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クルマを長持ちさせる方法を徹底解説!プロが教える正しいメンテナンス方法や乗り方は?

クルマを長持ちさせる方法を徹底解説!プロが教える正しいメンテナンス方法や乗り方は?

最近のクルマは故障も少なくなり、長く乗り続けることも夢ではなくなりました。しかし、長く乗り続けるにはメンテナンスが重要で、乗り方によってもクルマの寿命が大きく変わります。

クルマの車齢は年々高まっており、現在は8年所有し続けるのが平均になりました。そこで、もっと長く乗り続けるためにはどうすれば良いか、クルマのメンテナンス方法や乗り方について詳しく解説します。

もくじ

クルマを長持ちさせる方法

クルマを長持ちさせるには、昔は儀式のように慣らし運転をし、休日にはボンネットを開けて様々な部品のメンテナンスをしていました。そのため、現在50代以上の方であればかなりクルマの点検に詳しい人が多くいます。

しかし、今のクルマは昔ほど部品の清掃や調整の必要がなく、また乗り方も大きく変わっています。

クルマを長持ちさせる運転の仕方

クルマは、運転の仕方で長く乗り続けられます。基本的にクルマをいたわる運転が長持ちしますが、実際いたわる運転を続けている人は極わずかでしょう。

また、いたわる運転を勘違いしている人も多く、正しくいたわりながら運転するようにしましょう。

いたわる運転とはクルマに負荷を掛けない運転ですが、代表的な運転には以下の2つがあります。

  • 慣らし運転は避ける
  • 急の付く運転はしない

①慣らし運転は避ける

慣らし運転は避けるという見出しを見て、「そんなバカな」という読者もいることでしょう。ただし、1つだけお断りを入れておくと、この慣らし運転が要らないのは一般的な国産車で、輸入車の場合は取扱説明書に記載がある通りに運転する必要があります。

また、慣らし運転のことを知らない若い人も多いのではないでしょうか。慣らし運転とは、新車が納車されてからクルマの能力を100%引き出せるように行う、いわば儀式のようなものです。しかし、最近のクルマは特に慣らし運転を必要としていません。

慣らし運転を避ける理由は、制約された中での走行は慣れない運転なのでギクシャクした運転となり、事故の原因に繋がる恐れもあるからです。

新車の慣らし運転は現代のクルマでは必要ない

クルマを製造し、工場を出る前にエンジンを高回転まで回してから出荷するのをご存じでしょうか。新車生産工場を見たことがある人なら、その光景に驚き、納車されてからエンジンをいたわりながら走行することの意味に疑問を感じるはずです。

クルマというのは、多くの部品が集まり完成されていますが、クルマという商品は可動部分が非常に多く、それらがこすれ合って動いているので、組み立てたばかりの場合は、部品同士のあたりが付くまで慣らしが必要と考えられています。

身近なモノであれば、洋服や靴などを新品で購入すると、自分の体にフィットするまで時間がかかりますが、それと似たようなものと考えればわかりやすいでしょう。

しかし最近のクルマは、部品ひとつひとつの精度が非常に高く、部品同士のすり合わせが必要なくなりました。そのため、新車が納車されても一般道路を走行するようなシチュエーションでは慣らしは必要なくなりました。

また、国産メーカーの多くは、新車が納車された後に慣らし運転は特に必要ないとしています

ただし、日産GT-Rのようなハイパフォーマンスカーは慣らしが必要なので、取り扱い説明書の指示に従うようにしましょう。

ちなみにホンダNSXは、GTRと並ぶ国産ハイパフォーマンススポーツカーですが、こちらは組み立ててから約240kmの慣らし走行を経てから納車されるので、納車後すぐにサーキットで全開走行できると話題になりなりました。

このように特別なクルマは、取扱説明書に慣らし運転についての記載と、販売時に営業マンから注意事項があるので、それに従い慣らし運転をしますが、一般に現代のクルマのほとんどはメーカーでアナウンスしているように慣らし運転の必要はありません。

むしろ、慣らし運転でのストレスや、走行中に慣らし運転に気を取られて安全運転ができなくなり、新車を事故車にするリスクも高まるので、やらないに越したことはありません。

昔のクルマは一定の走行距離まで上限のエンジン回転数が決まっていた

慣らし運転は、今から十数年前までは普通に行っている人がかなりいました。慣らし運転は新車を購入した人の特権でもあり、それを楽しみにしている人も少なくありませんでした。

かつて慣らし運転は、最初の1,000kmまでは3,000rpmがリミットとか、走行2,000kmまでは、500km刻みでエンジン回転やアクセルの踏み方に注意するなど様々な方法が語られ、そして実行されていました。

rpmとは?
rpmとは、アールピーエムと読み、1分間の回転数のことです。クルマの場合は、エンジンの回転数をrpmで表示し、一般にスピードメーターの隣に計器として表示されます。

ただし、軽自動車などのほか、普通車でもグレードによって回転計の表示のない車種もあります。

昔のクルマは組み立て精度が悪く、エンジン内部などの摺動部分が削れて細かい鉄粉が発生しました。そこで、新車から1,000kmの慣らし運転が終わったらオイル交換とオイルエレメントの同時交換を推奨されるのが普通で、新車を購入したオーナーのほとんどは慣らし運転をしていました

AT車が主流の現代ではマニュアルシフトのような慣らしは要らない

慣らし運転の中には、トランスミッション(エンジンの動力をタイヤに伝える装置)の慣らしも必要でした。

マニュアルミッションが主流の平成初期までは、エンジン始動して走行する前にクラッチを踏みながらゆっくりとシフト操作を100回程度繰り返すというものでした。

ドリフトで有名なレーシングドライバーも、かつてマニュアルミッションの慣らしの重要性を提唱していました。しかし現代ではATが主流なので、トランスミッションの慣らしはありません。

また、トランスミッションもエンジンパーツと同じように精度が高いパーツで組み立てられているので、慣らしの必要はありません

②急の付く運転はしない

クルマは、運転の仕方で寿命が大きく変わりますが、その中で特に注意が必要なのが急のつく運転です

急の付く運転には、急発進、急ハンドル、そして急ブレーキがありますが、どれもクルマにとって良い運転ではありません。

急が付く運転などしないという人も多いでしょう。しかし、人は運転中に無意識に急の付く運転になることがあります。

例えば急ハンドルですが、目的の場所で曲がるのを忘れそうになった時は、慌ててハンドルを切る光景を見かけます。また、急ブレーキも前方確認を怠り信号が変わってしまった場合に、タイヤが鳴くほどではなくても、かなりの急ブレーキをかけているクルマを見かけます。

このような運転は、クルマの各部にダメージを蓄積することになり、長くクルマに乗り続けることが困難になるでしょう。

急の付く運転はクルマに大きなダメージを蓄積させる

常に、急発進や急ハンドル、そして急ブレーキで走行している人はほとんどいないでしょう。しかし、それがたまにであっても度重なることでクルマの各部に大きなダメージを与えています。

急発進をおこなえば、エンジンだけでなく駆動系統(動力伝達装置)に、急ハンドルでは、サスペンション、ボディなどに、そして急ブレーキはブレーキ装置やサスペンション、そしてボディに負荷を与えます

クルマのボディは、モノコックボディと呼ばれる外部入力される力を分散させる構造です。一方向から大きな力が加わっても、入力した部分から離れた場所まで影響が出ます。

そのため、急の付く運転を日頃から行っていると、ボディに金属疲労が蓄積し、ドアの開閉の建付けが悪くなったり、エンジンやサスペンションから異音が発生したりと、多くの不具合が生じるようになるので、クルマを長持ちさせるには、極力急の付く運転は避けるようにしましょう

クルマを長持ちさせるメンテナンス方法

クルマを長持ちさせるには、メンテナンスは欠かせません。クルマは機械なので定期交換が必要な部品が多数あり、それを怠るとクルマは長持ちしません

クルマの点検は難しいと考えるユーザーも多いでしょう。しかし、クルマの日常点検は教習所の授業にもあるように、ドライバーの義務として道路運送車両法第47条に次のように記載があります。

「自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。」
引用:道路運送車両法第47条

つまり要約すると、走行距離が伸びるなど走行時に異変を感じたら、国土交通省が定めた方法で点検しなさいということです。

この点検ですが、毎日しなさいとは規定されていません。ただし、長く乗り続けるためなら短いスパンでクルマの点検をしたほうが良いでしょう。というのも、クルマの故障は些細な故障から始まることが多く、それを放置して体感できるほど大きな症状が出る頃には、かなり大変な状態になっていることが多いからです。

そこで、クルマを長持ちさせるためには、以下の5つに注意して点検整備すれば良いでしょう。

  • 教習所で習った日常点検はサボらず行う
  • 消耗品はメーカー推奨の走行距離や時期で確実に交換
  • ATフルードの不必要な交換しない
  • ボディのメンテナンスも行っておく
  • 内装の掃除はこまめに行う

①教習所で習った日常点検はサボらず行う

運転免許証を取得して長く経つと忘れている人も多いでしょうが、教習所では日常点検について技能教習で勉強します。

日常点検は、故障や事故を未然に防ぐために重要で、運転者自身の自己責任で行うと習っているはずです。

その内容を簡単に復習すると以下の3つがあります。

  • エンジンルームの点検
  • 運転席での点検
  • クルマの周りからの点検

参考:「教習項目10【自動車の保守管理】/ 茨城けんなん自動車学校 」より

エンジンルームの点検

まずエンジンルームの点検ですが、教習所で習う点検では、エンジンオイル量、冷却水の量、ファンベルトの状態、ブレーキリザーバータンクの状態、ウォッシャー液の量の確認、そしてバッテリーの状態です

これらの項目は、最近のクルマはエンジンカバーが大きく取り付けられており、エンジン全体を把握できないことと、教習所のクルマとバッテリー搭載位置が違うクルマもあるので、自分のクルマの状況に合わせて点検します。

運転席での点検

運転席からの点検ですが、これはブレーキペダルを踏みこんだときの踏み代や踏みごたえの確認、パーキングブレーキの引きしろが適切か、電子パーキングブレ―キは正常に作動するか、ウィンドウォッシャーとワイパーが作動し、綺麗にふき取れるか確認します。

自分のクルマであれば日常的に運転しているので、違和感があればすぐに整備工場などに点検を依頼しましょう。

クルマの周りからの点検

最後にクルマを外から見て灯火類を点灯させ、切れているランプがないか、タイヤにたわみや亀裂などがないか、そしてホイールナットは確実に止まっているか確認します。

これらが一般的に教習所で習う日常点検ですが、最低この程度の点検をできるようにしましょう。

これらの項目を確認するだけで、普段と異なる部位や症状を早期に発見でき、大きな故障を防げます。結果、クルマが長持ちするでしょう。

②消耗品はメーカー推奨の走行距離や時期で確実に交換

クルマを長持ちさせる点検整備では、教習所で習うレベルの点検より、もう一歩踏み込んだ点検整備をお勧めします。

日常点検で、オイル量や冷却水の量の確認は行いますが、それをいつ交換すれば良いかはクルマメーカーの指示があるので、それに則って消耗品を交換します。

消耗品の交換は、メーカーにより推奨の走行距離や時期が決められています。交換時期まで使用しても問題はありませんが、長く使用するなら早めの交換がベストです。

メーカーでは、あらゆる使用環境を想定して交換時期を定めており、多少その時期を超えてもすぐに不具合が起きることはありませんが、やはりどんなものも使い続けていれば汚れが激しくなり、すり減ってガタが出てきます。

そこで、限界まで使用するより、少しマージンをとって早めに交換すれば、それだけクルマに掛かる負荷も軽減され長持ちするクルマになります。

エンジンオイルはエンジンにとって重要な定期交換部品

エンジンオイルの交換は、多くの方がその方法について語っています。基本的にメーカーの指示通りに交換していれば特に問題が起きることはありません

もちろん、早めに交換することも悪いことではありませんし、むしろクルマのエンジン内部にとっては良いことのほうが大きいでしょう。

また、メーカー指定の交換時期にオイル交換する場合、基本的にメーカー純正オイルまたは同等オイルと交換することになります。安いからとディスカウントショップやホームセンターで安く仕入れたオイルに交換する場合は、メーカー指定より早めのほうが無難です

そして、忘れてならないのがオイルエレメントの交換です。オイル交換だけすれば良いわけではなく、オイルには汚れた不純物が混じってきます。それを濾過するためにオイルエレメントが装着されているので、オイル交換2回に1回は交換するようにしましょう。

エアクリーナーを交換すれば燃費やパワーが回復する

今のクルマも昔のクルマも変わらない部品の一つに、エアクリーナーがあります。エアクリーナーはエンジン内に吸い込む空気を濾過して、ゴミやホコリのない綺麗な空気をエンジン内に送る重要なパーツです。

エアクリーナーは、一般整備工場で車検を行って汚れていれば交換または清掃してもらえます。エアクリーナーの交換時期はトヨタの場合50,000km、シビアコンディションと呼ばれる悪路走行やアップダウンの激しい道路などを多く走行する場合は半分の25,000kmで交換を推奨されています。また、日産では30,000kmで交換を推奨しており、メーカーの指示に従うのがベストです

エアクリーナーは、ガソリンを燃焼させるために欠かせないクリーンな空気をエンジン内に送るための重要なパーツです。そのため、汚れるとエンジン内に吸気できなくなり、パワーダウンや燃費悪化となるでしょう。

もし汚れた状態で走行していた場合、ドライバーがアクセルを踏んでも、それに見合ったパワーをエンジンは出せません。しかし、エンジンはドライバーの要求に応えようと様々な制御を駆使して努力します。その結果、綺麗なエアクリーナーでは行わない制御が入り続け、故障の原因を作る結果に繋がるでしょう。

また、エアクリーナーをスポーツフィルターに交換している人を見かけますが、スポーツフィルターは、純正フィルターより多くの空気を吸い込めるようフィルターの目が粗くなっているので、通常より早めの交換が必要になるほか、目が粗いため悪路などではチリやホコリがフィルターを通り抜けてエンジン内部に入り込むことが予想されます。

そのため、クルマを長く使いたいのであれば、純正部品を使いスポーツ部品を装着しないことがポイントです。

冷却水はメーカー推奨で交換

冷却水は、LLC(ロングライフクーラント)と呼ばれ、おもにエンジンを冷やすために使用されています。しかし、日本の気候は暑い夏もあれば寒い冬もあることから、寒くても凍らない不凍液、そして内部を腐食やサビから守る防腐剤や防錆剤が配合されています。

現在販売されるクルマは、スーパーLLCと呼ばれる今までのLLCより長寿命のクーラントが使用されています。今までのLLCは2万km程度で交換が必要でしたが、スーパーLLCは16万kmまたは、7年間無交換で問題ありません

そこで、冷却水はむやみに交換せず、メーカーの指示通りに交換することと、ガソリンスタンドやカー用品店でクーラントの補充を促されても、安易に応じないことも重要です。

ただし、クーラントは防錆や防食の役目があるので、交換時期を過ぎているとラジエーターや冷却水の通路に異常を起こし、大きなトラブルのもとになるため、通常のLLCを使用または、スーパーLLCに通常のクーラントを混ぜてしまった場合は、2万kmごとの交換をしましょう。

③ATフルードの不必要な交換しない

最近のクルマは、オートマ車がほとんどとなり、クラッチ交換の必要がありません。そのかわり、ATフルードの交換が必要な場合があります。

ATフルード交換は、日産の場合4万kmごとの交換を推奨していますが、実際はクルマによって交換時期は異なるほか、メーカーによっても交換時期の設定は違います。

しかし、ATフルード交換は、交換方法を間違えると大きなトラブルの原因となるため、安易に行わないほうが良い場合がほとんどです。

また、欧州車は無交換を推奨しており、交換すること自体を否定していますし、整備工場などに備える圧送式の機器でも交換ができない場合もあります。

ATフルードもオイルなので、長く使用していれば劣化しますから交換したほうが良いことは確かです。しかし、現在はロングライフのATフルードを使用しているので、安易な交換は逆にクルマの寿命を縮めるばかりか、交換したせいで不調となるケースも多くあります

そこで、どうしても交換したいのであれば、ディーラーに相談するのがベストと言えるでしょう。もしディーラーで交換が必要ないと言われれば、無交換で問題ありません。

④ボディのメンテナンスも行っておく

クルマを長持ちさせるには、機関の点検だけでなく、ボディのメンテナンスも重要です。

クルマのボディは鉄でできていますが、サビや腐食から守るために塗装されているのをご存じでしょう。しかし、塗装は完璧なシールドではないので、メンテナンスを怠ると塗装の劣化を早め、塗装の下にある鉄をサビさせてしまうでしょう。

また、外観だけ綺麗にしていても、クルマの下部は思いのほかサビの危険にさらされています。クルマを長持ちさせるには、見える範囲だけでなく、普段目にすることがない部分も綺麗にすることがポイントです。

クルマの塗装は汚れや紫外線にさらされている

クルマの塗装は、雨や排気ガスの汚れだけでなく、紫外線の影響を受けやすいことで知られています。

そのことを知っている人もいますが、クルマを洗車するのはクルマを綺麗に乗りたいという気持ちの人がほとんどでしょう。そのため、洗車の後はワックスをかけたりコーティングしたりと、撥水性やツヤを出すことに喜びを感じています。

しかし、洗車してワックスやコーティングする目的は、汚れや紫外線から塗装を守ることも含まれているので、常に撥水などの効果を持たせる必要があるでしょう。

仮に、洗車してもワックスがけやコーティングをしなければ、塗装表面は劣化し、ひび割れを起こしたり塗装が剥げることに繋がります

クルマの塗装はコーティングで守るのが効果的

クルマの塗装の保護にはワックスがけやコーティングがありますが、ワックスがけは毎回のことで、かなりの労力が必要です。そこで、長く塗装を守れるコーティングをすれば安心でしょう。

現在コーティングの主流はガラスコーティングで、一般にも購入できるキットも販売されDIYで簡単に施工できます。

しかし、購入する商品を誤ると施工が難しいなど、思いもよらないトラブルに見舞われることもあります。

そこで、選ぶ際は十分に商品の特徴を掴み、自分でも施工できるのか確認してから購入しましょう。

また、自分では難しそうな場合は、プロに依頼する方法もあります。プロに依頼すれば、細かい部分まで綺麗にコーティングするので、仮に乗り替える時もクルマを大事にしていたと見られ、高額査定にも繋がります

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冬場に融雪剤を散布する道路を走行したら下回りを早く洗浄

クルマを冬場に走行させると、サビの原因となる融雪剤を散布した道路を走ることがあります。融雪剤の主な成分は塩なので、クルマのボディにとっては大敵です。

昔から、海辺を走るクルマはサビに注意したほうが良いと言われますが、現代では融雪剤を散布する地域のクルマのほうがサビの危険が高く、中古車業界でもかなりシビアにチェックされます。

融雪剤を撒いた道路を走ったことがあればわかると思いますが、融雪剤によって濡れた路面を走行するので、まるで雨の日に運転するのと変わらないほど水しぶきが飛びます。この水しぶきは塩分を強く含んでおり、それがボディの隙間に入りこみ、サビを発生させます。

そこで、長くクルマに乗るのであれば、融雪剤を撒いた道路を走行したら、できるだけ早くクルマの下回りを洗浄することをお勧めします。

今ではコイン洗車機の機能に、クルマの下部だけ洗車するコースもあるので、下回り洗浄に利用しても良いでしょう。

融雪剤を撒いた道路を走った後、下回りの洗車をしなければ間違いなくサビが発生し、時間と共に侵食して最終的にはボディに大きな穴を開けることになるでしょう。

下回りの錆はクルマを早く朽ち果てさせるので防錆処理が有効

下回りの洗浄には、通常の洗車より低い姿勢で行う必要があるので、体への負担も大きい人がいることでしょう。

そこで便利なのが、クルマの下回りへの防錆処理です。

国内外のメーカーから防錆剤が販売されており、自分でもやる気になれば施工はできます。しかし、長く乗り続けることを考えれば、専用の機材を持つプロショップに任せたほうが安心でしょう。

防錆処理をすると、その効果の持続性は各メーカーにより異なりますが、おおむね5年程度と言われています。

また、車検の際に施工されるシャシーブラックという防錆処理もやらないよりは良いですが、融雪剤の影響には弱いので、シャシーブラックを塗布していても下回り洗浄は入念にしなければ長く乗り続けることは難しいでしょう。

⑤内装の掃除はこまめに行う

意外に盲点となっているのが内装の清掃です。外装を綺麗に磨いても内装の掃除が行き届いていないクルマも多く見かけますが、内装も綺麗に清掃することがクルマを長持ちさせる秘訣です。

雨の日などは、濡れた靴でクルマに乗り込むので、車内の防水対策はされているように感じますが、実際はそれほど特別な防水対策は行われていません

また、現代のクルマは様々な電子部品が多く使われており、車内にもエンジンコンピュータやエアコンコンピュータなど、クルマの制御に必要な機器が多くあります。

精密機器なのでホコリに弱いため、車内がホコリッぽいと、いずれそのホコリが悪さをしてクルマの調子を損なう結果を招きます。

車内にはクルマの電子制御スイッチやパーツがあるので掃除は丁寧に

車内には様々なスイッチがありますが、それらのスイッチの中には、人の手でON/OFFをするのではなく、足で行うスイッチもあります。それがアクセルペダルやブレーキペダルについているスイッチですが、それらのスイッチも長く使用していると劣化します。

そこで、それらのスイッチの劣化をできるだけ遅らせるには、車内の清掃が不可欠です。また、見える範囲にあるスイッチ類もホコリが付着したままだと、次第にホコリがスイッチ内部に入り込み、誤作動の原因にもなりかねないので、常に綺麗にしておくよう心がけましょう。

現代のクルマは、高級車でなくても多くのスイッチが車内に装備されています。クルマは燃料で動いていますが、現代のクルマは電気を使い様々な制御をしているので、半ば電気で動いているといっても過言ではありません。

数々の集中コントロールも車内に配置されているので、車内を清潔に保つことが電気トラブルの回避に繋がり、長くクルマを使用できるでしょう

クルマの点検ができる場所と特徴を紹介

クルマの点検整備は、オーナー自ら行うには限界があります。そこで、プロに任せることになりますが、クルマの点検整備を行う業者は数が多く、どこに依頼すれば良いか悩んでしまうでしょう。

しかし、数が多いと言ってもクルマの点検整備を行う業者は以下の3つに大きく分けられます。

  • ①ディーラー:純正部品で整備をするが整備料金は高め
  • ②街の整備工場:一見さんには不親切な場合も
  • ③大手カー用品店:点検レベルは昔よりアップ

①ディーラー:純正部品で整備をするが整備料金は高め

多くの人がクルマの整備で思いつくのがカーディーラーではないでしょうか。カーディーラーには、新車ディーラーと中古車ディーラーの2種類があり、その中で中古車ディーラーにはメーカー系と一般中古車店に分けられます。

ディーラーでの整備は、基本的に割高のイメージがありますが、それは新車ディーラーとメーカー系の中古車ディーラーです

この2つのディーラーは、ほかの整備業者に比べてレバーレート(1時間あたりの作業工賃)が高く設定されていることがほとんどなので、整備費用が高いことが一般に知られています。

また、交換部品も純正部品が標準なので、一般の整備工場のように中古品や純正同等品の社外品の選択はほとんどありません。

クルマのことが何もわからなければディーラー任せが安心

カーディーラーの強みは、自社のブランドなら整備のノウハウが高いことです。もちろん他社のクルマの整備も行いますが、その場合も高い技術力がある整備士がいるので、問題なく整備をこなせます。

そこで、クルマの知識が乏しいオーナーであれば、そのクルマの専門ディーラーに任せたほうが安心です。一定のクルマを専門に扱うディーラーであれば、クルマの知識が豊富にあるので、オーナーが何もわからなくても問題なく長く乗れるよう整備してくれるでしょう。

②街の整備工場:一見さんには不親切な場合も

街の整備工場のほとんどは、かつてメーカーの整備士として働いていた人が独立して開業したという場合が多く見られます。

そのため、工場の看板にはカーメーカーのロゴが掲げられていることが多くあります。

街の整備工場では様々なクルマの整備を行い、特に繁盛している工場では数をこなしているので、整備の技術は高いことが多いでしょう。しかし、小ぢんまりと経営している一般整備工場は接客態度に問題があり、特に初めて訪れた場合は不快に感じることもあるでしょう。

しかし、整備技術はカーディーラーとそれほど大差なく完璧にできる業者がほとんどなことと、部品も臨機応変で安くできるよう考えてくれるので、接客態度だけで一般整備工場を利用しないのはもったいない場合もあるでしょう。

仲良くなれば点検整備費用はかなりお得

一般整備工場は、最初は話し難く、しかもお店にも入りづらいと感じる人も多いでしょう。しかし、同じ日本人なので言葉を交わしているうちに、打ち解けることは可能です。

また、クルマの思い入れを伝えることで共感を得やすいのも、一般整備工場の職人たちであり、そこのオーナーや従業員と仲良くなれば、整備料金がお得になることも少なくありません。

ただし、輸入車などを扱う業者によっては、非常に高額な整備料金となることも多いので、そこはディーラーと価格を比べることや、整備の技術を見て考えると良いでしょう。

いろいろな相談をしたければ街の整備工場が面白い

街の整備業者は、カーディーラーのように規則や型にはまった整備だけではないため、かなり融通が利きます

一般整備業者のオーナーや従業員と打ち解ければ、クルマの有益な情報や、長く乗り続けるための、そのクルマだけのノウハウも教えてもらえます

そういったノウハウは、カーディーラーより一般整備工場のほうが多く持っている傾向が高く、特に社外パーツなどで、今のクルマをもっと快適にできる提案もしてもらえるでしょう。

③大手カー用品店:点検レベルは昔よりアップ

大手カー用品店でも車検整備を行い、修理業務にも乗り出しています。

まだカー用品店が車検整備を始めたころは、点検整備の質に問題が多くありましたが、最近は昔に比べかなり良くなったと言われています。

しかし、大きな整備はカー用品店では手に負えないことが多く、カーディーラーや一般整備工場に外注に出すことがほとんどなので、技術レベルとしては整備工場より落ちると考えたほうが良いでしょう。

簡単な整備ならカー用品店でも問題ない

クルマを長く乗るために必要なのは、なにも大きな整備だけではありません。ごく簡単な部分を点検整備することも重要です。

そこで、カー用品店で点検整備するなら、簡単なエンジンオイル交換やタイヤ交換といった整備を任せると良いでしょう。

また、大手カー用品店では会員制度を設けており、会員特典としてお出かけ前の無料点検や、安心して快適なドライブをするためのピットサービスを用意しています。

参考:オートバックス「会員特典のご案内」

また、お得な無料工賃サービスも展開しているので、消耗品の交換で工賃が気になるならカー用品店がお勧めです。

大きな整備は外注に出すので割高になる

カー用品店は、簡単な部品交換や整備ならできますが、法定点検を依頼して重大な問題がクルマに発生した場合は、カー用品店で手に負えなくなり外注になるでしょう。

クルマを外注に出して整備するとなれば、自分で整備工場に出したほうが安いので、カー用品店での大きな整備は避けたほうが良いでしょう。

外注に出すと、カー用品店は整備工場に業者価格で整備してもらいます。そのまま整備業者が出した定価でユーザーに請求すれば良いですが、たいていはクルマを外注先の整備工場に預ける手間賃などが加算されます。

様々なパーツから自分好みで整備したければカー用品店

カー用品店の大きな魅力は、店舗内にカー用品が豊富にあることです。例えば、好きなエンジンオイルを店頭で選んで、そのまま交換依頼できるメリットがあります。

このほかにも様々なカーアクセサリーや交換部品が売られているので、クルマの知識が少しでもあるなら、店頭で好きなパーツを選んで取り付けてもらえるメリットはかなり大きいと言えるでしょう。

また、数々のクルマを長持ちさせるアイテムも販売されているので、店員に相談してどの商品が良いのかアドバイスをもらうことも可能ですから、長くクルマを乗り続けたい人で、純正品にこだわりがなければカー用品店はかなりお勧めです。

まとめ

クルマを長持ちさせるには、急の付く運転が大きなダメージを与えますので、ゆっくりとリラックスした運転を心がけることが理想です。

そして、日常点検をすれば早期にクルマの異常がわかるほか、定期的に消耗品の交換ができるので、クルマを常に最高の状態にしておくことが可能です。

また、クルマを長持ちさせるには、自分で点検するには限界があるので、かかりつけの整備工場を見つけることも大きなポイントです。

長く乗り続けるには、クルマからの声に耳を傾け、クルマに無理をさせない運転をするようにしましょう。