トヨタ「ヴォクシー」は姉妹車「ノア」「エスクァイア」と合算して日本で一番売れている人気のミニバンです。
姉妹車の中でも特に高い人気とリセールバリューを誇るヴォクシーは、使い勝手の良い装備や取り回しのしやすいサイズ、押し出し感の強いデザインが幅広い世代に支持されています。
そんなヴォクシーのリセールバリューの高さの秘密や人気条件、姉妹車との比較について解説します。
新車の純正オプション取付やコーティング業をしながら車専門のWebライターとして活動中。車好きで愛車のカスタムが趣味。車は6台目で、乗り換えの際は買取や個人売買を利用。現在は愛車のロードスターを長く綺麗に乗るためのメンテナンスに精を出している。
画像引用:ズバット車販売
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もくじ
ヴォクシーの買取価格相場はどのくらい?
2021年2月現在のトヨタ「ヴォクシー」の下取り価格相場は以下の通りです。
経過年数(型式) | 下取り価格 | 残価率 |
---|---|---|
3年(ZRR85W) | 2,000,000円 | 66.7% |
5年(ZRR85W) | 1,690,000円 | 56.3% |
7年(ZRR75W) | 910,000円 | 30.3% |
9年(ZRR75W) | 650,000円 | 21.7% |
利用ツール:トヨタ下取り価格シミュレーション
上記はトヨタ「下取り価格シミュレーション」にて算出したグレード「ZS」4WD車のヴォクシーの下取り価格と残価率です。年式と型式による概算となるので、走行距離やボディカラー、装備オプション、使用感によって実際の査定額は変動します。しかし、ヴォクシーの残価率は一般のコンパクトカーやファミリーカーの中では高い方に分類されると言えるでしょう。
一般的なクルマの残価率は3年で45~60%ほど、5年で30~50%と言われています。ヴォクシーの新車価格の280~350万円であれば、3年後には170~180万円、5年後には120~150万円前後であることが一般的な範囲です。平均的な残価率に当てはめてみると、ヴォクシーの残価率が高く、リセールバリューに優れていることがわかります。7年落ちで急に残価率が下がるのは、フルモデルチェンジがあったためです。
クルマの査定額は1か月ごとに数千円~数万円単位で変動があり、査定額は落ちていく一方なので、売却を検討している方はできるだけ早めに査定をとってみましょう。
ヴォクシーの姉妹車「ノア」「エスクァイア」とリセールバリューの差はある?
ヴォクシーにはデザインや装備面が異なる姉妹車「ノア」「エスクァイア」があります。「ノア」「エスクァィア」と比較して「ヴォクシー」のリセールバリューに差はあるのでしょうか。
リセールバリューは「ヴォクシー」が一番高い
経過年数 | ヴォクシー (グレードZS) |
ノア (グレードSi) |
エスクァイア (グレードGi) |
---|---|---|---|
3年 | 204万円 | 191万円 | 196万円 |
5年 | 158万円 | 135万円 | 153万円 |
車体価格や装備面に大きな差はないものの、下取り価格には差があります。
デザイン性の高さが魅力であるヴォクシーと、ラグジュアリー感が魅力のエスクァイアに大きな差はありませんが、シンプルで親しみやすいデザインが魅力であるノアには大きな差が生まれてしまうことがわかります。
リセールバリューの高さを考慮してミニバンを選ぶなら、ヴォクシーがお勧めだと言えるでしょう。
3車種はデザイン面の特徴からそれぞれターゲット層が異なる
ヴォクシーは、押し出し感の強いデザインが魅力で、ドレスアップ志向の高いユーザーがターゲット層になります。
上位車種であるヴェルファイアと同じ系統と位置付けられており、特別仕様車はヴェルファイアと同じ煌シリーズが設定されています。
ノアは上位車種がアルファードですが、どちらかというとデザインもシンプルで落ち着いた印象です。特別仕様車にはW×Bを採用しており、ヴォクシーのようなエッジのきいたデザインよりも親しみやすいデザインが好きな方に向けた車種だといえます。
一方、エスクァイアは高級感・上質感がテーマになっています。グリルデザインもアルファードに近く、「ヴォクシーの攻めのデザインではやんちゃすぎる」、「ノアの落ち着いた印象では物足りない」といった層に向けたデザインです。
いずれもターゲットとなる層が異なり、3車種でより多くのユーザーにヒットするようにジャンル分けされています。
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リセールバリューに優れたヴォクシーの条件は?
ヴォクシーはリセールバリューに優れた人気車種です。特に人気の高い条件を揃えることで値崩れがしにくくなるので、これからヴォクシーを購入する予定の方はぜひ参考にしてみてください。
グレードはガソリン車の「ZS」「煌」が人気
ヴォクシーの流通台数は、ハイブリッド車よりもガソリン車の方が多くなっています。グレード別では装備が充実している「ZS」、「ZS煌Ⅲ」が最も人気が高いです。
リセールバリューと充実した装備を両立したい場合は「ZS煌Ⅲ」が最も高評価となるのでお勧め。購入予算に余裕があり、より燃費性能に優れたモデルが良い場合はハイブリッドモデルの「ZS煌Ⅲ」を、煌のドレスアップ装備は不要である場合は「ZS」を選ぶと良いでしょう。
ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気
ヴォクシーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラック」「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」「イナズマスパーキングブラックガラスフレーク」「ボルドーマイカメタリック」の全5色を展開しています。いずれも濃色系のカラーバリエーションなので、ボディカラーによって大幅に評価が下がることが少ないと言えます。
どの色を選んでも買取価格に影響が出にくいですが、加算評価を狙うなら「ホワイトパールクリスタルシャイン」がお勧め。内装色は「ブラック」とオプションの「ブラッドオレンジ&ブラック」から選択できます。
しかし、リセールバリューを考えるならシンプルで好みが分かれにくく、再販需要を見込みやすい「ブラック」が無難です。
オプション装備は利便性の高いオプションとドレスアップ装備が人気
リセールバリューを考慮したオプション装備を選択する場合は、「より多くの人が必要性を感じるもの」を選ぶようにしましょう。必須ともいえるオプションや、つけておくと評価につながりやすいオプションをご紹介します。
「両側パワースライドドア」と「Tコネクトナビ」は必須
ヴォクシーは標準装備で助手席側がパワースライドドアとなっています。しかし運転席側は全グレードでパワースライドドアがオプションとなっています。
ファミリー層から人気のミニバンなので、使う人の利便性を考えると両側パワースライドドアはついている方が高評価につながるので、必ずつけておきましょう。
カーナビ、ETCは、誰もがつけるオプションになっているのでやはり必須だといえます。特にカーナビは、有無によって買取時の査定額に大きく影響します。
純正オプションナビの中でも人気の高い「Tコネクトナビ」は、地図情報が自動で更新されるので常に最新の状態で使用することができるのでお勧めです。特に視認性が良く操作もしやすい9~10インチのモデルが人気となっています。
ファミリーから人気が高いのはリヤモニター
ファミリーカーだからこそのオプションとして、ヴォクシーへの取り付け率の高いオプション「リヤモニター」。後部座席のお子様を退屈させない装備として人気を集めています。
12.1型の大画面で3列目からも見やすいので、家族で乗る方やリセールを意識する方ならつけておきたいオプションです。
ドレスアップ志向の高いユーザーにはエアロパーツが人気
ヴォクシーはTRDなど、純正オプションのエアロパーツも豊富に展開されています。フロントスポイラー、サイドマッドガード、リヤバンパースポイラーがセットになったエアロパッケージをつけることで、より攻めのスタイルに様変わりするので、よりスポーティーでかっこいい印象に仕上げたい方にお勧めです。
エアロパーツは、社外品よりも純正品の方が売却時の評価につながりやすいので、エアロパーツを取り入れたい方は純正オプションを選ぶと良いでしょう。
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ヴォクシーのリセールバリューを維持するためのポイント
リセールバリューに優れたヴォクシーですが、たとえ人気の条件を揃えていたとしても、状態の悪いヴォクシーはリセールバリューの高さを生かすことができません。最低限のメンテナンスのポイントをおさえ、ヴォクシーのリセールバリューの高さを維持することに役立ててください。
走行距離は抑えめに!伸びてしまう場合はメンテナンスをしっかりと
クルマの買取査定では、走行距離が少ないほうが高評価につながりやすいです。特に日本国内での再販に関しては、走行距離が価値を左右します。
ヴォクシーは通勤や買い物、家族の送迎やレジャーなど用途も幅広いので、平均かそれ以上に走行している車体が多くなる傾向にあります。
普通車の平均走行距離は年間1万km前後ですので、年式に対して平均走行距離よりも多い場合は、消耗品のメンテナンスをしっかりすることで値落ちを抑えましょう。
走行距離が少ない場合でも、経過した期間に応じたエンジンオイル交換は必須です。ディーラーでの点検やオイル交換などのメンテナンスをしっかりと行い、クルマとして良い状態をキープしましょう。
内外装の使用感を抑えキレイな車体を維持しよう
ファミリー層に人気のミニバンは内外装の状態が与える印象によって買取価格に変動が起こりやすいです。
特に、シートに飲み物をこぼしたシミがある等の内装の汚れや、強い芳香剤、たばこ、ペット等のにおいの染みつきはマイナス評価につながりやすいので注意が必要です。
車内での飲食は避ける、喫煙を避ける、消臭剤や空気清浄機を置くなどの対策を行うようにしましょう。
外装は定期的に洗車をし、磨かないと落ちないような頑固な汚れになる前に対処することが大切です。
査定前の洗車や掃除ひとつで買取価格が有利に!?プロが正しいクリーニング方法を紹介!洗車が苦手な方はコーティングをかけるのもお勧め。ヴォクシーはボディが大きく、ルーフなどの高い部分の洗車がしにくいうえ、洗車にも時間がかかります。
費用が掛かっても、コーティングをかけておくと日々の手入れがしやすくなり、査定時の評価にもつながります。
傷やへこみができてしまった場合は、修理をせずに買取に出しても問題はありません。
多少の減額はされるかもしれませんが、修理費相当ではないためです。
しかし、鉄板が出てしまうほどの深い傷やドア等のへこみはボディのサビにつながってしまいます。そのような深い損傷は、ボディのダメージを抑えるために修理しましょう。
クルマを売る前に修理すべき?直さないほうがお得な理由3つをわかりやすく解説!状態にかかわらずリセールバリューが期待できるヴォクシーは買取業者選びが重要
ヴォクシーは人気車種なので、高価買取や買取強化を行う業者が多いです。買い替えの際でも、下取りではなく買取業者に売却したほうが買取価格は高くなります。
1社の査定額だけで判断してしまうと相場の判断がしづらいので、人気車種ほど複数の業者の査定額を比較するべきです。
2~4社ほどに査定を依頼して査定額を比較するようにしましょう。査定額の比較をする場合は、一括査定を利用することでスムーズに手続きできるのでお勧めです。
【2021年最新】クルマ一括査定サイトのおすすめランキング8社!あなたに合う選び方を徹底解説!まとめ
ヴォクシーはミニバンの中でも高いリセールバリューが期待できる人気車種です。ノア、エスクァイアなどの姉妹車と比較しても残価率の高さはトップクラスだと言えます。
売却時は複数社の査定額を比較することが重要となるので、1社のみの査定額で判断せず、一括査定などを利用して複数社で査定を受けましょう。
ヴォクシーは人気のグレードやオプションを装備していると、より値崩れが起こりにくくなります。日々のメンテナンスもしっかりと行って、リセールバリューの維持に役立ててください。