「クルマを手放すときは下取りよりも買取に出したほうが良い」というのは一般に浸透してきていますが、クルマを処分したいときにどうすれば良いのかわからないという方は少なくありません。
故障して動かないクルマや放置車両、事故歴などにより買取が難しいクルマ、低年式や過走行で値が付かないクルマなど、処分に困るクルマを所有している方におすすめしたいのが「廃車買取」です。
このようなクルマは再販が難しいため、通常の買取ではあまり良い結果につながらないこともあります。しかし、故障車や処分前提のクルマを専門に買い取る「廃車買取」を利用することで様々なメリットが生じます。そこで、廃車買取のメリットやおすすめの廃車買取業者をご紹介します。
新車の純正オプション取付やコーティング業をしながら車専門のWebライターとして活動中。車好きで愛車のカスタムが趣味。車は6台目で、乗り換えの際は買取や個人売買を利用。現在は愛車のロードスターを長く綺麗に乗るためのメンテナンスに精を出している。
もくじ
処分するのはもったいない!廃車買取を利用するメリット3つ
廃車買取サービスは、通常買取で値が付かなかった車を0円以上で買取してくれたり、廃車費用無料で引き取って代行してくれるサービスです。車検のない車や不動車でも、レッカー・積載車の利用料無料で引き取ってくれます。
通常の買取では値が付かず、自分で廃車手続きをしようとしていた方や、動かせないクルマの処分に困っていた方におすすめ。廃車買取を利用するメリットは大きく3つあります。
- ①廃車買取を利用すれば廃車費用が掛からない
- ②廃車手続きは業者が代行してくれるので手間を省ける
- ③廃車買取には必ず査定額の保証をしてくれる
①廃車買取なら廃車費用が0円
廃車手続きをするには、様々なお金が掛かります。書類上の手続きに掛かる費用とクルマの移送・解体に掛かる費用で、クルマの状態や依頼先によって金額は変動します。
廃車買取を利用すれば、廃車に必要な費用を買取業者が負担してくれるので、処分費用を自己負担せずに済みます。廃車費用が掛からないうえ、クルマに買取価格が付く可能性が高いので費用面でマイナスになることがありません。
廃車手続きに掛かる費用と必要書類は?
廃車の手続きに掛かる費用には、書類上の手続き費用と解体費用、クルマの移送に掛かる費用などがあります。
永久抹消登録 | 一時抹消登録 | |
---|---|---|
手続き費用 | 用紙代:100円前後 | 用紙代:100円前後 手数料:350円 |
廃車の移送費 | 積載・レッカー代:1~3万円 | 積載・レッカー代:1~3万円 |
自動車リサイクル料 | 購入時に支払っていない場合1~2万円 | なし |
解体費用 | 1~2万円 | なし |
一時抹消の場合は車体を解体しないので費用は抑えられますが、クルマを保管する場所が必要となるので、廃車前提で個人が利用するケースはまれだと言えるでしょう。業者が修理前提で車体を残しておく場合などに利用されることが多いです。移送費は、車検の有無や車体の状態によって変動します。
個人で手続きする場合は、陸運支局での手続きと移送・解体業者への依頼を自分で行う必要があります。廃車を代行してくれるサービスを利用する場合は、代行費用が別途発生する場合があるので注意しましょう。
廃車には費用が掛かる一方で、毎年5月末に納税している「自動車税」の月割り金額が還付されます。軽自動車税には月割り制度がないので還付はありません。
②廃車手続きは業者が代行!シンプルな手続きでクルマを手放せる
自分で廃車の手続きを行う場合は、必要書類を準備して陸運支局で手続きを行います。陸運支局で行う書類上の手続きのほか、スクラップしてもらう解体業者の手配やクルマを移送するレッカー等の手配も行わなければならず、それぞれに対応するために時間も要します。
廃車買取を利用すれば、必要書類の提出とクルマの引き渡しをするだけで移送や解体、書類手続きなどを代行してもらえるので手間が少ないです。廃車買取の場合でも、自分が用意する必要書類は名義変更(通常のクルマ買取)と同じなので、印鑑証明書や住民票、実印等を準備するだけで済みます。
③廃車買取業者には買取0円以上を保証するサービスも!
通常の車買取では値が付かない、査定額が非常に低いクルマにも値を付けてくれるのが廃車買取の最大のメリット。故障車、不動車、事故車、古すぎるクルマ、走りすぎているクルマにも数千円~数万円程度の値が付きます。
あまりに状態がひどいケースでも、0円以上の査定を保証してくれるサービスを提供する業者が多いので、引き取り費用を負担するケースも少ないです。
レッカー等の移送費、廃車手続き代行手数料が無料の廃車買取業者を選択すれば、処分予定のクルマが0円以上で引き取ってもらえるので非常にお得だと言えるでしょう。車両状態によっては、通常の買取よりも高く売れるケースもあるほどです。
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おすすめの廃車買取サービス7選
廃車買取業者は通常のクルマ買取業者とは異なり、TVやラジオで大々的にCMや広告を打ち出している業者が少ないので、一般的な知名度が高いとは言えません。
そこで、多数ある廃車買取サービスの中でも、とくに充実したサービス内容や買取実績などを提供している、おすすめの廃車買取サービスを7つご紹介します。
業者名 | 対応地域 | 申し込み方法 | 買取保証 | キャンセル料 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
廃車本舗 | 全国 | WEB 電話 |
- | 3万円 | 海外販路に強い 解体工場保有 |
廃車王 | 全国 | WEB 電話 LINE |
原則0円以上 | なし | 創業30年キャンペーン実施中 |
カーネクスト | 全国 | WEB 電話 |
0円以上保証 | 3万円 | 実績トップクラス |
カービュー事故車買取 | 全国 | WEB | 買取業者による | 買取業者による | 一括査定形式のサービス |
ハイシャル | 全国 | WEB 電話 LINE |
0円以上保証 | 要相談 | 2019年の相談実績65,000件 |
事故車買取のタウ | 全国 | WEB 電話 |
0円以上保証 | 成約金額の10% | 事故車の高価買取を実現 |
ENG | 全国 | WEB 電話 |
- | 要相談 | 特定の車種の輸出を得意とする |
①廃車本舗は丁寧な対応が魅力
廃車本舗は、海外への販路との直接提携を持っていることが最大の特徴です。日本国内での再販が難しい状態のクルマでも海外では再販が可能なケースは多いので、海外に販路を持つ買取業者では買取の際に値が付く可能性が上がります。
廃車本舗はそのような海外販路への直接提携があるため、中間コストを抑えられる分、高価買取が可能です。他店で0円査定だった車両やボロボロのクルマでも原則買取が可能で、値が付く可能性もあります。
廃車費用、レッカー費用は無料なので安心して依頼でき、丁寧な対応に定評があります。
廃車本舗 | |
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運営企業名 | アイ・エッチ・エム・トレイド株式会社 |
本社所在地 | 京都府京都市中京区西ノ京職司町67-72 3F |
設立 | 2000年 |
実店舗数 | なし |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話 |
買取保証 | - |
キャンセル料 | 成約後3万円 |
入金方法 | 口座振込 |
②廃車王は歴史ある廃車買取業者
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合の組合員となっており、買取、引き取り、廃車手続きまで安心して依頼できる「廃車王」。WEBや電話からの申し込みはもちろん、LINEでの査定にも対応しています。廃車買取業者の中では珍しく実店舗を有しており、全国に150の店舗があるので自走での持ち込みも可能です。
不動車であっても無料引き取りが可能で、買取価格とは別に自動車税の還付が受けられます。現在、2021/2/1~2/28の期間内に成約し、3/10までに車両の引き渡しを済ませた方を対象に、最大10万円分のギフト券が60名に当たるキャンペーンを実施しているので、さらに利用しやすくなっています。
廃車王 | |
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運営企業名 | 株式会社NGP |
本社所在地 | 東京都港区高輪3-25-33 長田ビル2F |
設立 | 1990年 |
実店舗数 | 150店舗 |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話・LINE |
買取保証 | 原則0円以上 |
キャンセル料 | なし |
入金方法 | 口座振込・店頭現金買取 |
③カーネクストは業界トップクラスの知名度を誇る
カーネクストは廃車・事故車買取業者の中でも知名度が高いことが魅力です。廃車の引き取り、廃車手続きが無料で、買取金額とは別に自動車税の還付金を受け取れます。
買取、引き取りは0円以上保証なので、無料もしくは査定額が付くので追加費用も掛かりません。事故車や不動の放置車両でも引き取り可能です。海外輸出、パーツリサイクル、スクラップなど販路が多く、買取実績も豊富なので安心して依頼することができます。
カーネクスト | |
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運営企業名 | 株式会社ラグザス・クリエイト |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番30号 梅田スカイビルタワーウエスト31階 |
設立 | 2008年 |
実店舗数 | なし |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話 |
買取保証 | 0円以上保証 |
キャンセル料 | 3万円 |
入金方法 | 口座振込 |
④カービュー事故車買取は一括査定形式で業者の比較が可能
カービュー事故車買取は他の廃車買取業者とは異なり、事故車等の一括査定サービスを提供しています。通常、廃車買取は該当の業者1社に引き取りや査定を依頼する形式になっていますが、カービューの場合は提携する230社以上の買取業者に情報を共有し、通常の一括査定と同様に査定額やサービス内容を比較することが可能です。提携している業者も、通常の買取業者だけでなく事故車や廃車の買取を得意とする業者が多くなっています。
廃車買取においても、通常の買取のように1社の見積もりだけで適正な査定額かを判断するのは難しいでしょう。「廃車買取業者をいくつか比較したいけど、いくつも探して対応するのは大変」という方におすすめです。
カービュー事故車買取 | |
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運営企業名 | 株式会社カービュー |
本社所在地 | 東京都千代田区紀尾井町1番3号 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー22階 |
設立 | 1996年 |
実店舗数 | なし |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB |
買取保証 | 買取業者によって異なる |
キャンセル料 | 買取業者によって異なる |
入金方法 | 買取業者によって異なる |
⑤ハイシャルは午前中の申し込みで最短当日中の引き取りができることも
ハイシャルは、まだ設立されたばかりの企業ですが、買取実績を着実に伸ばしている廃車買取業者です。WEB、電話、LINEで申し込みができるので手軽に利用することができます。
対応の早さと丁寧さが魅力で、午前中に申し込むと最短で当日中の引き取りができる場合もあります。
クルマの廃車対応に時間が取れない方や、クルマの処分を急いでいる方におすすめです。
ハイシャルも他の買取業者と同様に買取金額とは別に自動車税の還付金が受け取れます。引き取りや手続きは無料で、買取は0円以上を保証しているので安心して利用できます。
ハイシャル | |
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運営企業名 | ユニオンエタニティ株式会社 |
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区南久宝寺町2-6-15 中川ビル5F |
設立 | 2016年 |
実店舗数 | なし |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話・LINE |
買取保証 | 0円以上保証 |
キャンセル料 | 要相談 |
入金方法 | 口座振込 |
⑥事故車買取のタウは豊富な買取実績と事故車の高額査定が魅力
事故車買取のタウは、事故車の買取を得意とする業者です。事故車の高額査定を可能にしており、他社では数万円程度の査定になるクルマに数十万円の査定が付いた事例もあります。
高額買取を保証しているわけではありませんが、少しでも高く廃車・事故車を売却したい方は候補の一つとして査定を依頼するのがおすすめです。廃車費用や引き取り費用は無料で、買取金額も0円以上を保証しています。88万台の買取実績があり、事故車買取業界トップクラスの人気と安心感があります。
事故車買取のタウ | |
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運営企業名 | 株式会社タウ |
本社所在地 | 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2 LAタワー10F |
設立 | 2016年 |
実店舗数 | なし |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話 |
買取保証 | 0円以上保証 |
キャンセル料 | 成約金額の10% |
入金方法 | 口座振込 |
⑦ENGは輸出が前提の買取業者で特定車種の買取を強化
ENGはクルマの輸出や中古車の販売を行う貿易企業で、今回ご紹介している他の廃車買取サービスとは少し方向性が異なります。買い取った車は中間業者を挟まず直接輸入業者に販売することができるため、高価買取が可能です。
買取可能車種は海外での再販が見込めるミニバンやSUVが主流なので、どんなクルマも買い取ってくれるというわけではありません。トヨタ「アルファード・ヴェルファイア」等の対象車種をお持ちで、クルマの処分に困っている場合に査定を依頼してみるのがおすすめです。査定は電話のみでも可能となっていますので、まずは連絡してみましょう。
ENG | |
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運営企業名 | 株式会社ENG |
本社所在地 | 東京都港区三田1-3-31 FORECAST三田4F |
設立 | 2008年 |
実店舗数 | 中古車販売店1店舗 |
対応地域 | 全国 |
申し込み方法 | WEB・電話 |
買取保証 | - |
キャンセル料 | 要相談 |
入金方法 | 口座振込 |
廃車買取と通常の買取の2つの違い
廃車買取と通常の買取の違いは2つあります。クルマの状態によってどちらを利用すべきか変わるので、違いを理解しておきましょう。
違い①買い取った後のクルマの行方が違う
通常の買取と廃車買取では、買取後のクルマの行方が異なります。通常の買取では中古車として市場に流通し、他のオーナーに販売されることが一般的です。廃車買取の場合は、解体されてパーツだけが販売されたり海外に輸出されたりするため、車体が国内に流通することは少ないです。
通常の買取では清掃や整備などをして中古車として販売することが前提なので、再販可能であることが買取の最低条件となります。クルマに大きな不具合がなければ通常買取を利用すべきですが、年式や走行距離などの条件によっては買取価格が相場よりも低くなってしまうことがあります。その場合は廃車買取の利用を視野に入れましょう。
廃車買取によって買い取られたクルマは、解体されて使える部品のみを販売したり、車体をスクラップして換金したり、海外輸出されたりすることが多いです。クルマの状態によっては廃車買取業者に名義変更を行い、その後の処理は買取業者が決めるというケースもあります。
違い②廃車買取は原則すべてのクルマを買い取り可能
通常買取では再販が難しいクルマは査定額が付かない、引き取りに費用が掛かる、買取を断られるといったケースがあります。一方、廃車買取は再販できなければ廃車にするので、買取を断られるケースはほとんどありません。
通常の買取が難しいと言われてしまったクルマは、廃車買取を利用することで0円以上で処分・売却することができます。
廃車買取の利用がおすすめなのはどんなクルマ?
廃車買取と聞くと、あまりにひどい状態のクルマを売却するところだと考えてしまう方も少なくないでしょう。しかし、場合によっては通常買取よりも高い金額でクルマを売れる可能性もあり、様々な状態のクルマの売却先として候補の一つに考えてほしいサービスです。そこで、廃車買取の利用をおすすめできるクルマの一例を紹介します。
修復歴のあるクルマや車検切れのクルマ
フレームなどの交換できない部分に修理を行った「修復歴」のあるクルマや、車検が切れて公道を走れないクルマは、通常の買取業者でも買取が可能です。しかし、走行可能な状態であっても、修復歴が原因で相場よりも低い金額の査定になったり、車検がなくクルマの引き取りに仮ナンバーの申請やレッカーなどが必要になることで査定額が下がったりするケースもあります。
年式や走行距離、中古車市場での人気によってはほとんど値が付かない場合もあるため、通常の買取で査定を行ってもあまり納得がいかない場合は、廃車買取や事故車買取などの専門業者に査定してもらいましょう。同等もしくはそれ以上の査定額を提示してもらえることがあります。
走行に支障のある不具合を抱えているクルマ
エンジンや足回りなどに大きな不具合を抱えており、公道の走行中に動かなくなる可能性があったり、すでに保管場所から移動できない不動車になっている場合は、通常の買取ではほとんど値が付かず買取を断られるケースがあります。
このようなクルマは廃車買取の専門分野となるので、しっかりと値を付けてもらえて、その後の処理対応も任せられる廃車買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
災害により冠水したり損傷を受けているクルマ
台風による洪水などで浸水・冠水したクルマは、一見まだ乗れそうですが電気系統にトラブルを抱える可能性が高いです。ボディのサビや泥のような異臭、車内のカビなどボディの損傷が時間の経過に伴って生じることもあり、通常の買取では再販のためのメンテナンスやその後の保証が難しいため買取を断られることが多くなってしまいます。
このようなクルマも、廃車買取なら問題のない部品のみを取り出して販売したり、スクラップにしたりという対応ができるので、値を付けて引き取ってもらえます。
事故後まだ修理をしていないクルマ
事故等を起こし、修理をまだ行っていないクルマの処分方法として廃車買取を利用するのもおすすめ。走行に支障のある損傷があるクルマは通常の買取ではほとんど値が付かない可能性が高いです。
廃車買取の場合、部品のみを再販する等の活用方法を持っていることが多いので値を付けて買取をしてくれます。年式が新しいクルマの場合は、通常買取よりも高い価格で買い取ってもらえるケースもあるので両社の査定を受けることが望ましいでしょう。クルマを修理する費用も処分する費用も工面するのが厳しいといった場合は、廃車買取を利用しましょう。
年式が古いクルマや走行距離が多いクルマ
特に不具合などがなくても、初年度登録から20~30年経過しているような低年式車や15万km以上走行している過走行車の場合、買取を断られることは少ないですが、値が付かないことがほとんどです。
日本ではより新しく、より走行の少ない中古車が好まれる傾向にあるので、年式が古く走行距離が多い車は中古車市場での需要が見込めなくなってしまいます。しかし、日本車は古くても過走行でも海外では高い人気があります。
通常買取でも海外への販路を持つ業者などの場合は、それなりの価格を付けてくれることもあります。それでも、通常買取で納得のいく価格に届かなかった場合は廃車買取の査定を受けてみるのがおすすめです。廃車買取の場合は輸出や解体が前提となるので、その後の処理は廃車買取業者側が判断して活用してくれます。
廃車買取の流れを5STEPで解説
廃車買取を利用する際は、大まかな流れを理解しておきスムーズに手続きを行いましょう。廃車買取は5ステップのシンプルな手続きになっています。
STEP1.申し込みをする
廃車買取を利用するにはまず申し込みが必要です。公式HP等にアクセスし、車両情報や個人情報を入力、申し込みボタンをクリックするだけで申し込みできます。いずれのサービスにおいても、1分程度あれば入力・申し込みが完了するので手軽に利用できます。
STEP2.査定を受ける
申し込み後は業者から連絡が来るので、車両状態の確認や査定・引き取り日時などの調整を行います。原則、一括査定ではないので多数の業者から大量の電話が来るといったことはありません。
予約を取った日時に自宅等に出張査定に来てもらい、車両状態を確認して金額の提示や税金の還付、キャンセル料、廃車費用などの説明を受けましょう。
STEP3.必要書類の提出
車両の売却・引き取りの契約を行ったら、必要書類を用意して提出しましょう。業者によって、直接抹消手続きに入るのか、一度買取業者に名義変更を行うのかが異なるので、あらかじめ確認しておいてください。印鑑証明書、住民票、実印等が必要になるので、あらかじめ用意しておくと手続きがスムーズです。
廃車手続きに必要な書類は以下の通り
- 申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
- 委任状
- 手数料納付書
- 自動車車検証
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 実印
- ナンバープレート
- 申請書
- 委任状
- 自動車車検証
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 認印
- ナンバープレート
廃車買取を利用する場合も、クルマの引き渡し時に印鑑証明や委任状の記入などの用意が必要です。車検証と記載内容が異なる場合は、住民票などの補助書類が必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。
STEP4.車両の引き渡し
必要書類を提出したら、予定日時に車両を引き渡します。自走不可な車両の場合はレッカーや積載車などで運び出しますが、クルマの保管場所によっては特殊車両が入れない場合もあるので、査定時にしっかりと打ち合わせしておきましょう。
STEP5.入金の確認
車両を引き渡したら、買取業者による抹消手続きや名義変更手続きの完了後に買取金額が入金されます。手続き完了後に「一時抹消登録証明書」等を発行している業者を選ぶと安心です。
一時抹消手続きが完了すると、自動車税の還付案内も届きます。還付の案内が届かない場合は手続きが完了していない可能性もあるので、買取業者に確認しましょう。
廃車買取を利用する際の注意点4つ
廃車買取は、値付けが難しい状態のクルマを所有している方にはメリットの多いサービスです。しかし、利用者に不利益になるような対応をする業者もわずかながら存在します。安心して廃車買取を有効利用するため、注意すべき点4つを押さえておきましょう。
注意点①廃車買取に出す前に通常買取も利用しよう
廃車買取のメリットを生かすには、まず通常買取で査定を受けることがおすすめです。最初から廃車買取のみを利用すると、買取金額で損をしてしまう可能性があります。廃車買取は、あくまで通常買取が難しい車両で利用するべきです。
通常買取は買取価格が高めなのでまずは通常買取で査定を受けよう
通常買取では中古車として再販することが前提となるので、買取価格は高めに設定されています。時価評価額が基準となる下取りや処分が前提となる廃車買取よりも、状態や市場の需要に応じて価格を変動させる通常の買取のほうが査定額は高くなる傾向にあります。
通常の買取では値が付かない、引き取りも難しいと言われるような状態の場合は廃車買取を利用したほうが良いでしょう。ある程度の不具合や損傷は、買取業者で修理をして再販することもできるので、それを踏まえても価格が付かない場合に廃車買取の利用を考えるのがおすすめです。
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通常買取で査定額が低い・値が付かない場合は廃車買取を利用しよう
通常の買取で査定を受け、査定額が相場金額に比べて極端に低い場合や、買取できない・引き取りに費用が掛かると言われた場合は廃車買取を利用しましょう。
廃車買取はあくまで通常買取ができない車両を、自己負担をなるべく抑えて処分するための方法として考えるべきです。本来なら手続き費用やレッカー費用などを負担して処分するクルマにも値が付くというサービスなので、通常買取を利用したうえで廃車買取を利用するか判断しましょう。
廃車買取は再販よりも部品取りや廃車が前提の買取なので断られることがない
廃車買取の買取価格は高いとは言えませんが、処分費用が掛からず、クルマに少しでも値が付く可能性があるので最後の砦として利用しましょう。
廃車買取を行った車両は、修理して中古車として販売したり、解体されて再利用可能な部品をリサイクルパーツとして販売したり、スクラップを換金したりして利益につながっています。どんな形になっても最終的には利益につながるので、買取を断られるということは基本的にありません。
注意点②還付金の説明は十分か?税金の還付金額を下回っていないか注意しよう
廃車が前提となる車両の買取では、買取業者への名義変更ではなく、車検と税金を無効にする「一時抹消手続き」もしくは車両を解体する「永久抹消手続き」をとります。「一時抹消手続き」や「永久抹消手続き」をとると、普通車の場合は月割りの自動車税が還付される仕組みになっています。
優良な廃車買取業者では、車体の買取価格とは別に自動車税の還付金を受け取れますが、中には買取金額の中に還付金を含む場合もあります。その場合は、自動車税の還付金額を考慮したうえで、提示された買取金額が安すぎないか確認しましょう。
基本的には自分名義のクルマに抹消手続きが行われれば、税事務所等から還付金の案内が来ますが、還付金に関する案内は買取業者の義務にはなっていません。査定時や引き渡し時に、抹消手続きまでの日数や還付金の入金時期などを自分から確認するようにしましょう。
注意点③「廃車」の手続きは行われてる?買取後の処理がされたか通知してもらおう
廃車買取を利用して車両を引き渡した後、きちんと「抹消手続き」が行われているか通知してもらましょう。優良な買取業者の場合は、抹消登録証明書などを発行して送ってくれるので安心して依頼することができます。
証明書発行を行わない業者に依頼した場合は、買取後に必要な手続きを踏まず、いつまでも自動車税が課税されてしまったり、再販されて事故や犯罪などのトラブルに巻き込まれたりする可能性もゼロではありません。引き渡し後の手続きがしっかりと行われたか、証明書の発行などで確認できるようにしてもらいましょう。
注意点④手数料やキャンセル料がしっかり明記されているかチェックしておこう
キャンセル料や手続きの手数料などの説明があるか、契約書等に明記されているかをしっかりと確認しておきましょう。多くの廃車買取業者は、手続き費用やレッカー費用が無料となっていますが、離島での対応には費用が掛かるなどの例外もあります。
手続き費用やレッカー費用、解体費用が原則として掛からないのが廃車買取のメリットですが、査定後や契約後に追加費用が掛かるという業者もないとは言い切れません。しっかりと費用面やキャンセル料などの項目もチェックしておきましょう。
まとめ
廃車買取は、通常の買取で値が付かない状態の良くないクルマを現金化する救世主的存在です。自分で処分する手間や費用がかからず売却することができるので、通常の買取が難しい場合に利用すると良いでしょう。
廃車買取のおすすめ業者は、買取実績が豊富でサービス内容が充実しており、安心して依頼することができます。廃車買取においても、通常の買取と同様に複数の業者の見積もりを比較して、より査定額の良い業者へ売却をするのがおすすめです。