不動車とは、走行不能の動かないクルマで、一般に廃車としてスクラップ処分するしかないと思っている方がほとんどなのではないでしょうか。
実は、廃車買取専門業者へ売却することで、どう見ても商品価値がない不動車が、廃車買取を利用すると買い取ってもらえることがあります。その金額は、中古車買取よりかなり低くなりますが、廃車してお金がかかると思っていた不動車がたとえ数万円でも買い取って貰えればありがたいことでしょう。
今回は、廃車買取専門業者への不動車売却について詳しくお伝えします。

もくじ
不動車(動かない車)でも高価買取してもらえるって本当?
不動車とは、動かないクルマのことを指しますが、動かなければスクラップにするしかないと思っている人がほとんどなのではないでしょうか。そして、スクラップにする処理費用がかかることを嫌い、不動車を長く放置する人も少なくありません。
しかし、不動車であっても廃車買取専門業者を利用することで、値段をつけて買い取ってもらえる可能性があることをご存知でしょうか。さらに、最悪値段がつかなくても廃車費用が掛からずタダで不動車を処分できます。また、不動車を廃車にする時期によっては、還付金が手元に戻るので、実質プラスとなる可能性が高いのが廃車買取です。
※廃車買取業者については「廃車買取のおすすめ業者7選!中古車買取との違いと処分費用のメリットを詳しく解説!」でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

動かないクルマが売れる2つの理由
しかしながら、どうして動かないクルマにも買い取ってもらえるような価値があるのでしょうか。
大きくは、2つの理由があります。
- クルマが動かなくても部品としての価値があるから
- 海外で再生されて販売されるから
理由1.たとえ不動車であっても「部品」としての価値があるから
なぜ不動車に値段がつくのかというと、商品価値としてではなく、「部品」としての価値や海外での需要があるからです。
不動車は、動かないので中古車として流通させることはできません。しかし、クルマは多くの部品の集合体であることに目を付けた業者がいました。
不動車をバラバラに分解して使える部品を中古部品として流通させれば、不動車の所有者も廃車費用も掛からずに済みます。
ネット上に、中古パーツが多く販売されていますが、こういったパーツは不動車から外したパーツであることがほとんどです。
このように、不動車はクルマとしての価値はありませんが、部品としての価値が大いにあることから買取りされることが多々あります。
理由2.不動車は、国外で再生されて販売されるから
日本車は、海外で人気が高いことから、多くの日本車が海外へ輸出されています。しかし、新興国では、日本では見ることができないほど古い日本車を修理しながら使用しています。
そこで、国内で不動車となったクルマは、新興国に部品として輸出され、そこで新たに組み立てられ寄せ集めのクルマとなって蘇ります。
人件費の安い新興国では、不動車を動くクルマにするための修理費用は僅かな金額ですむため、不動車を集めて使える部品で組み立てれば、新たに走れるクルマになるということです。
そのため、海外向けに不動車が高い人気となっており、かなり古い不動車でも買い取ってもらえることが多くあります。
どんな状態であれば売れる?売却可能な不動車の種類4つ
不動車として動かないクルマには種類があります。本当にエンジンも始動しない不動車から、ナンバーさえ取得すれば走れそうな不動車など様々です。
では、どんなクルマが不動車として買い取ってもらえるのでしょうか。
具体的には、以下4つです。
- 故障車
- 事故車
- 水没車
- 車検切れのクルマ
【売却可能な不動車1】故障車
不動車の中で多いのが、クルマに何らかの故障があり走行不能となった不動車となっている場合です。
走行不能となる故障には、エンジンが全く始動しない故障から、エンジンが始動してもギアが入らず走り出すことができない故障などがあります。
つまり、走行不能の不動車は、走行すると危険である故障と、走行することが全くできない故障をしているクルマです。
ここで、「故障部分を修理すればまだ使えるクルマが、何故不動車となるのか」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
クルマの修理費用は、状況にもよっては高額な修理費用が掛かることも珍しくなく、修理して乗り続けるより新しく乗り換えたほうがお得となる場合があります。
さらに、例えば今のクルマの残存価値が30万円と仮定した場合、修理費が40万円もかかると言われれば、よっぽど愛着を持って乗っている人以外は、わざわざ修理する人はほとんどいないでしょう。
このように、実際は修理すれば乗れるクルマでも不動車となるのが、故障したクルマの大きな特徴です。
故障車は買取査定に出す前に修理した方がいいのかどうかという疑問を持つ方も多いと思います。その点については以下の故障車買取に特化した記事で述べていますので、興味のある方はご覧ください。

【売却可能な不動車2】事故車
事故車が不動車となるのは、大方想像がつくことでしょう。日本人は特にゲン担ぎをする傾向にあるので、事故を起こしたクルマを手放す人も少なくなく、そのまま修理されずに廃車となるクルマが事故車の不動車にみられます。
そして、最も多くの不動車となる事故車は、修理費用が高額となり支払いができない場合や、車両保険でも廃車扱い(全損車扱い)となる損傷を負ったクルマです。
最近のクルマは、運転支援システムなどの高度な先進技術を搭載しております。特に歩行者を保護するために設けられたポップアップエンジンフードという装備が高級車をメインに装備されています。
このポップアップエンジンフードは、クルマが衝撃を感知するとボンネットの後端をせり上げてボンネットとエンジンとの隙間を確保することで、歩行者が衝突したときに頭部がエンジンの硬い部分に当たることを防ぐ機構です。
この機構はかなり高額で、高いクルマで40万円程度の修理費が必要となります。このほか、最近流行りのLEDヘッドライトも片側数十万円というライトも存在します。
このように、高額な修理費用が発生する現代のクルマは、軽微な衝突事故のように見えても、修復するのに100万円を超えることも珍しくありません。これでは、車両保険に加入していなければ、修理するより買い直したほうがお得という事になります。
事故車には、修復不能の事故車から、修理金額が高額なことから修理を諦めて不動車となる事故車の2種類に分けることができるでしょう。

【売却可能な不動車3】水没車
地球温暖化の影響とも言われている、最近多く発生する豪雨の影響で、毎年多くのクルマが水没車として不動車扱いになっています。
水没車には、完全に屋根まで使った水没車から、見た目もどこが水没したかわからないレベルの水没車まであります。
完全にクルマが水没したのなら水没した不動車としてあきらめもつきますが、床位の水没で水が引いた後にエンジンも始動して普通に走れる水没車もあります。
しかし現代のクルマは、コンピューターで走行から快適装備まで制御しているので、水没が軽微と思っても、電気系統に悪さを及ぼしていることが考えられるので、床上まで浸水したクルマは不動車扱いになることが多いです。
水没の度合いによって、通常の中古車買取店か不動車買取店を使い分けたほうがいいでしょう。詳しくは以下の記事で述べていますので、興味のある方はご覧ください。

【売却可能な不動車4】車検切れのクルマ
不動車には、問題なく走行できるのに、車検が切れたことから不動車となっているクルマがあります。
車検が切れたらご存じの通り、公道での走行は認められていませんから、当然車検切れのクルマは不動車となります。また、車検を取得すれば不動車ではなくなるのも特徴です。
車検を取らない事情は人それぞれですが、車検が切れたクルマを長く放置すれば、本当にエンジンが始動しなくなり、走行不能の完全なる不動車になることも少なくありません。
少しでも不動車を高く売るための2つのポイント
①解体事業者より廃車買取を利用する
不動車の売却を考えるなら、解体業者に相談するより廃車買取専門業者に相談したほうが高値で買い取ってもらえます。
もちろん、解体業者にも買取を実施しているところもありますが、個人で経営している解体業者などでは、廃車する手数料を逆に請求され、せっかくの買取価格がマイナスとなることも考えられます。
廃車買取は、不動車や走行不能車を専門に取り扱っていることから、廃車手数料が発生することがなく、しかも税金の還付金の申請まで行う業者もあるので、思わぬ資金が手元に帰ってくることが多いでしょう。
たとえば、中古車市場でも人気があるクルマが不動車であった場合、高く買い取ってもらえる可能性があるのも廃車買取です。

②廃車買取は多くの業者で査定する
廃車買取業者は、中古車買取業者ほどではありませんが、多くの事業者が参入しているので、それぞれの廃車買取業者の特徴を掴むことが大切です。
廃車買取業者には、部品として流通経路をもつ業者と、主に海外に向けて輸出をしている業者に分かれます。もちろんその両方を行っている業者もありますが、クルマの状態や車種により得意な車種と不得意な車種があります。
廃車買取を利用する時には、正確な情報を伝えることが重要です。例えば、車名はもちろん、年式、色、ドアの枚数、オートマなのかマニュアルなのか、走行距離、エンジンはガソリンなのかハイブリッドなのかそれともディーゼルなのかといったように、多くの質問があるでしょう。
そして、廃車買取の問い合わせをスムーズに進めるには、今のクルマの走行距離と車検証を手元に置いて、問い合わせるとスムーズです。
廃車時買取は、基本的に電話やメールでの問い合わせ時に、クルマの詳細を伝えると、即日から数日で見積もりの返信が来ます。そのため、中古車買取のようにクルマを査定する査定士が自宅を訪れることはほとんどありません。
そこで、多くの廃車買取査定に見積もり依頼を掛けて、一番条件の良い金額を提示した廃車買取業者に買い取ってもらうとよいでしょう。
以下、主な廃車買取業者の一覧です。
業者名 | 対応地域 | 申し込み方法 | 買取保証 | キャンセル料 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
廃車本舗 | 全国 | WEB 電話 |
- | 3万円 | 海外販路に強い 解体工場保有 |
廃車王 | 全国 | WEB 電話 LINE |
原則0円以上 | なし | 創業30年キャンペーン実施中 |
カーネクスト | 全国 | WEB 電話 |
0円以上保証 | 3万円 | 実績トップクラス |
カービュー事故車買取 | 全国 | WEB | 買取業者による | 買取業者による | 一括査定形式のサービス |
ハイシャル | 全国 | WEB 電話 LINE |
0円以上保証 | 要相談 | 2019年の相談実績65,000件 |
事故車買取のタウ | 全国 | WEB 電話 |
0円以上保証 | 成約金額の10% | 事故車の高価買取を実現 |
ENG | 全国 | WEB 電話 |
- | 要相談 | 特定の車種の輸出を得意とする |
廃車を買取に出すならココ!おすすめの不動車買取業者3選
では、実際に不動車を買取に出したいと思った場合、どこに出せばいいのか。ここからはオススメの不動車買取業車を3つお伝えします。
おすすめ不動車買取業者1:廃車本舗
画像引用:廃車本舗
廃車本舗は国内3箇所に自社の自動車解体工場を持っている廃車買取業車です。外部業者を使わず自前で解体作業を行うことでコストカットを図り、その分高額買取を実現しているこを強みとしています。アジアを中心に海外の販売ルートを確保し、国内では価値がないとされていたクルマも海外で復活させています。
事故車、ボロボロの車、水没車など、一般的な訳あり車なら基本的に買取可能です。他社で買取価格がつかなかった方は、一度査定を申し込んでみてはいかがでしょうか。
おすすめ不動車買取業者2:カービュー
画像引用:カービュー
日本で最初に中古車一括査定サービスを始めたカービューの廃車買取専門サービスです。230店以上の加盟店と提携し、全国からの申し込みに対応しています。事故車や水没車、ボロボロになった車も査定対象となるので、一度査定を申し込んでみてはいかがでしょうか。
おすすめ不動車買取業者3:廃車買取タウ
画像引用:廃車買取タウ
年間10万台以上の事故車買取実績を誇る廃車買取のタウ。事故車の扱いではシェアNo.1です。また、WEB上で買取相場を把握できるオンライン査定や水害車シミュレーターを実装。事前に相場を確認できる使いやすさも人気の秘密です。また、廃車時期や車検満了月を入力すると還付金がいくら戻ってくるのか確認できる還付金シミュレーターも実装されています。いろいろと便利がついているので、香取相場を把握するためにも、また還付金がどれだけもどってくるのか確認するためにも、一度利用してみることをおすすめします。
不動車の買取と処分、どちらの方法がお得か比較してみよう
もちろん、廃車買取だけが廃車処分の方法ではありませんので、ここでは不動車を処分する方法とその特徴を簡単にまとめてみました。
以下、不動車を処分する方法とその特徴です。
現金化 | 処分費用 | 手続きの簡単さ | |
---|---|---|---|
廃車買取 | できる | かからない | 簡単 |
スクラップ | できない | かかる | 簡単 |
街の修理業車 | できる場合もある | ほぼかかる | 簡単 |
個人間売買 | できる | 後々かかる | かなり難しい |
①街のスクラップ工場は手間なくクルマを廃車にしたいという方向け
道路を走っていると、一度は多くの廃車を積み上げたスクラップ工場を見たことがあるでしょう。スクラップ工場は、クルマやバイク、農機具などのほか、色んな生活用品をスクラップする工場があるので、クルマを扱っているスクラップ工場でなければクルマの廃車の相談はできません。
スクラップ工場に相談する場合は、電話連絡でクルマ引き取りの依頼をお願いし、書類の手続きも一緒にお願いすることになるでしょう。
なので、処分の手続き自体は比較的簡単です。
しかしスクラップ工場では、不動車のレッカー代金・スクラップ費用・書類の手続き代行料といった手数料を請求されることがほとんどです。
「クルマは購入時にリサイクル料金を支払っているので、スクラップ料金を取られるのはおかしいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、リサイクル料金とは、自動車を解体・破砕した後に残るゴミであるシュレッダーダスト、エアバッグ類のリサイクルとカーエアコンのフロン類を破壊するために必要な費用です。そのため、クルマを解体する費用は含まれていません。
クルマを書類上で廃車するには、永久にクルマを蘇らせることができない永久抹消登録と、一時的に使用をやめる一時抹消登録の2種類がありますが、スクラップにするには永久抹消登録が必要なため、スクラップ費用が発生するというわけです。
スクラップ工場では、クルマを確実にスクラップして書類上も永久抹消登録することができる点はメリットですが、スクラップにすることを生業としているので、廃車手数料は発生しますが買取してもらうことはほとんどないことはデメリットとなるでしょう。
スクラップは手間なくクルマを廃車にしたいという方向けの方法です。
②ディーラーや自動車修理工場は付き合い次第で交渉可
今まで長く乗ってきたクルマが不動車になったら、そのクルマを購入した店舗や、車検などの整備でお世話になっている自動車修理工場に相談する人が多いでしょう。
不動車の処分は、自動車業界に関係しているお店であれば、その店舗で不動車の扱いがなくてもなんとか取り計らってもらえる事が可能です。しかし、それには不動車の処分料が発生する可能性があります。
ディーラーで不動車の処分をお願いするパターンとしては、新車購入に際して不動車の処分を一緒にお願いすることが多いはずです。その場合は、新車の値引分に相殺する形で処分料がかからないと見せかける方法をとることでしょう。
一見すると、不動車の処分料がかからず安心しますが、実際は本来の新車値引きを引き出すことができず、相場より高めで新車を購入していることがほとんどです。
次に、日頃から付き合いのある自動車整備工場に相談する場合ですが、こちらも当然処分費用を請求することでしょう。
ただし、自動車整備工場の中には、自動車リサイクル協同組合に加盟している場合があります。その場合は、処分料が発生しないばかりか、買取をしてもらえる可能性があるでしょう。
③個人売買で部品取り車として販売するのはトラブルに要注意
不動車の処分には、個人売買を利用する方法があります。個人売買では、クルマをパーツとして販売する方法から、不動車を一台丸ごと部品取り車として販売することも可能です。
特に比較的新しい不動車は、個人売買で高値取引される傾向があります。ただし、不動車になった理由も重要で、水没車や大きく大破した事故車は個人売買ではパーツとして販売したほうが良いでしょう。
うまくやれば個人売買は不動車を高く売ることができますが、書類の手続きは売主と買主で相談して確実に行う必要があります。また、書類の手続きで問題が多いのも個人売買であることも知っておいたほうが良いでしょう。
また、クルマ1台丸ごとオークションで不動車を売却する場合は、中古車として販売する時と同じく、クルマの陸送費をどうするのか、そして書類は一時抹消してから渡すのかを決めて出品する必要があるでしょう。
いずれにしても、ネットオークションに個人で販売するには、クルマの知識がある程度なければ難しい方法といえます。
不動車を買取に出す注意事項
不動車を処分するために、買取してもらうには注意しなければ損をしたりトラブルに巻き込まれたりすることがあるので注意が必要です。
不動車の場合、中古車として買い取ってもらうのと異なり、注意することが少ないと思う人がいますが、クルマは自分の名義である以上、不動車でも中古車として販売できるクルマでも考え方は同じです。そこで、不動車を買取に出す時にどのようなことに注意すればよいか詳しく解説します。
確実に抹消してもらう
不動車はどうせ捨てるクルマだからと、安易に考えると危険です。それは、不動車の名義は持ち主の名義になっているからです。
特に、ナンバーが付いてる不動車を買取に出す時には注意が必要です。買取に出してから書類上で手続きが行われないと、自動車税の納付所がいつまでも届くことになります。
不動車を処分した場合は、必ず書類上で処理が行われたことを確認しなければなりません。通常は、永久抹消登録が行われれば、そのコピーが送られてきますから、クルマを業者に引き渡す時に永久抹消登録の控えをいつ頃貰えるか確認して、不動車を引き渡すようにしましょう。
年度末はスピーディーに
年度末の3月は、クルマの買い換えが1年の中で最も多い時期なので、クルマを廃車にする人も増えます。そのため、3月は陸運局が非常に混み合うため、抹消登録に時間がかかります。
3月は、廃車買取業者も忙しく、クルマの引き取りから解体、そして書類作成に大幅に時間がかかり、3月に廃車買取業者に車を引き渡しても、手続きが4月にずれ込むことも予想されます。
4月にずれ込み困る事は、新年度の自動車税が課税されてしまう事です。自動車税は、4月1日午前0時にクルマの使用者に課税される仕組みなので、3月31日の陸運局が開いている時間までに抹消手続きが完了しなければ課税されます。
そこで重要なのが、不動車を持っているなら3月ギリギリまで放置しないことです。もし3月に不動車になりそうなら、出来る限り前倒しで廃車買取できる工夫をしたほうが良いでしょう。
税金や保険の還付を忘れずに
不動車を廃車買取に出した後、書類上の手続きが進むと、クルマに課税されていた税金や保険料が還付されることがあります。
特に車検が残っているクルマは、重量税・自賠責保険・自動車税の還付が受けられることがあるので、廃車買取業者に確認しましょう。
このほか、任意保険に加入していたら、クルマを廃車にすることを保険代理店に速やかに報告しなければ無駄な保険料を払い続けることになるでしょう。
エンジンはむやみに作動させない
事故車で不動車となったクルマをむやみにエンジンを始動させると、問題ない部分が故障することもあるので、事故車買取の場合はクルマをそのままの状態で事故車買取査定に出すことをおススメします。
不動車でも車検切れや軽微な故障は中古車買取でOK
不動車でも、まだまだ修理すれば乗れるクルマや、車検が切れているだけの場合があります。そういったクルマの中には、不動車として廃車買取より中古車買取のほうが良いこともあります。
そこで、不動車を廃車買取にするか、それとも中古車買取にしたほうが良いのか、その見極め方について解説します。
古いクルマは修理すれば高額買取の可能性も
不動車として、長い間車庫で眠っているクルマも多くありますが、その中には貴重なクルマも存在します。
クルマに興味のない人は、動かないクルマはスクラップ工場と決めつけがちですが、数十年前に活躍したクルマには、信じられない価格が付くことがあります。
そこで、古い不動車の場合は、そのクルマが中古車市場でどの程度の価値があるのか調べてみましょう。そして、実際に修理をすることが可能なのか、また修理にどれだけの金額がかかるのか調べてみることです。
廃車買取では、1万円や2万円程度の価値しかない古い不動車が、修理をすることで数百万円の価値に変わることも珍しくありません。
古い不動車は、中古車の市場価格を調べてから廃車にするか決めても遅くありません。
車検切れの不動車の扱い方
車検が切れて不動車となったクルマは、車検を取ればまた普通に走らせることが可能ですし、中古車買取査定に出すことも可能です。
ただし、車検切れで放置してあるパターンには、長期放置と短期放置の2種類があるので、長期放置の場合はクルマの全ての機能が問題なく作動するか確認が必要となるでしょう。
クルマは動かしていなければ、正常に作動しなくなる商品です。1ヵ月や2ヵ月程度なら問題ないですが、それが1年近くエンジンを始動せずに放置してあれば、正常に車を動かすために余分な整備費用が掛かることがあるでしょう。
車検切れで不動車になった場合、もう乗らないと決めたなら早めに廃車買取に相談するのが良いでしょう。また、新しいクルマで走行距離が少なければ、廃車買取に相談する前に、中古車一括査定を利用してみるのも一つの方法です。
まとめ
不動車によっては、まだ使える場合があります。そういった場合も含めると不動車の売却には多くの選択肢があります。
故障や事故などで動かなくなったクルマや、古くて中古車買取で査定が付かないクルマは、リサイクルパーツとして国内で流通が盛んに行われているほか、海外でも需要が高く廃車買取が注目を集めています。
廃車買取のメリットは、余計な廃車費用を用意しなくて済むことだけでなく、値段がつかない不動車を引き取ってもらったうえに現金を貰える可能性が高いということです。そこで、今まで不動車は廃車処分料がかかるからと諦めていた方は、一度廃車買取に相談してみることをオススメします。