新車販売だけでなく中古車市場や買取市場でも、絶大な人気を誇るトヨタの「ハイエース」は、商用バンとしての高い積載能力を持っています。
大人数での乗車が可能なので、ファミリーカーはもちろんバスやタクシーなどの商用車としても利用でき、様々な用途で活躍してくれるところが人気の理由の一つです。
ハイエースはリセールバリューにも優れており、国内外において高い再販需要が見込めます。車中泊やキャンピングカーなどのカスタムベースとしても人気が高く、ハイエースのカスタム専門店も多数存在します。
今回は、沢山の魅力を満載したハイエースを紹介してまいります。ハイエースが人気を得ている理由や条件、人気車種ゆえの注意点など、詳しく解説しておりますので、是非ご参考にしてください。
新車の純正オプション取付やコーティング業をしながら車専門のWebライターとして活動中。車好きで愛車のカスタムが趣味。車は6台目で、乗り換えの際は買取や個人売買を利用。現在は愛車のロードスターを長く綺麗に乗るためのメンテナンスに精を出している。
ハイエースの買取相場価格と残価率は?
トヨタ「ハイエース」の2021年2月現在の下取り相場価格は、以下の通りです。
経過年数 | ハイエースワゴン (GL・ガソリン) |
残価率 | ハイエースバン (スーパーGL・軽油) |
残価率 |
---|---|---|---|---|
3年 | 2,270,000円 | 78.3% | 2,030,000円 | 81.2% |
5年 | 2,050,000円 | 70.7% | 2,530,000円 | 64.5% |
7年 | 1,620,000円 | 55.9% | 1,260,000円 | 50.4% |
9年 | 980,000円 | 33.8% | 980,000円 | 39.2% |
11年 | 780,000円 | 26.9% | 810,000円 | 32.4% |
利用ツール:トヨタ下取り価格シミュレーション
一般的なクルマの平均的な残価率は、3年後で45~60%、5年後で30~50%ほどです。
ハイエースバンの新車価格は250~350万円、ハイエースワゴンの新車価格は290~380万円。人気車種であるプリウスも、新車価格が260~360万円でハイエースと同様の価格帯です。
このプリウスと比較してみると、3年経過の残価率はハイエースと同じくらいですが、5年経過でプリウスの残価率は50%前後にまで下がってしまいます。
ハイエースの残価率が50%前後になるのは約8~9年経過した頃ですから、ハイエースの残価率が経過年数によって落ち込みにくいことは確かだと言えるでしょう。
上記の表内における価格は、シミュレーションにて算出された下取り価格の一覧です。年式と型式のみで判断されているため、詳細なグレード、走行距離、オプション装備、ボディカラー、使用感など判断基準が増えれば、それに応じて査定金額も異なってきます。
ネット上で検索可能なハイエースの買取実績などから、クルマの買取価格や相場に関して、ある程度のことを調べることができます。
しかし、自分のクルマが表示された価格にピッタリ当てはまるとは限りません。実際に査定を受けるまでは、その相場よりも高いのか低いのかは判断できないのが現状です。
また、査定額は買取業者によって変動があるものなので、より高い金額を知るには複数の買取業者の査定額を比較する必要があります。
一括査定なら、4~10社ほどの買取業者から連絡を受けることができ、複数社の査定額を比較することで買取の相場価格や最高値を判断することができるので、是非とも活用してみましょう。
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ハイエースのリセールバリューの高さの理由を解説!
ハイエースは残価率が高く、リセールバリューに優れた人気車種です。では、なぜハイエースは買取市場において人気が高いのでしょうか?その理由は大き分けて、3つあります。
- 1.商用/自家用いずれにおいても多用途に使える便利さが人気
- 2.積載能力や駆動力の高さと丈夫さが国内外で支持されている
- 3.専門店ができるほどのカスタムベースとしての高いポテンシャル
商用/自家用いずれにおいても多用途に使える便利さが人気
ハイエースの人気の理由の一つ目は、様々な用途で利用できる点です。商用モデルのハイエースバンは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2つのパワートレインを展開。2列シートの2~6人乗りで、後列シートは足元に折りたたむことができるので、荷室スペースを最大限に生かした使い方が可能です。
一方、ハイエースワゴンはガソリンエンジンのみ、左側スライドドアの4ドアのみが展開され、10人乗りが可能なので送迎車やファミリーカーとして利用できます。
バンもワゴンも、どちらとも仕事や趣味など多様な使い方ができる点が人気です。荷物を運ぶならバン、ヒトを乗せるならワゴンというように、住み分けができている点もポイントでしょう。
同じくらいのボディサイズである「アルファード・ヴェルファイア」は、車体価格が350~700万円程度しますが、ハイエースは新車価格が250~380万円程度であり、アルファード・ヴェルファイアよりも格段に安いです。
しかもスペースの使い方などに融通が利くので、コストパフォーマンスにも優れているといえます。快適性や上質感よりも利便性をとるのであれば、ハイエースのほうが使い方に幅があるため、国内はもちろん海外での人気も高いです。
ハイエースバンは荷室空間を有効活用したい人に人気
ハイエースバンは広い荷室空間が最大の魅力です。たくさんの荷物を運ぶ運送業や自営業の方などから人気が高く、ハイエースからハイエースに乗り換えるというケースも少なくありません。
ハイエースバンは、車中泊をするスペースも広いので、アウトドアが好きな方からも高い評価を得ています。
大きな荷物も積み込めるので、自転車やバイクを積み込んで目的地まで運搬するなどの用途にも向いています。そのため、アクティブな趣味をお持ちの方に好まれて、アウトドア専門の自家用車として購入してもらえるケースも多いです。
また、外向きオーディオなどの大きなパーツを、車内にインストールするカスタムをしたい方からも、ベース車両として人気があります。
ハイエースワゴンは送迎だけでなくカスタムベースとしても人気
ハイエースワゴンは座席が多く10人まで乗れるので、ジャンボタクシーとして活用されたり、習い事や施設等への送迎に利用されることも多くあります。
普通自動車免許で運転できる最大乗車人数となるので、中型免許を持たずとも、介護施設やスイミングスクールなどの送迎に使用できるため、商用車としての利用でも人気が高いです。
シートをアレンジして足を伸ばせるソファのようにカスタムするなど、フラットな荷室を活かしたバンとは少し違ったカスタムを楽しめます。
シートの高さに合わせてフロアを底上げすれば上下2層になり、荷物スペースと居住スペースを広く取ることができるので、ファミリーでの旅行やキャンプ、ウインタースポーツなどにも活用できるため、キャンピングカーに近い存在としても注目されています。
積載能力や駆動力の高さと丈夫さが国内外で支持されている
ハイエースが日本だけでなく海外でも高い支持を得る理由は、「安心のトヨタブランド」で「丈夫で壊れにくい」という信頼性の高さから来ています。
初代ハイエースの誕生は1967年、現行モデル200系も2004年から続くロングセラーモデル。ライバル車は日産のNV350キャラバンですが、販売台数には年間2倍以上の差をつけているほど人気に差があります。
積載能力と駆動力の高さだけでなく、ブランド力や長く続く車名の信頼度の高さを生かして、世界中でシェアを維持していることが再販需要の維持にもつながっています。
専門店ができるほどのカスタムベースとしての高いポテンシャル
中古車販売店やカスタムショップには、ハイエース専門店がいくつも存在します。ハイエースだけを取り扱う専門店があり、カスタムベースとして購入する人や、自営業で大きな車を必要とする人が、ハイエースを「指名買い」していく事例が多いです。
また、お店側が様々なジャンルに合わせたハイエースのカスタムカーを制作していたり、完成車両を販売しているケースもあるほど。ハイエースにはジャンルにとらわれない多様なカスタムが可能なので、そのポテンシャルの高さも人気の理由となっています。
ハイエースは社外パーツの展開が豊富
ハイエースはロングセラー車種で人気が高いこともあり、社外品のカスタムパーツが豊富に展開されています。
シートカバーやフロアマット、インテリアパネルなどの内装部品はもちろん、エアロパーツや車中泊グッズ、ルーフキャリアなど様々なアイテムが揃っているので、用途や好みのジャンルに合わせてパーツを組み合わせることが可能です。
また、大幅なカスタムを施しても、パーツ単体やカスタム車両の買取価格相場が高いところがハイエースの特徴です。
ハイエースは幅広いジャンルのカスタムに挑戦できる
ハイエースはカスタムパーツの豊富さから、カスタムジャンルも幅広くて個性豊か。内装カスタムでは、車内空間の広さを生かした車中泊・キャンプ・アウトドア向けのカスタムが人気です。
しかし、一部の車両では、シートの配置変更や間接照明を設置したリムジンのようなラグジュアリーカスタムや、大型スピーカーや複数のモニターを取り付けた音響カスタムを施したものなどもあります。
外装も、派手なフルエアロを組んだり、バンパーガードやキャリアをつけて武骨なイメージにしたり、車高を下げて大きなホイールを履いたりと、様々なスタイルに仕上げることができます。
クルマのカスタムパーツメーカーなどが出展する「オートサロン」「オートメッセ」等でのイベントでも、カスタムを施されたハイエースの車両は多く展示されており、その適応力の高さに並ぶ車種はないと言っても過言ではないでしょう。
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リセールバリューに優れたハイエースの条件は?
ハイエースは、ワゴンもバンも人気の高さに大差は無く、リセールバリューに優れていると言えます。
しかし、人気の条件から外れてしまうと、思っていたほどの高額買取につながらないこともあります。
人気のグレードやボディカラー、状態を揃えることで高額買取を実現することができるので、これからハイエースを購入する場合は参考にしてみてください。
グレードは『GL』と『スーパーGL』が高評価
ハイエースのリセールバリューは、グレードが少なくて車体価格が高いワゴンよりも、多様な使い方ができるバンの方が高い傾向にあります。ワゴンもバンも、どちらにおいても人気の高いグレードは『GL』です。
ベースグレードである『DX』は、未塗装樹脂のバンパーで、いかにも商用車という印象が強く、買取相場も『GL』よりも低くなってしまいます。
『GL』と『スーパーGL』は残価率が高く、商用・自家用ともに再販需要が高いため値崩れが起こりにくいです。
ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「ブラックマイカ」が人気
クルマの販売・買取における人気色は、「白」「黒」「シルバー」のベーシックカラーです。ハイエースも例外ではなく、「ホワイト」「ホワイトパール」「ブラック」「グレーメタリック」「シルバーマイカメタリック」などが人気を得ています。
そのなかでも、上位グレードのみに設定され、追加費用が発生する「ホワイトパールクリスタルシャイン」は査定でもプラス評価につながることが多いと言えます。
しかし、ハイエースバンとハイエースワゴンは、グレードごとに選択できるボディカラーが異なるので、購入前に欲しい色とグレードの組み合わせがあるかを確認しましょう。
ハイエースバンのカラーバリエーションは?
ハイエースバンのカラーバリエーションは、「ホワイト」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラックマイカ」「シルバーマイカメタリック」「グレーメタリック」「ボルドーマイカメタリック」「ライトイエロー」「ダークブルーマイカメタリック」の全8色です。
上位グレードの『スーパーGL』で選択できるカラーは「ライトイエロー」以外の7色。『DX”GLパッケージ”』では「ホワイト」「ブラックマイカ」「シルバーマイカメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」の4色。『DX』は「ホワイト」「ブラックマイカ」「シルバーマイカメタリック」「ライトイエロー」「ダークブルーマイカメタリック」の5色から選択可能です。
ハイエースワゴンのカラーバリエーションは?
ハイエースワゴンのカラーバリエーションは、「ホワイト」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラックマイカ」「シルバーマイカメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」「ライトイエロー」「ベージュメタリック」「ラグジュアリーパールトーニング」の全8色です。
最上位グレード『グランドキャビン』では、「ホワイト」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「シルバーマイカメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」「ベージュメタリック」「ラグジュアリーパールトーニング」の6色から選ぶことができ、「ベージュメタリック」「ラグジュアリーパールトーニング」は『グランドキャビン』のみに展開されています。
『GL』は「ホワイト」「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラックマイカ」「シルバーマイカメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」の5色展開で、「ブラック」を選択できるのは『GL』のみ。
そして『DX』では「ホワイト」「シルバーマイカメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」「ライトイエロー」の4色展開で、「ライトイエロー」を選択できるのは『DX』のみとなっています。
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「ディーゼルエンジン」や「4WD」は値崩れしにくい
ハイエースバンのみに設定されている「ディーゼルエンジン」と、ハイエースワゴンの全グレードおよびハイエースバンのグレードDXのディーゼル車のみに設定されている「4WD」は、値崩れを起こしにくい条件のポイントになります。
グレードや装備よりもパワートレインに注目したいという方は、参考にしてみてください。
エンジンはディーゼルエンジンを選択するのがお勧め
ハイエースバンでは「ディーゼルターボエンジン」を選択することができます。車体価格にはガソリン車とハイブリッド車以上の差額がありますが、燃費性能と燃料代による差額で回収が可能な範囲です。
自営業や商用用途で走行距離が伸びることが見込まれるユーザーも多いので、ディーゼルエンジンはリセールバリューも高くなっています。
また、ガソリンエンジンは2.0L、ディーゼルエンジンは2.8Lの排気量となっており、ディーゼルは街乗りや高速道路での走行など日常的に使用する実可動域での駆動力に優れているので、沢山の荷物を積んでいてもパワフルに走りたいという方にはディーゼルのほうが需要があります。
駆動方式の「4WD」も狙い目
ハイエースワゴンの全グレードとハイエースバン「ディーゼルエンジン」のグレードDXに設定されている4WDもお勧めです。
ハイエースバンの場合、DXはGLよりも値落ちしやすい傾向にありますが、ディーゼルエンジンと4WDを組み合わせることによってリセールバリューを維持することに役立てることが可能です。
4WDは悪路走行や雪道等での走行性能が上がるので、「峠道の走行が多い地域や雪の降る地域で走行する」「ウインタースポーツのアウトドアカーとして活用したい」といったニーズに適しており、一定の需要が見込めます。
低走行距離で使用感の少ない車体は高評価
たとえ人気のグレードやボディカラーを選択していても、走行距離が極端に多い車体や内外装のダメージが大きい車体は、高額査定に結びつかないことがあります。
ハイエースは他車種に比べて走行距離が伸びやすい用途のオーナーが多いので、軽自動車やコンパクトカーほど走行距離にシビアではありません。
国内での再販が難しいほどの走行距離であっても海外に需要があるため、一定の査定額は維持されており、10年落ち10万km越えの車体でも100万円の値が付くこともあります。
ハイエースのリセールバリューをできるだけ維持し、手放すときは高額で売却したいという方は、できるだけ走行距離を抑えましょう。
また、ボディの汚れ・シミ・水垢・キズ・へこみに注意して、使用感の少ない車体を維持するようにしてください。
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国内外で高い人気を誇るハイエースは車両盗難の対策が必須
リセールバリューの異常なまでの高さが魅力の一つになっているハイエースは、車両盗難被害に遭いやすい車種としても知られています。国内外を問わず人気が高いからこそ、車両の「盗難」には人一倍気を使い、対策を行うようにしてください。
ハイエースは何年も盗難被害台数が上位に入っている
ハイエースは2007年から7年連続で車両盗難被害ワースト1位を記録し、2017年にもワースト3位を記録していました。
その後のトップ3は、トヨタ「ランドクルーザー(プラド)」、トヨタ「プリウス」、レクサス車と続くようになりましたが、依然としてハイエースはワースト10の常連車種となってしまっています。
車両盗難被害に遭いやすい車種の特徴は、「海外での人気車種(ブランド)」「丈夫で壊れにくい」「走破性能や積載性能、燃費性能などに突出した強みがある」などが挙げられます。
「ランドクルーザー」は丈夫で壊れにくいエンジンと、ラダーフレーム構造による高い走破性が海外の未舗装地で人気ですし、「プリウス」のような30km/Lほどの低燃費を実現するクルマは海外にはそう多くありません。
ハイエースの丈夫さと積載能力もまた、海外から見ると非常に魅力的な要素となるわけです。ハイエースの海外での人気は高く、被害件数は減少傾向にあるとはいえ油断はできない状況となっています。
ハイエースが窃盗犯に狙われやすい原因は国内外でのリセールバリューの高さ
ハイエースが窃盗犯に狙われやすい理由は「国内外でのリセールバリューの高さ」「優れた積載能力と駆動力」「信頼できるブランド力と耐久性」などです。盗難された車体の多くは海外向けに輸出されます。
解体されて部品の販売に利用されたり、車体のまま輸出され海外で販売されたりするケースが多いようです。
車両盗難が多い地域は「茨城県」「千葉県」「愛知県」「大阪府」など。これらの地域には国際便を扱う大きな港があるため、すぐに輸出を行えるという狙いがあると見られます。
該当地域にお住まいの方はもちろん、その周辺でも同様に被害が出ていますので、「自分のハイエースは大丈夫」と楽観視しないことが大事です。
盗難の発生時間帯は、深夜から早朝にかけてであることが多いです。静かで街灯の少ない住宅街にハイエースを停めている方や、自宅から離れた月ぎめ駐車場などにハイエースを停めている方は、簡易的でも良いので対策を行うようにしましょう。
状態にかかわらずハイエースの盗難被害に遭わないよう備える
ハイエースは窃盗犯に狙われやすい車種の一つなので、もし手放す予定だったとしても盗難対策は講じておくようにしましょう。そこで、対策方法やお勧めの対策アイテムをご紹介します。
怪しい広告が挟まれていたら狙われている目印かも?
車両盗難の窃盗犯は、グループで活動していることが多いと考えられています。
目を付けたクルマのキーシリンダーを物理破壊して持ち去るというケースは減ってきている分、あらかじめ目をつけて作戦を立てて動くようになってきています。
クルマのドアの隙間やワイパーに、「買取します」等と書かれた怪しい広告が挟まっていた経験がある方は、すぐに対策を行うようにしましょう。
怪しい広告は、窃盗グループが狙いを定めたクルマにつける目印のようなものです。数日たっても広告がそのままになっていると、「クルマをあまり動かさない」「クルマをあまり見に来ない」という印象を与えてしまい、知らず知らずのうちにクルマが持ち去られてしまう可能性を上げてしまいます。
通勤などでクルマを使用しない場合でも、クルマは1~2日ごとにチェックし、クルマの周りに怪しいものがないか確認する習慣をつけておきましょう。
車両盗難の対策アイテムを取り入れよう
カー用品店やネット通販では、様々な盗難対策グッズが販売されています。
このようなアイテムは、必ずしも盗難をできなくするものではありませんが、窃盗犯が盗難に至るまでの時間を最大限に伸ばしてくれます。
対策されていることが見てわかる車両の場合は、窃盗犯が「面倒そうだ」と候補から外すこともあります。
自分でも乗り降りのたびに装着や設定をするのは面倒かもしれませんが、自分が面倒なものほど、窃盗犯からしたら「盗みづらい車両」になるので、手軽なものから取り入れてみるようにしましょう。
車両盗難対策お勧めグッズ①ハンドルロック
費用面や脱着の簡単さで、最も取り入れやすいのがハンドルロックです。カギが無い状態では伸びるだけで、付属のカギを回すと縮めてハンドルから外すことができます。
カギがなければハンドルロックを解除できないので、そのままでは操舵ができず車両を動かせる範囲が限定され、運び出しにくくなります。
物理的に破壊されてしまうと効力はなくなってしまいますが、対策を講じているというアピールになるので、抑止力として力を発揮するアイテムです。
車両盗難対策お勧めグッズ②タイヤロック
タイヤロックはホイールロックナットを覆い、タイヤの回転およびタイヤの脱着による車両の移動を防ぐアイテムです。
ハンドルロックよりも脱着は面倒で保管も場所をとりますが、外観から対策が見えるので抑止力としての効果が高いです。ホイールの盗難防止にも役に立つので、車両だけでなくお気に入りのホイールを守りたい方にもお勧め。
商品によっては車高やタイヤサイズに制限があるので、カスタムカーの場合は事前に装着できるか確認しておきましょう。
車両盗難対策お勧めグッズ③セキュリティシステム
導入費用に数万円を要しますが、安心感が強いセキュリティシステム。昨今の車両盗難では、イモビライザーカットやキーレス介入などによってエンジン始動を可能にして乗り去るケースも増えているので、車両のエンジン始動に介入できるタイプのセキュリティを導入するのがお勧めです。
セキュリティシステムでは、事前に登録したキーとセキュリティの両者を操作しないとエンジン始動できないようにする機能や、鍵穴を使用しての開錠で警報音を発砲するものもあるので、盗難対策として最も効果的です。
盗難対策に対して、ある程度の予算を組める場合は、セキュリティシステムの導入も候補に入れてみてください。
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まとめ
ハイエースは高い残価率を長く維持することができ、リセールバリューに優れている車種です。
高評価につながりやすい人気条件は、グレードが「GL」や「スーパーGL」であること、ディーゼルターボエンジン搭載車やワイドボディ車であること、車体の色がホワイトパールであること、など。
ハイエースは過走行であっても海外販路での人気があるため、他のファミリーカーやコンパクトカーと違って価格が落ち込みにくい傾向にあります。カスタムを楽しんでも価格が落ちにくいので、より良い状態を維持しながらハイエースライフを楽しんでください。
人気車だからこそ盗難被害にも遭いやすいので、売却する前に盗難被害に遭わないよう対策を講じておきましょう。