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クルマの車検残りで売却金額は変わる!理想的な車検残り期間と売り時を解説

クルマの車検残りで売却金額は変わる!理想的な車検残り期間と売り時を解説

クルマの売却に、車検残りがどの程度影響するのか知りたい人も多いことでしょう。クルマは、車検が付いてなければ公道を走行できませんが、車検が切れていてもクルマは売却できます。

しかも、クルマの車検が売却に影響する度合いは意外にも小さく、1年を切る車検残りの査定は、数千円程度しか上乗せが見込めません。

クルマの売却は車検残りがそれほど評価されず、クルマの状態やクルマの人気度が大きく関わりますから、売却時に車検残りで売却金額を気にする必要はほとんどないと言って良いでしょう。

この記事では、売却に理想的な車検残り期間を解説するとともに、最適な売り時についても解説します。

もくじ

車検残り期間はクルマの売却金額に影響する

車検が残っているクルマを売却するとプラス査定になるか、気になる人も多いことでしょう。結論から言うと、車検残りが長ければプラス査定になる場合がほとんどです。

車検残り期間は、4か月以上なければプラス査定に結び付かないことが多く見られます。だからといって、車検残りが4か月未満であってもマイナス査定になることはありません。

車検が4か月以上残っているとプラス査定の可能性があるが逆に長いと損することも

車検残りが4か月以上あればプラス査定になる可能性が高いと言えますが、基本的にどの程度のプラス査定になるのかは、買取業者のさじ加減一つです。

車検残りが長ければ査定金額は上乗せされますが、だからといって車検切れ間近のクルマを車検取得して売却することは、車検代を考えると得策ではありません

というのも、車検が2年近く残っていても、車検が間近に迫っているクルマに比べて高額査定を望めないからです。

車検残りのプラス査定は僅か数千円であることがほとんど

実際に、日本自動車査定協会が定める車検残りの査定基準は、最大でも3,000円しかプラスにならないことになっています。これは、軽自動車でも高級外車でも同じ基準で、車検代が高い高級車だからといって高額査定になることはありません

しかし、この基準は一つの目安でしかありませんから、必ずしも上限3,000円のプラス査定と決まっている訳ではありません。というのも、中古車市場で需要があるクルマに車検残りがあれば、基準の3,000円より高いプラス査定になることが多いからです。

その反面、車検が長く残っていても中古車市場で人気が無いクルマの場合、査定基準の3,000円に届かないこともあり得ます。

車検残りが3ヵ月以下の場合はプラス査定が0円

車検が4か月以上残っていればプラス査定になりますが、3ヵ月以下の場合は査定への影響は全くないと言えます。

査定に影響しないということは、マイナス査定にもならないということです。そのため、3ヵ月以下のクルマの売却は、車検が無いクルマと同じと考えて良いでしょう。

車検残りが3ヵ月以下のクルマを売却してもプラス査定にならない理由は、クルマの流通過程が大きく影響します。

例えば、車検が3ヵ月残っているクルマの場合、買取店に依頼して買取が成立するまでに早ければ数日で完了しますが、そのまま次のオーナーの手に渡るわけではありません。

買取されたクルマは、一般的にオークションに出品されます。このオークションでは、出品から中古車店で落札されるまで早くても半月ほどかかります。その後、中古車店にクルマが運ばれて書類上の手続きが完了するまでに2週間から3週間程度かかります。

クルマを売却してから次の中古車店に渡るまで早くても1ヵ月以上かかり、実際に販売できるまでには、1ヵ月半から2ヵ月かかってしまうことがほとんどです。

売却する時に3ヵ月車検が残っていても、店頭にクルマを並べるまでに2ヵ月近くかかっていては、1ヵ月しか車検は残っていません。これでは、車検が残っていないクルマと同じです。というのも、車検は切れる前の1か月前から受けられるからです。

このように、車検残りが3ヵ月のクルマが店頭に並ぶ頃には、車検が残っていない恐れが高いためプラス査定にはなりません

車検を取得したばかりで売却すると車検費用は回収できない

車検が近いクルマを、車検を取って査定をアップさせたいと考える人もいるでしょう。しかし、車検を取得する金額が10万円を超えることを忘れてはなりません。

車検のプラス査定は、車検代金分を上乗せされることがなく、お店の売りやすさの判断でプラス査定されます。そのため、車検代金と同等以上のプラス査定はあり得ないことから、車検を取得しても、その費用を回収できないばかりか損をすることになるでしょう。

車検費用は10万円以上かかるがそこまでプラス査定は望めない

車検費用は、クルマの種類や状態にもよりますが、10万円以上かかることがほとんどです。

その内訳は、重量税や自賠責保険、印紙代といった法定費用と整備費用に分けられますが、軽自動車であっても法定費用だけで3万円近くかかります。

軽自動車を売却する前に車検を取得しても、3万円分のプラス査定になることは考えにくいと言えます。そのため、軽自動車に10万円近く車検費用を支払えば、間違いなく売却時に車検費用分だけ赤字になることでしょう。

これは軽自動車の利幅が大きく関係しており、3万円程度のプラス査定が最終的に中古車店での店頭価格に大きく影響するからです。これは、買う側の立場で考えれば理解できるでしょう。

買う側は、できるだけ安く中古車を購入したいはずですから、3万円程度のプラス査定に利益を載せられて売られる中古車は、購入ユーザーからは高いクルマに見えます。

これが、普通車になれば5万円を超えることがほとんどなので、整備費用を合わせれば10万円を軽く超えてしまいます。それを中古車価格に反映させることは市場価格から見てもかなり難しく、車検を受けて間もないからといって、売却時に高く買い取ってもらえる期待はほぼありません

売却時にプラス査定を望むなら車検残りは1年程度がベスト

売却時の理想的な車検残りは1年程度です。1年程度の車検があれば、中古車店もユーザーにクルマを売りやすいところが大きなメリットです。

1年程度の車検が残っているクルマは、約1年間は大きな出費が訪れません。そのため、中古車市場で大きなメリットとして捉えられており、効果的にプラス査定を引き出せます

また、1年程度の車検残りであれば新車からなら2年、2回目の車検以降なら1年間、クルマを使用しています。このことから、売る側としても車検費用を支払っている気持ちが少なくなっているので、売却時のプラス査定は大きなメリットと感じられるでしょう。

車検残りが1年だと査定アップする理由は販売店が売りやすいから

車検残りが1年のクルマの査定アップを考えるときに、自分が買う側の立場になるとイメージできます。

同じ程度のクルマがあったときに、車検が半年のクルマよりも車検が1年残っている車のほうが魅力的に映る人が大半でしょう。1年以上車検が残っているクルマを選ぶ心理は、購入後の1年先まで大きな出費がない安心感から来ています。

この心理を使えば販売店も中古車を売りやすいことから、車検が1年以上残っているクルマは、査定がアップする傾向が強いと言えます。

販売時に車検が1年あると諸費用の加算がないので販売価格を抑えられる

1年車検が残っているクルマは、販売店だけでなく買う側にも大きなメリットがあります。それは、購入する場合に諸費用がそれほどかからないことです。

クルマの状態にもよりますが、一般的に車検残りが長いとそれほど大きな整備は必要ありません。そのため、販売店側も経費の負担を減らせるので、車検が長いクルマの査定をアップさせても、販売店は利益を得やすくなっています。

車検が1年以上あるクルマは、販売店も購入するユーザーもメリットがあるため、売却時も車検残りが少ないクルマより条件の良い金額を提示されることが多いと言えます。

過走行車で車検が1年以上あると査定額が上がることが多い

クルマの売却で、マイナス査定となる項目に過走行があります。過走行の中でも10万kmを超えるような場合は、査定0円となるクルマも存在するので、売却する側としてはかなりショックを隠せないことでしょう。

しかし、走行距離が長い過走行車でも、車検残りが長いとその分プラス査定されることがほとんどです。

クルマの売却は、現役で使えることが最低限の条件ですから、走行距離が長くても走行に支障がなければ中古車として流通します。

しかし、過走行車はユーザーに嫌われるデメリットがあり、一般的に買取も期待できません。ただ、同じクルマを少しでも安く購入したい人は、過走行車を敢えて選んでいることから、少しでも経費を安く済ませられる車検残りが長いクルマに人気が集まります。

このように車検が1年以上残っていれば、過走行車でも有利な売却につながるでしょう。

不人気車でも1年以上車検残りがあるとタイミング次第で思いがけない買取価格になる

クルマには、人気車と不人気車がどうしても存在します。人気車は売却査定額に納得がいく金額を提示されることが多く、不人気車は信じられない査定額を提示され愕然とすることも少なくありません。

不人気車が高く買取されない理由は、不良在庫となってしまうことを恐れてのことですが、車検残りが長ければ高く買取してもらえることもあります。

タイミングが大きく関わりますが、中古車店などで店舗の社用車としてクルマを探している場合、不人気車を安く購入しようと考えている人が意外と多くいます。その場合、当然経費が掛からない車検残りの多いクルマを優先的に探しています。

不人気車は一般的に安く流通しているので、買取業者にとっては車検残りが長くても人気車より安く仕入れることが可能です。一方売り手にとっては、車検を取得しなくて済むという大きなメリットが査定額アップという恩恵をもたらします。

たとえ不人気車でも、1年以上の車検残りがあれば高く売却できるメリットがあります。

車検ギリギリまで売却を待つと思わぬ弊害が

クルマの売却を考えるとき、車検ギリギリまで自分で使用してから売却したいと思う人もいることでしょう。しかし、クルマの売却をギリギリまで待つことは、一歩誤るとクルマに乗れない弊害が待ち構えています。

もちろん、車検切れのタイミングを見計らいクルマを売却できれば問題はありません。しかし、売る側としては少しでも高く売りたいと考えるのが普通ですから、車検ギリギまで売却を保留にしていると、良い条件を逃している可能性があるでしょう。

車検切れ間近のクルマはタイミング次第で売却時に車検切れとなる

車検が間近に迫ったクルマは、売るタイミングを逃してしまうと車検切れとなり公道を走行できません

車検切れとなったクルマを再び走らせるためには、車検を取り直すしか一般的に方法はありません。そのため、次に乗るクルマが手元に届いていない状態だと、身動きが取れないことになるでしょう。

車検が切れるとクルマを公道で走らせることができない

クルマの売却に自走させて買取店に向かう場合、車検が残っていれば問題ありませんが、ギリギリまで放置し、タイミングを逃し車検切れとなれば、自走して買取店に持ち込み査定することは不可能です。

特に注意が必要なのは、車検切れのタイミングと査定に持ち込む予約日の確認です。車検切れギリギリまで放置していた場合、査定に持ち込む日時が車検切れ後では身動きが取れません。

また、クルマの乗り替えを考えたときに、購入したクルマが納車されるまで乗り続けようと考えていても、車検ギリギリまで売却を待っていては次の足となるクルマがありません。

クルマが車検切れで使えなくなることは、絶対に避けるべきことなので、売却するのを車検ギリギリまで待つことに得となることはないでしょう。

車検切れとなったことで査定が0円になるクルマもある

クルマの中には、車検が残っていれば査定価格が付くこともあるのに、車検切れとなった途端に査定が0円となるクルマがあります。

車検切れで0円査定となるクルマには、同じクルマでも不人気グレードや不人気のボディカラー、不人気車種、過走行車、そして年式の古いクルマが挙げられます。

これらのクルマは、全て状況は異なりますが、市場で人気がないことに変わりはありません。人気がないので買取も強化されることがなく、唯一プラス査定だった車検が切れていれば、全く価値がないと見なされます

そのため、車検ギリギリまで売却を先延ばしするのではなく、売却すると決めたらスムーズにアクションを起こすことが高く売却する秘訣です。

車検が残っているだけが売り時ではない

車検がある程度残っていればプラス査定になりますが、クルマ全体で見ればほんの僅かなプラス効果でしかありません。

クルマの売却では、車検残りより他の部分で査定されており、車検が残っていなくてもクルマに価値があれば十分売却することが可能です。

車検が切れていても売れる理由2つ

車検が切れていても、人気があるクルマや年式が新しかったり走行距離が少なければ、中古車市場で需要が望めることから売却は可能です。

そのため、敢えて車検が切れているクルマを車検取得してから売却する必要は全くありません。それは、車検が切れても売却できる以下のような理由が2つあるからです。

  • 車検が切れていても準備する書類に変わりがないのでデメリットがない
  • 車検切れでもクルマの移動に陸送業者を使用するので問題ない

①車検が切れていても準備する書類に変わりがないのでデメリットがない

車検が切れているクルマを売却する場合も、車検が残っているクルマを売却する場合も、用意する書類に変更はありません

基本的に、売却する時に売り主が用意する公的書類は、普通乗用車の場合は印鑑証明書、軽自動車の場合は住民票だけであり、売り主に書類上のデメリットはありません。

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そのため、買取業者や中古車店によっては、買取後にクルマを一時抹消登録(クルマの登録を一時的に抹消する手続き)することがあります。

なぜ一時抹消するのかというと、中古車店が在庫管理しているときに、自動車税が課税されないようにするためです。特に3月の買取の場合は、4月1日時点の使用者に対して課税されるため、買取と同時に一時抹消されることが多くなります。

そのため車検の有無は、中古車店にとってそれほど大きな問題ではありません

②車検切れでもクルマの移動に陸送業者を使用するので問題ない

車検が切れていると、公道を走らせることは違法ですが、売却した場合に車検が切れていても、業者には対策があるので問題は全くありません

車検切れのクルマを業者が移動させる場合、通常は陸送業者を使うか自前のキャリアカーを使い輸送させます。そのため、公道を一切自走させることなく目的地に車検切れのクルマを移動できます

また、近距離などの移動でどうしても自走の必要があるときは臨時運行許可証を取得します。これは街で見かけたことがある人もいるでしょうが、仮ナンバーというナンバープレートを使用する方法です。

これらの方法を業者では常日頃から使用しているので、車検切れのクルマでも全く問題なく対処できます。

ちなみに臨時運行許可証ですが、こちらは一般の人でも取得することが可能です。最寄りの市役所に相談すれば詳しく教えてもらえますが、単に公道を運行するだけでは許可されません。

クルマの売却は車検残りより他の部分が評価される

クルマの売却に、車検残りを気にするより他の部分に気を使ったほうが高く売却できます。

クルマの査定評価は、人気度やクルマの状態が評価に大きく関わるので、車検が切れていても他の部分で評価されれば思いがけない高値で売却できます。

車検は、クルマの売却時におまけ程度にしか評価されないことがほとんどです。というのも、クルマは車検残りがあっても車検切れであっても、クルマの人気度にほとんど影響されないからです。

人気度は、クルマの種類やクルマの状態で大きく左右され、車検は切れているからといってクルマの性能を左右することはありません

クルマの売却には人気度やクルマの状態が車検より重要

クルマの売却でもっとも重要なのは、クルマの状態や人気度です。クルマの人気度は変えることはできませんが、クルマの状態なら場合によっては改善することが可能です。

クルマの状態を改善する方法は、内外装の状態です。といっても大きな破損を修理するということではありません。車内であれば汚れやニオイを取るグッズを使用して改善するだけで、かなり査定額は変わってきます

また、車外も汚れたまま査定に出すのではなく、キレイに洗車をして査定すれば、査定士の印象も良くなり、多少の査定額アップにつながることでしょう。

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そして、もっとも重要なのがクルマを売るタイミングです。車検を気にして売却を先延ばしにすれば、売るタイミングを伸ばした分クルマの査定額は値下がりします。

クルマは、時間と共に値下がりする商品なので、売ろうと決めたときが一番高く売れることを忘れずに、車検残りに振り回されることがないようにしましょう。

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まとめ

クルマの売却時に、車検残りを気にするよりクルマの状態に気を使ったほうが高く売却できます。車検でプラス査定になるのは1年以上残っているときであり、それ以外であればそれほど気にしても仕方がないレベルのプラス査定にしかなりません。

車検残りでプラス査定がほとんどないだけでなく、車検ギリギリまで売却を伸ばせば車検切れのリスクが伴うことも忘れないようにしなければなりません。

車検を敢えて気にしてクルマの売却を考えるなら、車検残りが3ヵ月を切ったらいつ売っても車検は影響されません。またプラス査定を望むなら、1年以上の車検が無ければ期待するほど査定は上乗せされないことを覚えておきましょう。