店で査定すれば、足りない金額はすぐにわかるので、その金額分を銀行で借り入れると良いでしょう。また、銀行と相談しながら進める必要がありますが、買取査定額と残債の資料を銀行に提示して、借り換えプランができないか聞いてみるのも一つの方法です。
もう一つは、買取金額で足りない分について新たにローンを組んで全て完済する商品を、大手買取店で扱っています。そこで、査定時に買取金額で足りない分をローンできるか相談してみましょう。
所有権の解除申請の方法
自動車販売店でローンを組むと、使用者は自分ですが所有者はローン会社になっています。そこで、ローンを完済したら必ず所有権の解除申請をローン会社に申し出ます。
ローンを完済したらローン会社との契約は終わりますが、クルマの車検証の名義は自動的に変更になりません。そのため、ローンを完済したら自分でローン会社または自動車販売店に連絡して所有権の解除依頼をします。
所有権の解除依頼は、一般的に完済証明書、承諾書、委任状、印鑑証明書、そして車検証が必要です。ただし、各社用意する書類が異なる場合があるので、必ず必要書類を自動車販売店に聞きましょう。
残債より買取価格が上回ったら買取店に相談
クルマの種類や状態によっては、ローンの残債以上に買取価格が付く場合もあります。その場合は差額分が手元に戻ってくるので、買取店に相談しましょう。
買取店では、ローンが残っているクルマで名義がローン会社などになっている場合は、事前にオーナーと打ち合わせしますが、その時に買取価格が上回った場合について聞いておきましょう。
ローンの残債は、基本的に買取店でローンを一括返済する手続きをします。そして残った金額をオーナーに戻すことが普通ですが、買取店によってはその手続きをオーナーが行う必要もあるからです。
そのため、買取店を利用するなら、ローン会社に一括返済の手続きを代行しているのかを聞くとともに、残った金額の支払い方法の確認をしましょう。
残債があるクルマを手放すなら一括査定が便利です。多くの買取店に査定依頼することで高額査定を引き出しやすく、また残債手続きサービスの良し悪しを知ることが可能ですから今すぐチェックしましょう。
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ローンがあってもお得に手放す方法
ローンが残っているクルマでも、買取査定には影響しません。また、買い替えでの下取りにもマイナスにならないので、できるだけ良い条件を探すのがポイントです。
手放す場合、生活環境の変化からクルマが必要ない生活になることが理由の人もいるでしょうし、何らかの事情で今のクルマから乗り換えたいと考える人もいるでしょう。
ローンが残っているどちらの場合も、少しだけ手間をかければ手間以上の金額になって返ってくるのがクルマの売却です。
買取店を利用する
ローンが残っているクルマを手放す場合で、現金化したいなら買取店がオススメです。買取店ではローンの残債があっても買取するサービスをしている業者がほとんどなので、できるだけ多くの業者にサービス内容を聞いてみましょう。
買取店をできるだけ多く利用して査定することで、高額査定を提示する業者を探せます。これは、ローンが残っていても同じように高額査定を引き出せるので、ローンを気にせずに問い合わせするのがポイントです。
買取店の中にはローンの残債を相殺するサービスを提供している場合も
買取店では、ローンが残っているクルマの買取は普通に行っています。というより、ローンの残債があるクルマの買取依頼が多いので、ローンが残っていても買取するサービスをしています。
具体的には、買取金額から残債に充当するサービスですが、このほか買取金額が残債に満たない場合には、専用のローンを用意して残債を整理できます。
このようなサービスは、各買取店で異なっているので、ローンの残債を相殺するサービスを提供している買取店を探すのがポイントです。
一括査定を利用すれば高く買取する業者が探せる
ローンが残っているクルマを買取店で査定する場合、より良い条件で売却するなら一括査定を利用します。
一括査定の魅力は、一度に多くの買取店にアポイントメントが取れることです。これにより、自宅にいながら多くの買取店に査定してもらえます。
そして、一番高額な買取価格を提示した業者と契約すれば良いですが、実際は最初に来た買取店と契約するケースが多く見られます。
これは、買取店が契約を強く迫ってくることで、その後の査定が面倒になってしまうからです。しかし、買取店が強く契約を迫っても無視するようにしましょう。そしてマイペースで次々と買取店に査定してもらい、全ての業者に査定してもらってから価格とサービスを吟味して買取依頼する業者を選びます。
買い替えならクルマ販売店でローンの組み換え
クルマを手放す場合でも、次に購入するクルマがあることも少なくないでしょう。その場合は、ローンが残っていても、ローンの組み換えが可能か自動車販売店に相談します。
多くの自動車販売店では、新しくクルマを購入する条件でローンの組み換えを斡旋しています。ただし、今までのローンが次のクルマの購入金額にプラスされるので、月々の支払金額が増える可能性もあり得ることを理解しておきましょう。
中古車販売店でも組み換えは一般的
クルマの乗り換えで中古車を選ぶ場合、中古車でもローンの組み換えは基本できます。ただし、中古車店によってはローンの組み換えを拒否する場合もあるので、事前に問い合わせが必要です。
中古車店では各種ローンを取り扱っていますが、買い替えの場合は中古車店での買取が基本になります。そこで、買取をしている中古車店でなければ始まりません。
買取を行っていれば、買取後の残債と新しく購入するクルマの金額を合わせてローンを組めばローンの組み換えが完了です。
新車に買い替えでもディーラーで組み換えは可能
ローンが残っているクルマから新車に乗り換える場合は、比較的簡単にできるでしょう。それは新車ディーラーでは、下取りと新車販売用のローンを取り扱っているので、それを組み合わせてローンの組み換えができるからです。
ディーラーに、次に乗るクルマの見積もりと下取り査定を行います。その時にローンが残っていることを伝え、そして次に乗るクルマもローンにすることを伝えます。これで、下取り車の残債が清算され、残った残債を次に購入するクルマのローンに上乗せされる形でローンが組み直されます。
ローンが残っているクルマを手放す注意点
ローンが残っているクルマを手放すことは基本できますが、注意しなければならない点もいくつかあります。それは手放す時に売却する相手が個人である場合は、売却後のトラブルに注意しなければなりません。
また、せっかく売却しても売却時期が悪いと、買取価格で損をしてしまうでしょう。
個人売買はトラブルになりやすいので避ける
ローンが残っているクルマで名義が自分であれば個人売買を利用して売れます。しかし個人売買は、相手も自分もクルマのことは素人であることがほとんどなので、書類のやり取りなどのほか手続きに関しても遅れがちになり、トラブルに発展するケースもあります。
どういったトラブルが多いかと言えば、クルマの売買契約を結んだ後に名義変更がきちんと行われずに、翌年にも自動車税の請求が来るというトラブルです。
このほかクルマを納車後に思わぬクレームをつけられ、受け取った金額から値引き交渉を迫られるトラブルです。特に値引き交渉のトラブルでは、すでに残債の支払いに充てている場合が多く、新たに値引きに応じると自分の資金から工面しなければなりません。
その金額が数万円でも痛いですが、10万円を超える値引きを要求されると、トラブルは長引くことになるでしょう。
クルマを手放してもローンだけ残る場合もある
クルマのローンとクルマはセットですから、クルマを手放したからといって、その車のローンも一緒に手放すことにはなりません。そのため、クルマがすでに手元になくてもローンの残債があれば払い続ける必要があります。
よく勘違いしてしまう例として、ローンの残っているクルマが高く売れた後、その資金を別のものに使ってしまうことです。これではクルマのローンの残債は全く減りませんから、クルマを手放して現金化した意味が大きく薄れます。
ローンの残債はクルマの代金なので、ローンはそのまま払い続けて現金を違う用途に使用するのは、その後の生活設計に影響する恐れがあるため十分注意して検討しましょう。
手放す時期でクルマの買取価格が異なる
クルマは売る時期により価格が異なります。もちろん、売ろうと決めた時が最も高い時期ですが、それでも避けたほうが良い時期があります。
手放す時期は人それぞれ事情がありますが、年末に向けて手放す調整をしているならば、年を超えて1月にならないようにしましょう。
というのも、1月になればどのクルマも年式が1年古くなります。そのため、買取価格にも影響しますから、できるだけ年を越す前に売却します。
ただし、クルマは時間とともに値段は下がっていくので、手放すと決めたらできるだけ早く行動を起こすことが高く売る方法です。そして、早く売れば資金が多くできるので、ローンの残債を減らすことに大きく影響します。
ローンが残っているクルマの売却についてのよくある質問
買取できない理由にはいくつかありますが、そのほとんどは中古車としての価値がなくなっている場合です。その場合は廃車買取に相談してみましょう。廃車買取であれば値段が付くことが多いので現金化できる可能性が高くなります。
親の印鑑登録証明書と実印が必要です。また軽自動車の場合は住民票があれば問題ありません。
まずはローン会社に連絡して事情を説明しましょう。ただし、銀行系は一括返済を求められる可能性が高いでしょう。また、ディーラー系でローンを組んでいると、3カ月を過ぎたころにクルマを担保として引き上げられることになります。いずれにしても早めにローン会社に連絡することです。そして、滞っているクルマは銀行で借りたなら買取店で売却できますが、ディーラー系でローンをして滞納しているなら一括返済しなければ無理でしょう。
まとめ
ローンが残っていても基本的にクルマは手放せます。そして手放す場合に重要なのが、車検証の所有者名義が誰になっているかです。
自分の名義なら何の問題もありませんが、ローン会社や自動車販売店が所有者になっていたら、必ずローンを完済して所有権解除が必要です。
ローンの残債は、クルマを売ってしまえばある程度減らせます。そこで、オーナーにとって手間のかからないサービスを提供している買取店を利用するのが最もお得な方法です。そして有益なサービスを選ぶには、多くの買取店を利用して、その中から自分に都合の良いサービスや買取査定額を提示する業者に決めると良いでしょう。