新車購入だけでなく、中古車市場でも人気の高いホンダN-BOX。買取市場でも高額査定につながりやすい人気車種の一つです。買取を強化する業者も多いN-BOXですが、すべてのN-BOXが高価買取されるわけではありません。そこで、N-BOXの買取価格相場や、高額査定につながりやすい特徴をご紹介します。少しでも高くN-BOXを売却するために参考にしてみてください。
新車の純正オプション取付やコーティング業をしながら車専門のWebライターとして活動中。車好きで愛車のカスタムが趣味。車は6台目で、乗り換えの際は買取や個人売買を利用。現在は愛車のロードスターを長く綺麗に乗るためのメンテナンスに精を出している。
もくじ
N-BOXの買取価格相場は?
2021年2月時点でのN-BOXの下取り相場は以下の通りです。
年式 | N-BOX | N-BOXカスタム |
---|---|---|
2018 | 850,000円 | 1,110,000円 |
2016 | 820,000円 | 680,000円 |
2014 | 340,000円 | 540,000円 |
利用ツール:下取り参考価格シミュレーション
N-BOXをはじめ、クルマの買取価格相場を調べる方法でもっとも確実なのは、一括査定を利用することです。一括査定なら、複数の買取業者からの買取価格を知ることができるうえ、他人のクルマの買取事例を見るのとは異なり、自分のN-BOXの買取価格を知ることができます。車種・年式・走行距離から現在の買取価格の概算を出してもらえるので、自分のN-BOXの大体の査定額を把握することが可能です。
クルマの査定額は、新車登録をしてナンバーが発行された時点から少しずつ下落が始まっています。査定額が大きく変動する最初のタイミングは、新車購入から3年後の車検が切れるタイミングです。次に、「前期型」と「後期型」を分けるようなビッグマイナーチェンジのタイミング、そして型式が変わるフルモデルチェンジのタイミングでどんどん買取価格の相場が下がっていきます。
また、クルマの買取相場は常に変化し続けており、査定をしてもらった1か月後には10万円も下がっているということもよくあります。なので、「N-BOX 買取相場」でインターネット検索をすると、クルマ買取業者や一括査定業者が車種ごとの買取価格相場を公開しているページを確認することができますが情報の新鮮さは注意してみるようにしましょう。古い情報は必ずしも今の買取相場とは限りません。
「クルマを売ろう」と思ったら、なるべく早く買取相場額を調べ、査定を受けることがおすすめです。まだ売却するか決めきれないという場合は、買取を断ることもできるので、まずは査定を受けてみましょう。クルマの査定額は日々落ちていく一方なので、早めに査定をしてもらうことが重要です。
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N-BOXの買取市場での人気とリセールバリューを解説!
ダイハツとスズキの2強といっても過言ではなかった軽自動車市場。ホンダも以前から軽自動車のラインナップはしていましたが、「ダイハツ タント」や「スズキ スペーシア」に対抗するスーパーハイトワゴンは持っていませんでした。そこで、ライバル車として2011年に発売したのが「N-BOX」の初代モデルです。
N-BOXは他の軽自動車よりも新車価格が高額なので、あえて程度の良い中古のN-BOXを探す方も少なくありません。また、軽自動車は維持費が安いことが最大の魅力です。N-BOXのような軽自動車のスーパーハイトワゴンを購入することで、普通車のミニバンよりも車体購入費用や税金、維持費、車検費用を節約することができるため、ファミリーでの2台目のクルマにN-BOXを選ぶというケースもよく見られます。
N-BOXは軽自動車ならではの維持費の安さで高い人気を誇る
N-BOXは空間効率を最大化するため、Nシリーズ共通の低床プラットフォームを採用し、軽自動車とは思えない開放感のある車内空間を実現しました。単身者はもちろん、ファミリーや高齢者まで幅広い年齢層に受け入れられ、発売当初から軽4輪部門の新車販売台数では首位をキープし続けています。新車販売でこれだけの人気を誇るN-BOXは、中古車市場でも高い評価を得ています。
クルマの買取は、中古車として販売するための仕入れでもあるので、新車販売が好調なN-BOXは中古車でも人気が高く、高価買取につなげやすい車種だと言えます。
N-BOXの人気の理由は普通車顔負けの充実装備にある
N-BOXが新車・中古車を問わず販売台数を伸ばしている理由の一つに、充実した装備面があげられます。N-BOXは新車価格が150万円~200万円ほどで、軽自動車の中では高額車種です。しかし、軽自動車トップレベルの衝突安全性の高さや、ホンダセンシングなどの先進安全装備を搭載し、その性能は普通車にまったく劣りません。
また、かわいらしいデザインでポップなカラーバリエーションのN-BOXと、洗練されたデザインで上質感のある内外装が魅力のN-BOXカスタムを展開することで、性別や年代を超えて幅広い層に支持されています。若い世代に人気のLED装飾や、お子様のいるご家庭に便利なハンズフリースライドドアなど、オプション装備も豊富です。買取市場や中古車市場においても、装備しているオプションの組み合わせ次第で様々な境遇の人に販売できるので、買取強化車種に設定している買取業者が多くあります。
N-BOXを高く売りたいなら複数社の買取査定額を比較しよう
N-BOXを少しでも高く売りたいという場合は、1社だけの査定ではなく、複数の買取業者の査定額を比較することがおすすめです。人気車種の買取は買取業者からの反応がよく、どの店舗もそれなりの高値を付けてくれる傾向にあります。高く買い取っても回転率が良く高く売れる人気車種は、高額査定につながりやすいからです。
しかし、相場はある程度決まっていても、やはり買取業者によって査定額は異なります。人気車種だからこそ、1社のみの査定額で決めてしまわずに、複数社で査定を行ってより高く買い取ってくれる業者を選んで売却するのがおすすめです。
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買取査定で高評価のN-BOXにはどんな特徴がある?
人気車種であるN-BOXでも、グレードやボディカラーによって査定額が異なる場合があります。新車で購入する時は自分の好きなグレードや装備、色を選ぶべきではありますが、リセールバリューを考慮して選ぶなら、値崩れしにくい組み合わせを選択するのがおすすめです。
買取査定で高評価なボディーカラーはホワイトとブラック
クルマの買取では、ボディカラーが買取査定額に影響します。どの車種においても、ホワイト・ブラック・シルバーの3系統は値崩れしにくい人気カラーです。N-BOXも例外ではなく、新車販売時の人気カラーおよび買取市場での人気カラーは、「プラチナホワイト・パール」と「クリスタルブラック・パール」です。ホワイトとブラック以外では、N-BOXの「ルナシルバー・メタリック」やN-BOXカスタムの「シャイニンググレー・メタリック」、「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」などもあります。
赤や黄色などの原色系や好みの分かれやすいピンクやパステルカラーは、年数が経つごとに評価が下がっていく傾向にあります。購入時に「リセールバリューは考慮したいけど、白や黒ではつまらない」という方は、パープルやブラウンなどの年代と性別を問わず、個性がありながらも落ち着いた色を選択するとよいでしょう。
内外装ともにきれいに使用されているN-BOXは高値が付きやすい
外装・内装ともに使用感がなく、きれいな印象を与えるN-BOXは、査定でも評価アップにつながります。同じ年式、同じ走行距離の車体があったら、よりきれいな方を購入したいと考えるのが一般的でしょう。外装の目立つキズやへこみ、内装にシミやにおいがあると中古車としても売れにくいので、販売店側で修理やクリーニングが必要です。そのため、買取査定額が相場より低くなってしまう可能性もあります。
特にN-BOXの場合は、スーパーハイトワゴンでスライドドアを採用しているため、小さなお子様のいるファミリー層から人気があります。お子様がシートを蹴ってしまったり、食べ物や飲み物をこぼしてシートを汚してしまったりといった経験がある方もいらっしゃるでしょう。内装にダメージを与えやすい使用環境になりがちなので、あらかじめ対策をしておくことがおすすめです。
少しでも高い値段でのN-BOX売却を想定するなら、シートにカバーをかけて汚れが染みこむのを防いだり、車内での喫煙を控えたり、内装に汚れやにおいが染みつかないように気を付けて、普段からきれいに使うようにしましょう。
人気があるN-BOXも使用状態が悪いと安くなる
新車、中古車、買取、どの市場でも人気の高いN-BOXですが、どんなに人気でも、状態が悪ければ高額査定は望めなくなってしまいます。やはり、同じ年式で同じ走行距離、同じ価格で販売されているN-BOXが2台以上あったとしたら、見た目がきれいで定期点検に出されていた車体を選びたいと思う人の方が多いというのは想像がつくでしょう。今までの扱い方は変えられませんが、これからの扱い方は変えることができます。今からでも、丁寧な使い方をしてきれいな車体を維持するようにしてください。
N-BOXのメンテナンスや定期点検を怠らずに実施しよう
クルマは機械なので、メンテナンスを怠ると劣化が早まってしまったり、故障してしまうことがあります。日本車は丈夫だからと言って、2年に1度の車検だけに任せていてはいけません。
オイル交換は最低でも1年、可能であれば6か月を目安に定期的に行いましょう。走行距離が少なくても、オイルは酸化によって劣化するので、5000km走行もしくは6か月の早い方を目安に交換するのがおすすめです。
消耗品の交換を忘れがちな方は、ディーラーなどでメンテナンスパックに加入しておくとよいでしょう。加入時にお金がかかりますが、点検費用や交換費用がメンテナンスパック加入代金に含まれているので、その都度の出費がないサービスが主流です。時期が来るとはがきなどで案内が来るので、点検や交換を忘れずに実施しやすくなります。
また、消耗品はオイルだけではありません。ワイパーゴムやタイヤ、エアコンフィルターなどにも気を配るようにしましょう。多くの消耗品パーツは車検時の交換でもいいのですが、車検時にまとめて作業すると部品代や工賃がかかり、車検費用が高くなってしまいます。ワイパーの水切れが悪くなってきたり、エアコンをつけたらかび臭いにおいがするといった場合は、その都度交換しましょう。
N-BOXの内外装をきれいに使うためにカー用品を活用しよう
カー用品店やインターネット通販では、クルマをきれいに使用するためのケア用品や便利グッズが多数販売されています。洗車用品だけを見ても、様々な種類のシャンプー、コーティング剤、スポンジがあるので、ご自身のライフスタイルやN-BOXのカラーに合わせて選ぶことができます。
N-BOXの外装は、1か月に1回程度洗車するのがおすすめです。洗車傷程度なら査定に大きく響かないので、手洗いの洗車が面倒な方は洗車機を使用してもよいでしょう。雨による水垢や、空気中を舞う花粉や黄砂、路上走行によって付着する鉄粉など、あまり乗っていなくてもクルマは汚れていっています。雨が続いていたとしても、1か月に1回は洗車するようにしてみましょう。
クルマをぶつけて塗装が剥げるような深い傷がついてしまった場合、長期間放置するとサビの原因になってしまいます。タッチアップペンで応急処置をするか、板金修理をしてサビないように気を付けましょう。大きなキズやへこみがついてしまった場合、必ずしも修理する必要はありません。買取業者側には私たち消費者よりも安く修理を行う方法があり、事前に修理をしても高額な修理費を上回るほどの査定額の変化が見込めないためです。できるだけキズやへこみがつかないように注意するべきではありますが、もし傷ついてしまっても慌てずに対処しましょう。
N-BOXの内装は、使用感の出やすい使い方に気を付けるとよいでしょう。香りの強い芳香剤をたくさん設置したり、車内で喫煙したり、頻繁にペットを乗せたりすると車内ににおいが染みついてしまう可能性があります。消臭剤を置いたり、空気清浄機を取り付けたりすることで、においの染みつきを緩和できます。
また、車内で飲食をする場合は、食べ物や飲み物をこぼさないように注意しましょう。揺れる可能性のある走行中は控えるというだけでも、食べこぼしなどによる汚れを防ぐことにつながります。もし、飲み物などをこぼしてシートなどを汚してしまった際は、すぐにふき取りましょう。こすらずにティッシュやタオルでたたくようにふき取ることでシミになりにくくなります。頻繁に車内で飲食する方は、シートやフロアに防汚カバーやラバー素材のマットなどを敷いておくと、手入れも楽になります。
人気のグレードとオプション装備を選択しているかも重要
クルマは人気のグレードで、安全装備や人気のオプションをつけていると高額査定につながりやすい傾向にあります。特に昨今は、自動ブレーキや踏み間違い抑止装置など様々な安全装備が備わっているので、そのような先進安全装備を搭載したグレードであるかが重要になっています。
N-BOXの最も人気のグレードは「G・L HONDA SENSING」で、総販売台数の約3割を占めています。USBアダプターなどの快適装備の搭載に加え、HONDA SENSINGの先進安全装備が備わっており、価格と装備のバランスに優れているのが特徴です。さらに、カーナビやETCだけでなく「電動スライドドア」や「カーテンエアバッグ」がついていると高評価につなげやすくなります。また、「ハンズフリースライドドア」と「オートサイドステップ」は、小さなお子様や年配の方がいらっしゃる家庭に人気のオプションです。新車購入時にこれらのオプションがご自身の使用環境でも役立ちそうでしたら、装備しておくと査定時の評価アップにつなげられるでしょう。
走行距離は少ないほうが人気だが過走行車は普段のメンテナンスで挽回できる
クルマの買取で、年式以上に査定額に大きな影響を与えるのは走行距離です。たとえ高年式車でも、走行距離が多いと査定額は相場よりも低くなる傾向にあります。走行距離が多いクルマは、消耗部品の交換時期が近づいており、買取後のメンテナンスや販売後のトラブルにつながりやすいため、査定額が下がりやすいです。
軽自動車の平均走行距離は年間8,000kmと言われており、それよりも大幅に走行距離が伸びている場合は、買取相場価格よりも低くなると知っておきましょう。例えば、2017年式のクルマを2020年に売却する場合、走行距離2.5万kmが平均的な値です。平均よりも多く走っている場合は、エンジンオイルなどの消耗部品を定期的に交換し、ディーラー等での定期点検を受けるなど、しっかりメンテナンスしていることをアピールすることで査定額の減額を抑えることができます。
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N-BOXは買取市場でも人気のある車種なので高額査定が見込めます。査定額を調べるには、買取業者の提供する買取実績から査定相場を参考にするほか、実際に一括査定などで査定を受けるようにしましょう。N-BOXは年式にかかわらず、人気のグレードやボディカラー、オプションを選んでおくことによって買取相場が安定しやすくなります。さらに、内外装をきれいに使用し、メンテナンスを定期的に行うことで高く買取してもらえる可能性も上がります。高く売却するためのコツを取り入れ、少しでもN-BOXを高く売るために参考にしてみてください。