クルマにおけるコスパの良さは、車体価格以上の性能や満足度の高さだけではありません。数年から数十年生活を共にする大きな買い物ですから、やはり維持費を抑えられるかどうかも大切なポイントです。
クルマの維持費の増加によって経済的に圧迫されるようであれば、それはもう買い替え時でしょう。まだそこまで負担を感じていないという場合でも、新しいクルマに買い替えたほうがより充実したカーライフにつながることも多くあります。
そこで、何年での買い替えがもっともコスパに優れているのか、維持費の試算シミュレーションを踏まえて解説していきます。
新車の純正オプション取付やコーティング業をしながら車専門のWebライターとして活動中。車好きで愛車のカスタムが趣味。車は6台目で、乗り換えの際は買取や個人売買を利用。現在は愛車のロードスターを長く綺麗に乗るためのメンテナンスに精を出している。
もくじ
コスパ良くクルマを買い替えるためにトータルコストを試算しよう
クルマの買い替えにおけるコスパの良さは、クルマの性能悪化や維持費の増加が見込まれる前に手放すことに関係してきます。この記事では、車体価格に対する性能の良さや満足度の高さをコスパの良さとするのではなく、車種にかかわらず「維持費が適度に抑えられ、故障や不具合が少ない状態」をコスパの良い状態と定義します。
古いクルマにさらに数年乗り続ける場合と、新車に乗り換えて同じ年数乗り続けた場合の維持費を比較し、どちらのほうがより経済的で快適なカーライフにつながるのかを考えていきましょう。
10年落ち10万キロのクルマに5年乗る場合のコスト
初年度登録から10年が経過したクルマに乗っていて、買い替えを先送りにしてあと5年乗り続ける場合の維持費を試算してみましょう。ここでは、以下の条件で計算をしてみます。
- 車体のローン支払いは終わっている
- 排気量は2.0L、車両重量は1.5tと仮定
- 定期メンテナンスは年に2回のオイル交換代1万円、点検費用1万円を計上
- 走行距離は10万キロ
- 年に1回8万円の部品交換(タイヤや各種ベルト・ブッシュ類等)を行う
- 燃費は7~10km/Lで月に500km走行、ガソリン代は135円として計算し、月8千円と仮定
項目 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
自動車税 | 39,500円 | 39,500円 | 39,500円 | 45,400円 | 45,400円 | 209,300円 |
車検費用 | – | 150,000円 | – | 170,000円 | – | 320,000円 |
定期メンテナンス | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 100,000円 |
部品交換 | 80,000円 | 80,000円 | 80,000円 | 80,000円 | 80,000円 | 400,000円 |
ガソリン代 | 96,000円 | 96,000円 | 96,000円 | 96,000円 | 96,000円 | 480,000円 |
合計 | 235,500円 | 385,500円 | 235,500円 | 411,400円 | 241,400円 | 1,509,300円 |
上記金額以外にも、カー用品の購入費用や任意保険利用などがかかりますし、中古購入などでローンが残っている場合は車体代金の支払いも生じます。4年目から自動車税と車検費用が上がるのは、13年経過による税金の重課対象となるためです。
つまり、10年落ち、10万キロ超えのクルマをメンテナンスしながら5年維持するには、総額151万円ほどの費用がかかる計算になります。
新車乗り換えから5年間でかかるコスト
新車購入の場合、初回車検が3年ついており、各種税金にエコカー減免が適用されます。今回は以下の条件で試算してみましょう。なお、1年目の自動車税・車検費用は車両購入費に含まれるものとして計算します。
- 車両購入費300万円の5年ローン(金利3.5%ボーナス払いなしで月々54,575円)
- 排気量は2.0L、車両重量は1.5tと仮定
- 定期メンテナンスは年に2回のオイル交換1万円、点検費用1万円を計上
- 2年に1回3万円の消耗品交換を行う
- 燃費は18km/Lで月に500km走行、ガソリン代は135円として計算し、月4千円と仮定
項目 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
車体代 | 654,900円 | 654,900円 | 654,900円 | 654,900円 | 654,900円 | 3,274,500円 |
自動車税 | – | 9,000円 | 36,000円 | 36,000円 | 36,000円 | 117,000円 |
車検費用 | – | – | – | 80,000円 | – | 80,000円 | 定期メンテナンス | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 100,000円 |
部品交換 | – | 30,000円 | – | 30,000円 | – | 60,000円 |
ガソリン代 | 48,000円 | 48,000円 | 48,000円 | 48,000円 | 48,000円 | 240,000円 |
合計 | 722,900円 | 761,900円 | 758,900円 | 868,900円 | 758,900円 | 3,871,500円 |
車体代金を含んでいるので、10年落ちのクルマに乗り続ける場合と比較すると2,362,200円高いという結果です。
しかし、維持費が安く抑えられているので300万円で車体を購入しても実質古いクルマに乗り続けるのと比べ超過分は200万円に抑えられるということが、お判りいただけるでしょう。
単純に維持費だけを比較すると、10年落ちのクルマの約151万円に対し、新車は66万円ほどにまで抑えることができます。燃費性能の良さや、車体の状態の良さ、税金負担の軽さが維持費に大きく影響するということです。
コスパ重視なら無理な乗りつぶしは逆効果
上記のシミュレーションで見たように、クルマの維持に対してコスパの良さを重視するのであれば、無理に1台のクルマに長く乗ろうとしない方が良い場合があります。
「新しいクルマを買うのは高いから」と、年式の古いクルマや走行距離の多いクルマに乗り続けることも選択肢として考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、その考えがマイナスに働いてしまうこともあるので注意が必要です。
その理由は大きく分けて以下3つです。
- 年式の古いクルマや走行距離の多いクルマほど維持費がかさむから
- クルマの使い方や経年劣化によって燃費が悪化しているから
- 性能の差は後から埋められないから
①年式の古いクルマや走行距離の多いクルマほど維持費がかさむ
たとえローンの支払いが終わったクルマであっても、年式が古いクルマや走行距離が多くなったクルマは維持費が多くかかってしまいます。
新しいクルマの維持費の大半は車体代金のローン。あとはガソリン代と任意保険料、そして定期的なオイル交換などのメンテナンス費用です。税金は減免の対象となって負担が軽く、整備箇所が少なく済むので車検費用も10万円に収まります。
しかし、古いクルマの場合は様々な部品の交換費用が掛かってきます。さらに、新しいクルマよりも多くのガソリン代と税金の負担が生じます。この「税金」「メンテナンス」「燃費」が、古いクルマを手放すか乗り潰すかの判断ポイントといって良いでしょう。
年式が古くなるだけで税金負担が増えていく
クルマを維持するにあたって、様々な税金の支払いが生じます。毎年5月に支払う「自動車税」、車検の際に支払う「自動車重量税」、ガソリン代に含まれる「ガソリン税」、そしてカー用品やメンテナンス代に含まれる「消費税」です。
クルマの年式によって負担が増える税金は「自動車税」と「自動車重量税」があり、この二つは初年度登録からの経過年数に応じて重課が生じます。自動車税は初年度登録から13年が経過すると、以後15%前後の重課となり、自動車重量税も初年度登録から13年後と18年後に重課になります。
これらの重課は、「新しいクルマのほうが環境に優しいので乗り換えてください」というエコカーの普及を促進するための施策の一つ。1台のクルマを長く大切に乗ることよりも、電気自動車やハイブリッド車など、環境基準・燃費基準をクリアしたクルマのほうが税金負担の面でもコスパの良さを発揮しやすくなっています。
重課対象の税金の差額は他のことに使うべき
毎年納める自動車税が重課対象となった場合、税金の差額は他のことに使ったほうが良いでしょう。排気量によって差はありますが、13年未満のクルマと13年超えのクルマの自動車税の差額は5,000円~15,000円にもなります。
2019年10月以降に購入したクルマに関しては新税率が適用されるので、さらに税負担を抑えることができます。13年以上が経過したクルマに乗り続けるよりも、エコカーに認定された新しいクルマに乗り換えたほうが自動車税・自動車重量税ともに大幅な節税につながります。浮いた税金の差額をオイル交換やカー用品の購入に使ったり、食費や生活費に回したりしたほうが良いでしょう。
排気量 | 13年未満 (2019年10月以降購入) |
13年未満 (2019年9月30日以前に購入) |
13年超 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 10,800円 | 10.800円 | 12,900円 |
~1.0L | 25,000円 | 29,500円 | 33,900円 |
~1.5L | 30,500円 | 34,500円 | 39,600円 |
~2.0L | 36,000円 | 39,500円 | 45,400円 |
~2.5L | 43,500円 | 45,000円 | 51,700円 |
~3.0L | 50,000円 | 51,000円 | 58,600円 |
~3.5L | 57,000円 | 58,000円 | 66,700円 |
~4.0L | 65,500円 | 66,500円 | 76,400円 |
~4.5L | 75,500円 | 76,500円 | 87,900円 |
~6.0L | 87,000円 | 88,000円 | 101,200円 |
6.0L~ | 110,000円 | 111,000円 | 127,600円 |
走行距離が増えればメンテナンス費用も高額に
年式だけでなく、走行距離も維持費の負担増に影響します。クルマの様々な部品は、走行距離や年月の経過に伴って摩耗や劣化していくので、当然交換などのメンテナンスが必要です。
年式が新しいクルマでも、走行距離が増えれば動き続けている部品の劣化は進むので、交換が必要となります。オイル類はもちろん、金属部品やゴム・樹脂部品の交換を行わなければならないので、部品代と工賃を負担しなければなりません。
国産車は性能が高く丈夫で個体差が大きくないので、車検以外のメンテナンスをせずに10万キロを走れてしまうクルマも多いですが、それ以上はやはりメンテナンスをしているかどうかがクルマの状態に影響を及ぼします。
10万キロを超えたクルマは高額な部品の交換もしていかなければならないので、メンテナンス費用も多めに見積もっておく必要があり、いつ修理が必要な状態になるかもわかりません。
先手を打ってメンテナンスをしていくことになれば、あらゆるパーツに手を入れていかなければならず、終わりのないレストアをしているような状態になってしまうので、タイミングを見て買い替えに向けて動く必要があるでしょう。
参考記事:10万km走ったクルマで交換すべき部品と費用は?高額になった場合の対策と合わせて解説
古くなればなるほど部品の入手も困難になっていく
走行距離が増えれば、交換が必要になる部品点数も増えていきますが、年式が古くなればなるほど新品部品の入手が困難になっていきます。
国産車の多くは、販売・生産終了から10~20年後まで部品の供給を行っていますが、流通台数の減少に伴って供給を終了していきます。もともと流通台数の多い人気車種や、他の車種と部品を共用できる車種であれば、そこまで部品の入手に困ることはありません。しかし、不人気車や生産終了から20年以上が経過したクルマは新品部品の供給が終了していることも考えられます。
どんなに長く大切に乗っているクルマでも、交換する部品がなければ、その部品の寿命が来たら乗り続けることも難しくなってしまいます。部品供給がされなくなったら中古部品をオーバーホールして利用するなど、お金と手間がかかる方法で維持していくしかなくなってしまうので、定期的に情報を仕入れることも必要です。
年式の古いクルマの部品は在庫を持たず、一定の注文が入らないと生産されないこともあります。部品の入手が困難になったら、いよいよ買い替えに向けて動くべきでしょう。
②クルマの使い方や経年劣化によって燃費が悪化している
クルマの維持費を抑えるにあたって、燃費性能は大きなウエイトを占めます。ガソリン代は日々上下していますが、燃費の悪いクルマはガソリンを多く使わなければならないので、燃費の良し悪しがランニングコストに直結します。燃費が悪くなってきたと感じるようになったら、一つの買い替え時でしょう。
燃費性能が優れていたほうがコスパは良い
クルマの燃費性能は、乗り方や経年劣化などによってカタログ値よりも悪くなってしまいます。一般的にカタログ燃費の7割程度が実現できていれば良いほうとされていますが、ストップアンドゴーの多い市街地や渋滞の多い道を多く走る方、一回の航続距離が短い通勤や買い物メインで乗っている方の場合は燃費が悪化しやすいです。
ハイブリッド車や電気自動車のように燃費性能に優れ、ガソリンを多く必要としないクルマのほうがランニングコストを抑えることができます。ランニングコストを抑えられるクルマのほうがコスパ良く感じられるのは当然でしょう。
信号が多い市街地や坂道が多い山間部をよく走るという方は、特に燃費の良いクルマのほうが維持費を抑えやすくなります。クルマが古くなってきて、エアコンをつけると著しく燃費が悪くなる、通勤や買い物などの街乗り時の燃費が7km/Lを下回るというような場合は、買い替えを検討しても良い頃かもしれません。
③性能の差は後から埋められない
クルマの性能や技術は、日々進歩を続けています。運転をアシストする機能や安全性を高める機能が新型車に続々と実装されていく中、年式の古いクルマの機能がアップデートされることはありません。
カー用品で賄える機能も一部ありますが、基本的なクルマの性能差は埋めることができないので、「当時の最新技術」を維持し続けることになります。
年式の古いクルマは性能面でもコスパが悪くなっていく
年々クルマの技術は進歩し、様々な機能が標準装備されています。相対的に新車価格も上がってはいますが、今のクルマにそのまま乗り続けていても新たな機能が備わることはありません。
「駐車が苦手だからクルマにアシストしてほしい」「高速道路を走るときはオートクルーズ機能に任せたい」といった機能は現行車の多くで採用されている技術ですが、古いクルマには相応のレベルでしか実装されていないことがほとんどです。
カーナビやバックカメラ、ドライブレコーダーなどは社外品のパーツで最新のものに交換できますが、クルマの走行や制御にかかわる機能は新たに追加することができません。そのような性能差でも維持費に対するコスパの悪さが生じてくるので、性能面に不満や不安が出てきたら買い替えたほうがコスパの良さを実感できるでしょう。
安全性能面はメンテナンスでも補えない
クルマの技術の中でも、目覚ましい進歩を遂げているのが安全性能です。スバルの「アイサイト」を筆頭に、トヨタのサポカーやホンダ「Honda SENSING」など、前方カメラと各種制御機能が連動したブレーキサポートや衝突回避機能、車線はみだし防止アシスト、踏み間違い防止機能のような安全機能が続々と標準装備されています。
また、衝突安全性能や各種エアバッグの性能もどんどん向上しています。
これらの安全装備は旧型車には後付けすることが難しく、クルマの操作・制御は運転者本人の運転技量や判断力に依存してしまいます。どんなにメンテナンスに力を入れて、クルマとして良い状態をキープしていても、やはり当時の新車状態を超えることはできません。
クルマそのものに備わる安全性能を高めたいのであれば、買い替えるほかないでしょう。
買い替えは早い?まだ維持費が安く抑えられるケース3つ
買い替えを迷っている段階であっても、必ずしも買い替えたほうがコスパの良さを発揮できるとは限らないのも事実です。維持費を安く抑えられる場合は、無理に新しいクルマに買い替えなくても良いので、次のようなケースでは買い替えを先送りにしても良いでしょう。
①年式が比較的新しいクルマは最低限のメンテナンスでも維持が可能
まず挙げられるのが、「車がそこまで古くない」というケースです。クルマの維持費が増えてくるのは、「燃費の悪化」や「部品交換・修理費用の増加」、そして「税金の重課」によるものがほとんど。
年式が7年未満で走行距離も年式相応であれば、まだ買い替えによってコスパが良くなるとは言い切れません。5~7年でローンの支払いが終わって、むしろ維持費がいったん落ち着くタイミングでもあるので、欲しいクルマがなければ無理に買い替えなくて良いでしょう。
ローン終了後の維持費は月々のガソリン代と任意保険料のほか、半年に1回程度のエンジンオイル交換代8,000円前後と1年点検の整備料1万円ほどです。
大きな不具合や不満がなければ、最低限のメンテナンスを続けながら乗り続けるのも選択肢の一つです。
②近所への買い物程度でしか使わないクルマも買い替えが必須とは限らない
「一度に乗る距離が短い」「クルマを使う頻度が少ない」といったケースでは、あまり買い替えによるコスパの良さを感じられない可能性があります。
そもそも、街乗り用の車に多額の維持費を投入している方は多くないのではないでしょうか。月に1回の給油で足りる程度の行動範囲であれば、今のクルマの維持費で十分に安く抑えられています。
最新のクルマは燃費も良く、カーナビなどの機能も充実し、安全性能も向上しています。しかし、片道数キロ圏内での利用がメインで遠出などをしない場合や通勤と違って車に乗る頻度が少ない場合は、あまり最新技術の恩恵を感じられないかもしれません。
「駐車がとにかく苦手で、アラウンドモニター機能や駐車アシストのあるクルマが欲しい」など、明確に欲しい機能がある場合を除いては、今のクルマを移動手段として所持しているほうが維持費は抑えられるでしょう。
③年式が古くても不具合がなく不満を抱いていないクルマはそのまま維持しても良い
既に自動車税や自動車重量税の重課対象となっているクルマでも、大きな不具合がなく不満がない場合はそのまま維持しているほうがトータルコストは安く抑えられます。
クルマの買い替えには数十万円から数百万円の費用が掛かります。今のクルマに対して不満がなく、愛着がある場合には、買い替え費用をメンテナンス代に充ててでも乗り潰しを選択したほうが良いでしょう。
年式の古いクルマは税金関係の維持費が増加してしまうほか、あらゆる部品を交換していく必要が出てくるのでどうしてもある程度の維持費を確保しておくことが大切です。もし少しでも維持費を抑えたいと考えているのなら、任意保険の内容を見直してみてください。
年式の古いクルマは、安全性能が現行車ほど良くないので保険料が割高になる場合があります。また、車両の価値が低下しており、車両保険の評価額も下がっている可能性が高いです。年々車両に対する保証額も下がっていくので、内容をよく確認したうえで車両保険を外す選択をすると維持費を抑えることにつなげられるでしょう。
参考記事:【クルマの買い替えと乗りつぶしで迷った時の判断基準】維持費も踏まえ状況別に解説!
コスパ良くクルマを買い替えるには今のクルマを「高く売る」ことも重要!
コスパの良いクルマに買い替えるなら、今のクルマを高く売ることも重要です。安易に下取りで済ませるのではなく、高く買い取ってくれる買取業者を探すようにしましょう。
高く売るなら下取りより買取業者がおすすめ
3年落ちまでの高年式車は、下取りでも高額査定が付きやすいです。基本的には買取業者のほうが高く買い取ってくれることが多いですが、車種によっては下取りのほうが高いこともあるので、両方の査定を受けておくことが大切です。
3年以上が経過したクルマは、下取りよりも買取のほうが高く売れる可能性が高いと言えます。さらに、7年が経過すると下取りの金額は大幅に下がるので、買取業者への査定を依頼するのがおすすめです。
買取業者の査定相場を知りたい場合は「ズバット車買取比較」がおすすめ
買取業者の査定相場を知りたい場合は「ズバット車買取比較」がおすすめです。個人情報不要で買取相場を調べることができ、半年後までの推移予想も知ることができます。
基本的にクルマの査定額は下がる一方ですが、どの程度下がってしまうのかを把握できるので、いつまでに動くべきかの判断もしやすくなります。車種別の検索結果ページでは、実際に売却した人の査定額や提携業者の口コミを見ることができるので、利用時の参考にすると良いでしょう。
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複数業者で査定をとれば高く売れる業者が見つかる!
買取業者に売却をする場合は、2社以上から査定を受けるのがおすすめです。買取業者はたくさんあるので、当然査定額も各社異なります。複数の買取業者から査定を受けて金額を比較するようにしましょう。
買取業者の査定額は店舗や時期によって異なる!
買取業者の査定額は店舗や時期によって異なります。会社が違えばそのクルマに対する評価額が異なるのも当然ですが、さらに店舗側の需要や在庫、売却する時期によっても金額が変わってきます。
買取業者の公式ホームページには、各店舗のブログなどを掲載している企業もあります。査定を依頼する店舗が決まったら、買取強化車種にどのようなものを上げているかチェックしてみましょう。そうすることで、どのような車種が人気で需要があるのかがわかります。自分のクルマを高く買い取ってくれそうな店舗を狙うのも一つの手段です。
時期は決算期に重なる1~3月がおすすめ。この時期は決算セールでクルマの買い替えをする人や、環境の変化で買い替えをする人が増える時期です。買取も販売と同様に強化されることが多いので、査定額の交渉もしやすくなります。タイミングを調整できる人は合わせてみると良いでしょう。
買取の利用時は一括査定を利用して効率良く複数店舗の査定額を比較しよう
複数の買取業者の査定額を比較するなら、一括査定を利用すると効率が良くおすすめです。店頭査定で複数店舗を回ると、他社と比較をするのが難しく、時間も手間もかかってしまいます。
一括査定に申し込めば、近隣の複数の買取業者から連絡を受けることができるので便利です。出張査定の日程をうまく調整すれば、1日で複数社の査定額を知ることができ、比較したうえでの決断もしやすくなります。
買取業者を比較するなら提携社数の多い「カーセンサー」がおすすめ
一括査定を利用しても、提携業者が少ないと地域によっては1~2社しか紹介されないことがあります。提携社数が多ければ、その分比較できる業者が増え、利用を避けたい業者の選別なども可能です。
業界最大手である「カーセンサー」は、提携社数が1,000社以上。一括査定は大手買取業者からの着信の嵐がデメリットとしてあげられますが、カーセンサーは連絡の時間帯指定やメールのみの連絡希望を選択することができます。
時間指定を守ってくれるかは買取業者による部分もありますが、電話が苦手な方や電話を極力減らしたい方はメール連絡のみ可能の業者に絞れるので、カーセンサーは初めての一括査定の方はもちろん利用歴のある方にもおすすめです。
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年式の古いクルマや走行距離の多いクルマは「廃車買取」の利用も検討しよう
クルマの査定額は、年式が古く走行距離が増えるほど、低くなっていきます。「流通台数が極端に減っているのに人気が衰えない」といったようなことがない限り、プレミア価格になって高く売れるということはほぼありません。
そのような年式の古いクルマや走行距離の多いクルマで、一般の買取業者にも値が付かないと言われてしまった場合は、「廃車買取」の利用も検討してみましょう。
廃車買取は、必ずしも廃車をするわけではなく、使用可能な部品のみを再販したり、修理やメンテナンスをして再販したり、海外に輸出したりと様々な販路を持っています。
一般の買取業者で15,000円程度にしかならないと言われたクルマに数万円、十数万円の金額が付く可能性もあります。最後の手段にはなりますが、あまりにも査定額が安いと感じたら廃車買取にも査定を依頼してみましょう。
参考記事:廃車買取のおすすめ業者7選!中古車買取との違いと処分費用のメリットを詳しく解説!
まとめ
コスパの良いクルマの維持には、1台に長く乗り続けるだけでなく、買い替えも検討したほうが良い場合もあります。「今のクルマの年式が古くなってきて税負担が増えた」、「燃費が悪くなってきた」、「性能面での不満が出てきた」といった場合は、無理に乗り潰しを選択せず、買い替えを前向きに検討していきましょう。
クルマの買い替えでは、今のクルマの手放し方も重要となります。安易に下取りを利用せず、年式の古いクルマや走行距離の多いクルマほど複数の買取業者の査定を受け、時には廃車買取への査定も視野に入れながらより高く売れる業者に売却することが大切です。クルマの買い替えにかかる大きな費用をできるだけ抑え、維持費を抑えられるより新しいクルマへの買い替えに役立てましょう。