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事故車は修理か買い換えかどちらにすべきか?状況に合わせた最適な方法をお伝えします

事故を起こしたクルマを修理にするか、買い換えるか迷っている方も多いのではないでしょうか。

元板金工場で働いていた立場から申し上げると、修理できない事故車はほとんどありません。ただし、修理できる業者はかなり少ないことも知っておく必要もあるでしょう。

また、資金に悩む人は、修理した場合と買い換えとの費用を比較して得な方を選ぶことです。

そこで、事故を起こした場合に修理と買い替えをどう選ぶべきか、そして修理を依頼するならどのようなことに注意が必要なのか詳しく解説します。

修理か買い換えかを考える際の4つのポイント

 
修理すべきか買い換えるべきかを考える際は、以下4つのポイントを考えてみてください。

修理 / 買い替えを考える際のポイント
  • 修理した場合、安全に乗り続けられるのかどうか
  • 保険金で新しい車を買えるかどうか
  • ローンがどれだけ残っているかどうか
  • この先どれぐらい乗れそうなのかどうか

①修理した場合、安全に乗り続けられるのかどうか

まず第一に、修理した場合に今後も安全に乗り続けられるのかということは非常に重要なポイントです。

例えば、修理可能かどうかを判断するラインとしては、走行装置や内部骨格まで損傷が及んでいないか、もし及んでいたとしたら修復できるのか、という点が挙げられます。

この部分が激しく損傷しているようなら、たとえ修理しても今まで通りの安全は確保できない可能性も考えられるので、今後も乗り続けるかどうかは慎重に考える必要があります。

修理後も安全に乗り続けられるかどうかは、プロの意見を参考にするのが一番

修理した後も安全に乗り続けられるかどうかを判断するには、やはりプロの意見を聞いてみるのが一番です。

事故車の状態を見てくれた修理業者はもちろん、車両保険に加入していれば保険会社も事故車の状態を調べるので、「修理してまで乗り続けるべきかどうか」を教えてくれます。

そして、もし修理できたとしても、その後の安全性や修理による弊害、そして修理金額を提示してユーザーが本当に納得できるのかを考えて、様々なアドバイスを送ってくれるはずです。

修理をするか買い替えるかは、オーナー自身が最終的に決めることですが、クルマの今後の維持費や価値を考えてアドバイスしてくるはずですので、基本的にはプロの意見を第一に参考にすべきです。

もしプロの目で見て「今後の安全性に不安がある」ということであれば、買い替えを検討するべきと言えるでしょう。

事故車を修理して乗るか、買い換えたほうがいいのかは、保険会社と修理工場の2つの意見を聞きながら、よく話を聞いて検討するようにしてください。

どうしても修理したいなら技術あるショップを探す

しかしながら、思い入れが強くどうしても修理したい人も多いでしょう。そのような場合は、技術と設備が整った鈑金修理業者に相談することです。

自働車鈑金修理では、大きく損傷した修理まで可能な業者と、小さなキズのみを修理できる業者の2種類があります。

しかし、大きく損傷したクルマの修理をできる設備を整えていても、技術が伴わなければ修復はかなり困難です。

技術力を見極めるには、店内の観察と質問が大事

一番の見極め方法は、自動車鈑金修理店に出向いて工場の様子を観察することです。大きな事故車を修理できる店舗であれば、常に大破したクルマが入庫しており、修理している姿を目にすることができます。しかし、普段から小さな傷を専門に修理している業者には大破したクルマの入庫は見られないはずです。

また、修理方法についても質問してみましょう。一般に鈑金修理の質問は世の中に知られていませんが、簡単な質問で技術のレベルをはかり知ることができます。

質問内容は以下の3点を聞いてみましょう。

  • ①シーリング(クルマのボディにはシール材が数多く使われている)は、新車と同じように復元できるのか。
  • ②修理後の異音や雨漏り、サビの発生の保障はあるのか。
  • ③ボディ寸法はどの程度狂っていて、修正が確実にできたことを証明してくれるか。

この3つの質問の中で、特に重要となるのが、③です。クルマにはボディ寸法図が用意されており、それを元に大破したクルマをミリ単位で修正します。ここが1mm狂っていてもクルマは真直ぐ走らない場合や、異音の原因に繋がります。

独自の保障や無償再修理を用意していると安心感が高まる

また、独自に修理後の保障を用意していれば、安心感は高まるでしょう。仮に保障を用意していなくても、問題があれば無償で再修理してもらえる業者であれば、技術に自信があるので問題ないといえます。

技術力の高い業者をクルマ業界の人に教えてもらうこともひとつの手

本当に技術のある業者を見つけるには、SNSを利用して口コミなどを参考にする人もいます。しかし、遠方にそういった業者を見つけてもクルマを輸送するのにかなりの資金が必要となります。

クルマの鈑金修理工場は、意外に地味な仕事であるため、ソーシャルメディアに載せずに細々と地域の口コミだけで活躍している業者もあります。これらの業者は、地域住民の間でも評判が高いことも多いですが、クルマ業界でも有名であることがほとんどです。

そこで、地域にある自動車部品商、自動車塗料販売店などから情報を集めると、優れた技術を持つ自動車鈑金工場を教えてくれることがあります。

一般の人が、自動車部品商や自動車塗料販売店に入りにくいのも事実ですが、思い入れのあるクルマをキレイに完全修復したいという熱意を伝えれば、業者向けの販売店でも快く紹介してくれるでしょう。

②保険金で新しい車を買えるかどうか

保険金で新しい車を買えるかどうかということも、修理すべきか買い替えたほうがいいか判断する上では重要なポイントとなります。

クルマが全損であれば廃車にしても保険金が下りる

例えば物理的に修理不可能なぐらい損傷が激しい場合、もしくは車両保険で下りる保険金の上限金額を修理費が上回った場合は「全損」となり、上限マックスの保険金を補償してもらえます。

この保険金は新しくクルマを買う際の購入費用にも充てられますので、修理するより買い替えたほうがいい場合があります。

例えば、新車から3年目以内であれば、クルマの時価額が新車並みに高いため、保険金で新車購入費用の大部分を賄える可能性も考えられます。

このほか、「修理しても安全に走行できそうもない」「修理はできるけど、クルマが古いのでもう長くは乗れそうもない」という場合は車両保険の保険金を買い替え費用に充てるという選択肢が有力です。

保険金内で修理ができる場合は廃車にしたら保険金は下りない

逆に、損傷が軽微で車両保険の金額内で修理ができる場合(分損認定の場合)は、修理費としてなら保険金は支払われますが、廃車にしてしまうと保険金は支払われません。

例えば、クルマの時価額(損害保険会社の車両保険で支払う上限金額)が100万円のクルマだとしましょう。このクルマに修理費用が50万円かかると言われた場合、修理費用として保険に加入していればその修理金額は保険で賄うことができます。

しかし、50万円もかけるなら廃車にしたいと思って、「修理費用の50万円の支給して欲しい」と相談しても、保険会社はその修理費用を現金で保険加入者に支払ってはくれません。

なので、「今すぐ車を買い換えるだけのお金は用意できない」「車のローンがまだまだ残っている」などという場合は、修理をして乗り続けることを検討してみるのがいいでしょう。

保険金が下りないなら事故車買取を利用しよう

修理不可能、もしくはもともと車が古かったのでクルマを買い替えたいけど保険金が下りない。そんな人も中にはいるはずです。

そのような場合は、事故車専門店に事故車を売ることで、買い替え費用の充当分を捻出することができます。

事故車は廃車にするしかないと思っている方もいるかと思いますが、実は事故車を中心に買取を行なっている業者も存在します。

このような業者を利用するメリットは、なんといっても本来かかるはずだった廃車費用をかけずにクルマを買い取ってもらえること。最低でも(たとえ値がつかなくても)0円で引き取ってもらえるほか、もしかすると思わぬ金額で買い取ってもらえる可能性さえあります。

たとえ事故車であっても修理すれば海外で利用される

なぜ事故車なのに買い取ってもらえるのかは、買取後の用途に秘密があります。

このような業者は、事故車が修理可能であれば、国内ではなく海外に輸出して現地で修理を行い販売されます。また、国内でも事故車専門のオークションがあるので、そこに流通させることで利益を得ています。

損傷してない部品には価値がある

そして、事故車が売れる背景には、事故で損傷が及んでいない使える部品に価値があるからです。

中古部品やリサイクル部品などと呼ばれますが、特に年式が新しくどう考えても中古でパーツが流通するには時間的に不自然である場合、事故車買取でその後部品として転売されていることがほとんどです。

このように、事故車も流通が出来上がっていることから、事故車で修理ができないからとスクラップにするのではなく、事故車買取業者に相談すれば買い取ってもらう事が可能です。そして、特に高年式の事故車ほど良い値段で買い取ってもらえることでしょう。

破損が骨格部分まで及んでいる場合は修理せずそのまま買取に出したほうがいい

中古車で、修復歴という言葉を耳にしたことがある人もいることでしょう。

修復歴は、「一般財団法人日本自動車査定協会」が示す査定基準により評価され、修復がないクルマに比べて修復されている部分が多いほど価格が下がります。

修理歴となるのは、クルマの骨格部分に及ぶほどの大きな破損を修理した場合です。

意外に見た目がそれほど大きな損傷がないように見える事故でも、内部骨格に損傷が波及していることがありますので、修理を正式依頼する前に、どの程度の損傷で骨格まで修理するのか確認するのが良いでしょう。昔は修復歴有りとなった骨格部位も、現在は修復歴有りとならない部位もあるので、そのあたりをよく確認しておくことがおすすめです。

結果、もし骨格まで修理する必要があると言われた場合は、修理をしても買取価格が低くなることが予想されますので、そのまま売却してしまったほうが賢明です。

また、クルマの骨格まで修理するには、それなりの設備と技術がなければ完璧な修復が行えません。例えば、骨格が少し歪んだ状態で修理を完了すれば、そこに取り付ける部品は歪んで取り付けるかたちになります。腕の悪い修理工場では、それをごまかすために座金などを使うほか、もともとある穴をドリルで拡張して取り付けるようにするなど、見た目だけは問題ないようにごまかします。

このような、修理方法ではせっかく高いお金を出しても、売るときには価値が0円となることも少なくありません。

そのため、事故車を修理して乗るなら、腕の良い修理工場で修理費用をケチらないことと、売却時は同じ車種やグレードで同じ年式や走行距離のクルマに比べてかなり安くなることを理解しておく必要があります。

③ローンがどれだけ残っているか

修理でなく買い替えたい、そう思った時に問題となるのは、クルマの購入にローンを組み、その支払いが残っているにもかかわらず車両保険に未加入のパターンです。

このような場合、すでに今のクルマのローンを抱えており、また新しいクルマを買うとなると、二重ローンをするしかないような人もいるかと思います。

どうしても修理できないような損傷で、かつ生活にクルマが絶対に必要なのであれば、二重ローンをしてまで新しいクルマを買う必要があるかと思いますが、そうでない場合(例えば修理できる損傷に止まっていた場合など)は、今のクルマに乗りつづけた方が無難だと考えられます。

④この先どれぐらい乗り続けられるかどうか

最後に、この先どれぐらい乗り続けられるかどうか、ということを考えることも大切です。

クルマの乗り換え年数は7〜9年が目安

一般的に、クルマの乗り換え年数は7〜9年となっています。

先ほどは廃車にしても車両保険が下りない場合は修理を前提にと言いましたが、もしこれに近い期間今のクルマに乗っていたのであれば、せっかく修理をしても、別の箇所の不調により近いうちに乗り換えを余儀なくされる可能性は十分考えられるので、基本的には買い替えを考えたほうがいいです。

走行距離10万キロも買い替えの目安

また、走行距離10万キロというのも、クルマを買い換える一つの目安です。

近年はクルマの寿命が伸びてきているとはいえ、古くなったクルマは不調が出やすいのは当然のこと。

年式にもよりますが、中古車買取で良い値段が出し難くなる7年落ち以上古いクルマや、走行距離が10万km以上走行しているクルマは、修理して乗り続けても今度は事故とは関係ない部分の修理が発生する可能性もあり、買い替えたほうが良いと考えるのが妥当です。

もともとクルマが古く、乗り換えようと思っていたというのではあれば、これを機に買い替えを行うことは本筋の考え方です。

※クルマを乗り換えるタイミングについて詳しく知りたい方は以下記事もご覧ください。

【クルマを乗り換えるおすすめのタイミング7つ】車検前の乗り換えがお得って本当?

【クルマを乗り換えるおすすめのタイミング】買い替えまでの平均年数と早めの乗り換えをおすすめする理由

まとめ

事故を起こした場合、修理すればクルマを乗り続けることができます。しかし、事故車買取では新しいクルマに乗り換えることになるでしょう。このときに、最終的にどの程度支出する金額に差があるのか、そして修理したクルマと入れ替えたクルマでの満足度を天秤にかけることが自分のためになります。

修理できない事故車はほとんどありません。ただ、修理できる業者が少ないという現実はあります。そこで、修理を諦めて買取に出して新しくするというのも一つの方法でしょう。逆に本当に修理できる業者をとことん探すというのもオーナーの考え1つです。

事故車を修理して乗るか、それとも買取に出すかは、資金と思い入れの2つが大きなファクターであることを念頭に検討してみましょう。