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異常に燃費が悪いと感じたときに試して欲しいチェックと改善策10つ

燃費はクルマの使い方や搭載している装備で大きく変わります。以前と同じ乗り方をしているのに異常に燃費が悪くなったと感じる場合には、消耗部品の劣化や故障が原因となっているケースも。

本記事では、燃費に変化を感じたときに考えられる原因と対処法をご紹介します。消耗部品の交換や故障箇所の修理などのメンテナンスをしっかりと行っていれば、新車購入時と比べて大幅に燃費が落ちることはないと言われていますので、大切なクルマを長く乗るためにも是非参考にしてください。

もくじ

燃費が悪い基準はどこから?燃費基準WLTC

燃費とはガソリン1ℓ当たりどれだけ走行できたかを示す指数です。走行距離(㎞)÷消費した燃料(ℓ)で計算され、㎞/ℓで表され数値が多いほど燃費が良い、数値が少なければ燃費が悪いと言えます。

燃費は乗り方やクルマが持つ性能によって大きく差がでます。自分のクルマの燃費を知るには、車種ごとに試験されている燃費基準が燃費の良し悪しを測る指標となります

ここからは、現在販売されているクルマの平均燃費と車種ごとに設定された燃費の基準となる試験方法についてご紹介しますので、燃費の良し悪しを確認する参考にしてください。

2018年の燃費平均値は22.0km/ℓ

車種や装備によってクルマの燃費は大きく変わるため、一概に何km/ℓ以上は燃費が良いと言うのは難しいですが、国土交通省が出す「ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移」では、2018年に販売されていた車種の燃費平均値(JC08モード)は22.0㎞/ℓとされています。

参考:ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移

車体が軽くコンパクトな軽自動車から、サイズが大きくクルマを動かすだけでも多くの燃料を使用するクルマまで様々な車種がありますが、年々クルマの性能が上がり燃費が向上しているため、2018年以降に製造されたクルマが22.0㎞/ℓ以下であれば全体から見て燃費が悪いと言えるでしょう

燃費の基準となる「JC08モード」と「WLTC」

クルマを購入する際に、参考にするカタログや諸元表には車種・グレードごとに燃費が記載されています。以前は、カタログ値と実燃費が大きくかけ離れていたためあまり参考にはなりませんでしたが、現在燃費の測定方法は「WLTCモード」を採用。以前と比べ実燃費に近い数値を知ることが可能になりました

現在採用されているWLTCモードと実燃費の乖離は1割程度、2018年まで採用されていたJC08モードと実燃費の乖離は3~4割程度とされています。そのためカタログ値の8割(JC08モードなら6~7割)を実燃費が下回ってしまう場合は、燃費を悪化させている原因があることが考えられますので注意が必要です。

WLTCモードとは
世界統一試験サイクルと呼ばれる国際的な試験方法。「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行パターン別の燃費と、それらを統合した「WLTCモード」の計4つが表示される。燃費は走行環境によって大きく異なるためWLTCモードの採用でより実燃費に近い燃費が表示されるようになった。実燃費との乖離は1割程度とされている。
JC08モードとは
2012年から2018年まで採用されていた日本独自の測定方法で、暖気をせず試験走行を始めたり細かな速度変化をつけることで実燃費に近い数値を算出していたが、実燃費と3~4割程度乖離することも。

ボディタイプや装備で燃費は大きく変わる

軽い軽自動車と重量が大きい大型車であれば、少ないエネルギーで動かすことができる軽自動車のほうが燃費が良くなります。また大排気量で出力が高いクルマであれば、その分燃費は悪くなる傾向にあります

ここからは、ボディタイプ別に燃費の目安をご紹介。最近ではエンジンの出力が大きいスポーツカーや車体の重いSUVからも、コンパクトカーと変わらない燃費を実現した車種が登場していますので一概には言えませんが、ご自身のクルマのボディタイプはどの程度の燃費なのかを知る参考にしてください。

スポーツカーやSUV・ミニバンは燃費が悪い傾向

スポーツカーは車両自体は小型なものが多いものの、スポーティーなドライビングを楽しめるように大排気量・高出力のエンジンが搭載されています。排気量の大きなエンジンを積み高速走行を楽しめるよう設計されているスポーツカーは、車体重量も重くなりエンジンを動かすのにも多くのエネルギーが必要となるため燃費が悪い傾向があります

また、ミニバンやSUVは荷物や人を多く乗せられるよう大きく設計されています。ボディが大きくなれば、その重さを動かすために軽いボディの車よりもたくさんのエネルギーが必要です。さらに、走行中に受ける抵抗も大きくなるため燃費が悪くなります

10km/ℓを下回っているようなら黄色信号

同タイプのクルマといってもそれぞれ車重や性能が異なるため一概には言えませんが、現在販売されているSUVやミニバンは、燃費が良いものだとトヨタのヤリスクロスのようにWLTCモードで30km/ℓを超えるものも。他の人気車種でも20km/ℓを上回る燃費を実現しているクルマが多いため、2020年以降に発売されたSUVやミニバンで実燃費が10km/ℓを下回る数値だと、全体から見て燃費が悪いと言えるでしょう

ただし車種によってはエルグランドのように現行車でも、そもそものWLTCモードの燃費が10.0km/ℓというクルマも存在します。そのため燃費が悪くなったかどうかを知るためには、車種ごとに試験された数値を基準にすることが大切です

またスポーツカーに関しては、SUVやミニバンよりも燃費が悪い傾向にあります。車体が大きくても20km/ℓを超えるクルマが多く登場する中、スポーツカーは10km/ℓ前後の車種が多く存在。スポーツカーなら10km/ℓ前後なら問題ありませんが、5km/ℓを下回るような場合には注意が必要と言えます。こちらもSUVやミニバンと同じく車種によって燃費は大きく異なりますので、ご自身が所有するクルマの燃費を確認してみてください。

軽自動車やコンパクトカーは燃費が良い傾向

軽自動車やコンパクトカーは街乗りやセカンドカーとして利用するユーザーが多く、車内の広さや走りよりも燃費の良さが購入のポイントとなりやすい車種です。

車体が軽い分、少ないエネルギーでクルマを動かすことができるため燃費が良くなる傾向にあります。

15km/ℓを下回っているようなら黄色信号

コンパクトカーや軽自動車は燃費の良い車種と悪い車種の差がそこまで大きくなく、燃費が良いものだと28~29km/ℓとリッター30kmに迫る勢いのクルマも多数販売されています。ホンダのフィットはWLTCモードで36km/ℓもの数値を実現。燃費がそこまで良くないものでもWLTCモードで22~25km/ℓ程度です。

基本的に軽自動車やコンパクトカーは燃費が良い傾向にありますので、最近発売された車種で15km/ℓを切るようであれば、消耗品の劣化や故障といった明確な原因があることも考えられます

もちろんコンパクトカーや軽自動車も車種によって燃費性能に差がありますので、元々燃費が悪いのか、突然燃費が悪くなったのかが重要なポイントとなります。

異常に燃費が悪いと感じたときに試して欲しい10個のチェック方法と対策

アクセルやブレーキの踏み方といったクルマの乗り方でも燃費は大きく変わりますが、「以前と比べて燃費が悪くなった」「異常に燃費が悪い」と感じた場合には、クルマの消耗部品の劣化や故障のケースも。放っておくと燃費が悪いだけでなく故障等トラブルの原因につながるケースもありますので、異変を感じたら早めに点検することがオススメです。

ここからは、燃費悪化の原因と考えられる下記10個のチェック方法と対策をご紹介します。

  • ①エンジンオイルの劣化・漏れ
  • ②バッテリーの劣化
  • ③O2センサーの故障
  • ④タイヤの空気圧低下
  • ⑤スパークプラグの劣化
  • ⑥駆動系やブレーキのトラブル
  • ⑦荷物の積みすぎ
  • ⑧燃焼室や吸気バブルの汚れ
  • ⑨油種間違え
  • ⑩運転の仕方やクルマの使い方の変化

①エンジンオイルが合っていない・劣化・漏れ

エンジンオイルとはクルマに使われている潤滑油のことです。エンジンオイルはエンジン内部の「洗浄」防錆」「冷却」「潤滑」「密閉」といった重要な役割を担っており、クルマを動かすエネルギーを作り出すには欠かせないパーツとなっています

エンジンオイルは車種によって最適な「粘度」が異なり、適切ではない粘度のオイルを入れるとエンジンが最大限のパフォーマンスを発揮できなくなり燃費悪化につながることも。エンジンオイル交換時には必ずメーカー推奨のオイルを入れましょう。

またエンジンオイルが劣化したり漏れなどが原因で量が減ってしまうと、エンジンのピストン動作を鈍らせる原因に。動作が鈍れば通常よりもエネルギーを作り出すのに大きなパワーが必要となるため、燃費が悪化する原因になります

エンジンオイルは、燃料の不完全燃焼で発生するススや細かい汚れを吸着することで黒く変色します。劣化したエンジンオイルの使用は燃費を悪くするだけでなく、エンジンの焼き付きや錆の発生原因ともなりますので定期的に交換することがオススメです

エンジンオイルはオイルゲージで色と量を点検しよう

エンジンオイルは3,000km~5,000km、もしくは3ヶ月~半年が交換の目安です。前回のオイル交換日を確認し、交換時期であればディーラーやカー用品店で点検してもらいましょう。

オイル交換費用目安 2,000円~8,000円程度
オイル漏れ修理目安 20,000円~1,000,000円程度
(故障箇所による)

また、オイルゲージについたオイルを布やキッチンペーパーでふき取り、色や量を確認することでオイルの状態を自分でチェックすることも可能です。

交換時期以外にも、エンジン音やクルマの振動が大きくなったり、クルマの下に黒い液体が漏れてきている場合には、エンジンオイルの劣化や漏れが考えられます。オイルの漏れは最悪の場合火災につながることもありますので、早めの対処をオススメします。

エンジンオイルは、粘度の他にもエンジンの元となるベースオイルやオイルそのものの品質の差で値段が変わります。高ければ良いというわけではなく、乗り方やそのクルマの性能によって最適なオイルは異なりますので、メーカー推奨以外のオイルを使用する場合にはディーラーやカー用品店で相談することがオススメです

また、オイルが漏れてしまっている場合には修理が必要です。例えばオイルの漏れを防ぐオイルシールの不具合は20,000円程度で修理が可能ですが、シリンダーヘッドやシリンダーブロックのゆがみが原因でオイルが漏れてしまっている場合には、200,000円~1,000,000円ほど修理費用が必要となることもあります

②バッテリーの劣化

バッテリーは、エンジンに付いているオルタネーター(発電機)の回転を利用して発生した電気を蓄電。始動時等電力が必要なときに蓄電した電気を使います。

このバッテリーが劣化してしまうと蓄電の機能が弱まり電圧が低下。電気を作り出すオルタネーターが蓄電をしようと高出力で動き続けることになるため、エンジンに負荷がかかり燃費が悪くなります

バッテリー電圧はガソリンスタンドやカー用品店の測定器で点検しよう

バッテリーは電圧を測ることで劣化を点検することができます。バッテリーテスターが数千円~15,000円程度で販売されていますので、テスターを用意すればご自宅で点検も可能です。

テスターが用意できない場合にはガソリンスタンドやカー用品店で点検をお願いしましょう。バッテリーの劣化は燃費が悪くなるだけでなく、ヘッドライトやウインカー・カーウインドウの動作が鈍くなることがありバッテリー上がりの原因にも。燃費の悪化だけでなく、他の症状も出ているようなら早めに点検することが大切です。

バッテリーは2~5年で交換しよう

バッテリー
交換費用目安
7,000円~40,000円程度

バッテリーの交換目安は一般車で2~5年、アイドリングストップ車で2~3年、ハイブリッド車で4~5年とされています。交換時期が来ていなくても普段からエアコンの使用が多かったり、アクセサリー状態でクルマを使用する機械が多い場合には、バッテリーに通常以上の負荷がかかっていることが考えられますので早めに点検・交換をしましょう。

またアイドリングストップ車の場合、アイドリングストップ起用の多用はエンジン始動のたび電力を消費するためバッテリーの寿命が縮まると言われています。街乗りなどで発進・停止が多い場合には、アイドリングストップ機能をOFFにしておくことをオススメします

バッテリーの価格は性能によって大きく異なります。安いものだと10,000円程度で販売していますが、高額なバッテリーほど電力の安定供給が可能で長持ちするため、長期的な目で見ると安いバッテリーがお得とは言い切れません

③センサー類の故障

クルマには、正常に燃料を共有し動力を生み出すために様々なセンサーが搭載されています。その中でも燃費悪化の原因になることがあるのがO2センサーです

この装置は、クルマの酸素濃度を測るセンサーで排気ガスにどれだけ酸素が含まれるかを感知し、適切な量の燃料を供給する役目を担っています。O2センサーが故障すると正しい数値が測定できなくなり、正常な量の燃料を供給できなくなるため燃費悪化につながります

センサー類はディーラーや整備工場で点検しよう

O2センサーが故障するとマフラーにススが多くなり、排気ガスのニオイが強くなります。ニオイやススに異常がないかチェックしてみてください。またセンサー類が故障している場合にはエンジン警告灯が点灯します。故障箇所などは自分で確認することができないため、これらの症状が見られたら早めにディーラーや整備工場で点検をしてもらいましょう

またセンサー類のチェック目安は新車購入から5年もしくは8万キロです。具体的な症状が出ていなくても、点検時期が来ていれば確認しておくことをオススメします。

センサー類は異常を感じたらすぐチェックしよう

O2センサー
交換費用目安
25,000円~35,000円程度
インジェクター
交換の費用目安
30,000円〜300,000円程度

O2センサーは新車購入から5年もしくは8万キロが点検の目安になります。インジェクターに関しては特に交換目安はありませんが、燃費悪化の原因がインジェクターの不具合の場合には交換が必要です

インジェクターはシリンダーの本数分搭載されているため、交換するシリンダー数が多くなれば費用もかさみます。また交換後にインジェクションを正常に動作させるためにはコンピュータのリセットが必要です。交換自体は自分で行うことも可能ですが、コンピュータのリセットは専門店で行う必要がありますので、部品交換もディーラーや整備工場で作業してもらうほうが安心でしょう。

④タイヤの空気圧の低下

タイヤの空気圧が低下するとタイヤにたわみが発生し、地面との設置面が増えることで抵抗が大きくなります。このたわみを元の状態に戻すことにエネルギーを使うため、前進するための力を逃してしまい燃費が悪化することも

タイヤの空気圧低下は燃費悪化だけでなく、グリップにばらつきが出たり挙動が不安定になることもありますので定期的な点検・補充が大切です

タイヤの空気圧はガソリンスタンドの空気充填機で点検しよう

タイヤの空気圧チェックはメガソリンスタンドの空気充填機で可能です。クルマによって推奨されている空気圧が異なりますので、適切な空気圧を確認し点検・補充を行いましょう。

タイヤには定期的に正しい空気圧を補充しよう

空気圧補充費用目安 0円(ガソリンスタンド等で貸出)

タイヤの空気圧低下が原因で燃費が悪化している場合には、空気圧を補充することで改善されることも。空気の補充はガソリンスタンドで貸し出している空気充填機で可能ですので、定期的に点検・補充することで燃費が良くなります

⑤スパークプラグの劣化

ガソリン車は、空気を取り込む「吸引」、爆発のきっかけを作る「圧縮・点火」、動力を生み出す「爆発・膨張」、燃焼ガスを外に出す「排気」の4サイクルでクルマを動かす動力を作っており、スパークプラグは点火の役割を担っています

スパークプラグの性能が低下すると、点火状態が悪くなり正常にガソリンを燃焼することができなくなるため、エンジン出力が低下し燃費が悪化する原因となることも

スパークプラグは非常に強い電圧をかけて火花を飛ばす仕組みのため、電極が減ったり電極周辺に汚れが付着して電極が溶解することで性能が落ちます。エンジンオイル・バッテリー・タイヤと異なり、定期機に交換する人が少ないこの部品ですが、動力を生み出すために非常に大切な役割を果たしていますので定期的な点検・交換をしましょう

スパークプラグの劣化は燃焼異常を引き起こす原因となることもあり、エンジンから「カラカラ」「キンキン」といった異音がする場合には、スパークプラグに不具合が生じていることが考えられます

スパークプラグはディーラーや整備工場で点検しよう

スパークプラグの交換目安は装着されているプラグの種類によって異なります。新車時に装着されていることが多いイリジウムプラグであれば10万キロ程度が交換目安とされていますが、軽自動車によく装着されている片金属タイプのイリジウムプラグの交換目安は1万キロ程度です。

走行状況によってはプラグの劣化が早いこともありますので、異音や振動を感じたら早めにチェックすることをオススメします。スパークプラグは自分で点検することも可能ですが、最近のクルマはエンジンルームが非常に複雑になっているため、ディーラーや整備工場に持ち込んだほうが良いでしょう。

スパークプラグは消耗品!定期的に交換しよう

スパークプラグ
交換費用目安
一般プラグ:800円~1,000円程度
イリジウムプラグ:2,000円~2,500円程度

スパークプラグは消耗部品ですので定期的な交換が必要です。価格は一般プラグで一つ800~1,000円程度、イリジウムプラグは2,000~2,500円程度となります

一般プラグ交換目安は2万キロ、両金属タイプのイリジウムプラグの交換は10万キロ程度で、価格の高いイリジウムプラグは耐久性に優れ一般プラグより長く使うことが可能です。またイリジウムプラグのほうが点火の効率が良く、燃費向上が期待できます

⑥駆動系やブレーキのトラブル

燃料悪化の他にクルマの動きが悪いと感じた場合には、ブレーキや駆動系のトラブルが考えられます

例えばブレーキキャリパーが固着している場合には、ブレーキペダルから足を離していてもブレーキがかかったままの状態となり、エネルギーを奪われるので燃費が悪化することも。

また最近のクルマには電子制御燃料噴射装置が搭載されており、駆動系やブレーキに不具合が発生しパワーが不足すると、多くの燃料を噴射しエネルギーを確保しようとします。通常時必要な量よりも多い燃料を噴射するため燃費が悪くなる原因となります。

駆動系・ブレーキトラブルはディーラーや整備工場で点検しよう

駆動系やブレーキは構造が複雑になっており故障箇所を自分で点検するのは難しいです。燃費悪化だけでなく走行に影響が出ることで事故につながる可能性もありますので、異常を感じたらすぐに点検を受けてください

駆動系やブレーキのトラブルは危険!早めの点検をしよう

ブレーキパッド
交換費用目安
7,000円~18,000円程度
ブレーキキャリパー
交換費用目安
30,000円~40,000円程度

駆動系やブレーキトラブルの場合は修理・交換が必要です。一箇所のブレーキパッド交換であればそこまで費用が高額になることはありませんが、故障箇所の数によっては費用がかさむことも考えられます。

⑦荷物の積みすぎ

車重が増えると発進・加速時に通常よりも多くのパワーが必要となるため、使用するガソリン量が増え燃費が悪くなります。最近では車室が広いクルマが増え、ゴルフバックやスキー・キャンプ用品を車内に積んだままの人が多いですが、荷物の積みすぎは燃費悪化の原因ともなります。

荷物の積みすぎを解消!トランクルームまで確認しよう

荷物の積みすぎで車重が増えることで燃費悪化につながります。ゴルフバックやアウトドア用品などをクルマに積んでおくと便利ですが、燃費悪化が気になる場合にはこまめに降ろすようにしましょう

積みっぱなしは燃費悪化の原因に!こまめに荷物を降ろそう

荷物整理費用目安 0円

燃費悪化が気になる場合にはこまめに荷物を降ろすことが大切です。クルマによってはトランクルームの下辺りにスペアタイヤが積んであることがあります。緊急時用の予備タイヤなのであまり降ろすことはオススメしませんが、重量が大きいので少しでも燃費を向上させたい場合にはスペアタイヤを降ろすことも方法の一つです

スペアタイヤを降ろした場合には、緊急時に対処できるようタイヤパンク修理キットを積んでおいたほうが安心でしょう

⑧燃焼室や吸気バブルの汚れ

エンジンの燃焼室や燃焼に必要な空気を取り入れる吸気バブル、燃料を噴射するインジェクターと呼ばれる燃料供給系のパーツは、走行距離が増えるにつれて不純物や汚れが付着します。付着した不純物や汚れが抵抗となりエンジンの性能が落ち燃費悪化につながることも

エンジン内部は直接目で確認することができないため、定期的にメンテナンスをすることが大切です。

燃料供給系の汚れは前回の添加剤使用日を確認しよう

燃料供給系の汚れは添加剤で除去することが可能です。添加剤を使用する目安は3ヶ月もしくは3,000kmとされています。またエンジン内部が汚れると刺激臭や添加剤を入れ振動に異変を感じることがありますので、添加剤を入れたことがない、もしくは添加剤を前回入れてから3ヶ月以上経っている場合や異変を感じた場合には、添加剤を使用してみることをオススメします。

添加剤でエンジン内部をキレイにしよう

添加剤費用目安 1,500円~3,000円程度

ガソリン添加剤は燃焼室や燃料供給系の汚れを除去し、エンジンの性能を向上させる効果が期待できます。価格は数百円~数千円と幅がありますが、あまりにも安い製品は効果が見られないことも多いので1,500円~3,000円程度のものを選ぶと良いでしょう

使用方法は非常に簡単で、給油時にガソリンと一緒に添加剤を入れるだけです。ただしガソリンの1%までの量が使用目安となりますので入れすぎには注意してださい。入れすぎると正常にガソリンが燃焼できず回転不足やアイドリング時の不具合の原因となることもあります。

また添加剤が除去した汚れはエンジンオイルに包まれます。そのため添加剤使用後はエンジンオイルが汚れやすいので、オイル交換をする前に添加剤を使用することがオススメです

⑨油種間違い

レギュラー車にハイオクを入れても特に問題はありませんが、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合には燃費が落ちる場合があります

そもそもハイオクとレギュラーは異常燃焼の起こしにくさを表す「オクタン値」の数値で区別。ハイオクのほうがオクタン値が高く異常燃焼を起こしにくい作りとなっています。

油種は車検証で確認しよう

対応油種は多くの場合燃料キャップやタンクの内側に記載されています。見当たらない場合には車検証で確認することもできますので、自分が使っている油種が正しいのか確認してみてください。

対応油種を必ず確認してから給油しよう

油種確認費用目安 0円(給油口や車検証に記載)

油種間違い対策は、給油前に対応油種を確認することが大切です。またオクタン値が高いぶんハイオクのほうが価格が高く設定されていますが、安いからといってハイオク車にレギュラーガソリンを入れるのは危険です。

レギュラー車にハイオクを入れても問題ありませんが、高い油種を給油したからといってガソリン車の性能が上がることはありませんので、自分のクルマに合った燃料を入れるようにしましょう。

⑩運転の仕方やクルマの使い方の変化

クルマ自体の問題だけでなく、運転の仕方やクルマの使い方でも燃費は大きく変わります。短距離の運転が多い場合には始動・停止の回数が増えたり、始動後内部温度が上昇しきらずに走行が終わることで燃費が悪化

他にも、クルマは安定したスピードで走行することで燃費が向上するため、急発進・急ブレーキも燃費が悪くなる原因となります

運転の仕方に変化がないか確認しよう

最近になって異常に燃費が悪くなったと感じる場合には、クルマの使い方や運転する人に変化がなかったか思い出してみましょう。「長距離の移動が少なくなり街乗りが増えた」「気温が上がりエアコンを使用するようになった」等も、燃費が悪化する原因となります。

急発進や急ブレーキを避けエコドライブを心がけよう

費用目安 0円

急の付く動作を控え、エコドライブを心がけることで燃費を向上させることができます。具体的には、下記の7つを意識しながら運転をしてみてください。

  • ①発進時はクリープ現象を使いながらゆっくりと発進
  • ②停止時は早めにアクセルから足を離しエンジンブレーキも使って停止
  • ③高速道路でもスピードを出しすぎない
  • ④定期的に中・長距離の移動をする
  • ⑤アイドリングストップは避ける
  • ⑥エアコンの使いすぎは避ける
  • ⑦国産車は25℃が温度設定の中心で燃費にいい良いため25度に設定する

部品交換が高額になったら乗り換えも検討しよう!オススメの買取業者

きちんとメンテナンスを行っていれば、クルマが古くなっても燃費は新車購入時とほとんど変わらないとされていますが、高年式・高走行距離車になるとクルマの様々な部分でパーツの劣化や故障が起き、部品交換や修理に多額の費用がかかることも

そんな場合はクルマの買い替えを視野に入れることをオススメします。パーツの転売・ボディやエンジンに使用されている鉄の再利用や、高年式の日本車が人気の海外に転売ルートを持つ廃車買取業者なら高年式・高走行距離車も高値で買い取ってくれるケースが多いです

下記はオススメの廃車買取業者となります。業者によって特徴が異なりますので、ご自身に合った買取業者を見つける参考にしてください。

サイト名 URL
カーネクスト https://carnext.jp/
廃車本舗 https://haisyahonpo.jp/
ハイシャル https://haishall.jp/lptop8/
廃車王 https://www.haishaou.com/
廃車買取の達人 https://www.goodby-car.com/

燃費に関するQ&A

燃費が悪い基準はどこから?

車種やクルマの使い方によって燃費は異なるため、一概に○Km/l以下だと燃費が悪いという基準はありませんが、カタログに記載されている燃費がWLTPなら8割以下、JC08なら5~6割以下だと燃費が良くないと言えるでしょう。

古いクルマは燃費が悪くなる?

クルマ自体が古いからといって燃費に影響することは少ないです。燃費が悪くなる原因はパーツや消耗部品の劣化が大きな原因となります。

エンジンオイルを新しくしたら燃費が落ちたがどうして?

オイルの粘りを表す「粘度」がクルマに合っていないことが考えられます。クルマの性能によって適切な粘度が異なりますのでメーカー推奨品を使用してください。

タイヤの空気圧はどれくらいが燃費に良い?

タイヤの空気圧が高ければ、その分タイヤが張り抵抗が減ることで燃費は向上しますが、空気の入れすぎはタイヤの傷みや乗り心地の悪化につながることも。規定の数値~+0.1kgf/cm2程度がオススメです。

アイドリングストップで燃費は改善される?

アイドリングストップは停止のたびにエンジンが止まるため再起動に燃料を消費します。1
回の停止時間が5秒以下ならアイドリングストップはOFFにしたほうが良いでしょう。

燃費が悪いと感じたときのチェックと対処法まとめ

燃費とはガソリン1ℓ当たりどれだけ走行できたかを示す指数で、ボディタイプや装備で大きく変わります。

燃費悪化の原因としては下記の理由が考えられますので、異常に燃費が悪いと感じたときには点検をしてみてください。

  • ①エンジンオイルが合っていない、オイルの劣化・漏れ
  • ②バッテリーの劣化
  • ③O2センサーの故障
  • ④タイヤの空気圧低下
  • ⑤スパークプラグの劣化
  • ⑥駆動系やブレーキのトラブル
  • ⑦荷物の積みすぎ
  • ⑧燃焼室や吸気バブルの汚れ
  • ⑨油種間違え
  • ⑩運転の仕方やクルマの使い方の変化

劣化したパーツの交換や荷物を降ろすなど、原因を解消することで燃費が向上することがありますが、それでも変化が見られない場合には故障が原因となっている可能性があります。パーツの故障の場合には走行に危険が及ぶ可能性がありますので、早めにディーラーや整備工場でチェックしてもらいましょう。

また高年式・高走行距離車になると様々な部品が劣化し燃費が悪くなります。劣化や故障したパーツも全て交換すれば、高年式だからといって燃費が悪くなることはほとんどありませんが交換費用が高額になることも。

そんなときには高年式車に強い廃車買取業者を利用し乗り換えも検討しましょう。クルマに不具合がある場合でも、パーツ取りや鉄のリサイクルをして利益を得ている廃車買取業者なら高く買い取ってくれる場合があります。